目の下のクマ取り再生注射とは?
クマ取り再生注射はどのような治療なのか?詳しくみていきましょう。
ヒアルロン酸・FGF・脂肪溶解注射などを混合させた注射
クマ取り再生注射は、ヒアルロン酸・FGF・脂肪溶解注射など、様々な成分を混合した薬剤を注入してクマ改善を図る治療です。
以下は、クマ取り再生注射に含まれる主な成分の一例です。それぞれどんな効果が期待できるのか?詳しくみていきましょう。
ヒアルロン酸の効果・特徴
ヒアルロン酸の注入で、目の下のボリュームアップ効果が狙えます。老け顔の原因となる目の下の窪みを膨らませ、ハリツヤのある若々しい目元に近付けます。
FGF再生因子の効果・特徴
FGF再生因子(線維芽細増殖因子)は、皮膚の線維芽細胞を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促進します。ハリツヤや小じわ改善など、目元の皮膚を美しく整える効果が期待できます。
脂肪溶解注射の効果・特徴
脂肪溶解注射は脂肪を溶かす効果があります。クマの原因となる脂肪を分解し、目の下のふくらみを解消できると言われています。
様々な種類のクマに対応可能
クマには青クマ・茶クマ・黒クマなど様々な種類がありますが、あらゆるクマに対応できる注射もあるようです。
ただし、クマ取り再生注射の中身はクリニックによって異なるため、自分のクマに適応するのか必ず医師に確認しましょう。
クマ取り再生注射の効果
クマ取り再生注射は、クマ改善だけでなく目元全体を美しくする効果もあるようです。
クマ改善
クマ取り再生注射は、肌の再生能力を高めてクマを薄くする効果が期待できます。目の下の「ふくらみ」や「たるみ」が改善すると、疲労感のないスッキリとした目元に近付けるでしょう。
ハリのある若々しい目元
FGF再生因子で肌再生が加速すると、肌の内側からハリや弾力が出てきます。目周りの皮膚が瑞々しく若返り、ピンと張った素肌を実感できると言われています。
健康的な印象
目元が若々しくなると明るく健康的な印象に変化します。目は人の第一印象を左右する大事なパーツです。クマがなくなれば「老け顔」や「お疲れ顔」とサヨナラすることができるでしょう。
クマ取り再生注射はこんな人におすすめ
クマ取り再生注射は、以下のような人におすすめです。
・手術に抵抗がある方
・クマ解消と同時に目元のハリや潤いも改善したい方
・ダウンタイムが確保できない方
クマ取り再生注射は切開をしないため、施術時間やダウンタイムが短いのが特徴です。「クマ取りをしたいけど切開は避けたい。」という人は、クマ取り再生注射を検討してみてはいかがでしょうか?
クマ取り再生注射は茶・青クマに効果的!【種類別】クマ取り方法3選
あらゆるクマに対応可能と言われるクマ取り再生注射ですが、特に「茶クマ」と「青クマ」に適していると言われています。
・黒クマ
・茶クマ
・青クマ
あなたのクマはどのタイプでしょうか?クマの種類別におすすめの治療をご紹介していきます。
黒クマ(影グマ):経結膜下脱脂法・脂肪注入
靭帯や眼輪筋のゆるみ、骨格・年齢による頬上の脂肪減少などが原因の黒クマには、「経結膜下脱脂法」と呼ばれるクマ取り手術が向いています。目の下の脂肪を除去してふくらみを目立たなくする方法です。
目の下のたるみや凹みが強い場合には、脂肪注入・ハムラ法・下眼瞼除皺術などが適応になる場合もあるでしょう。
茶クマ:レーザー・クマ取り再生注射
紫外線ダメージや皮膚への摩擦刺激などが原因の茶クマは、レーザーやクマ取り再生注射で色素沈着を改善する方法がおすすめです。
ただし、クマ取り再生注射の成分によっては茶クマに効果がない場合があるため、必ず医師に相談しましょう。
青クマ:経結膜下脱脂法・脂肪注入・クマ取り再生注射
頬の脂肪減少や下垂、目元の皮膚の薄さなどが原因の青クマは、経結膜下脱脂法や脂肪注入、そしてクマ取り再生注射で改善できると言われています。
寝不足などで血行が悪くなると「還元ヘモグロビン」と呼ばれる暗赤青色の血液が増え、それが青~紫に透けて見えてしまいます。クマ取り再生注射で肌細胞が増殖して皮膚の厚みが正常に戻れば、血液の色が透けて見えなくなり、青クマの改善が期待できるでしょう。
【注意】クマ取り再生注射の効果は賛否両論
手術に比べて気負わず挑戦できるクマ取り再生注射ですが、「クマ取り再生注射はおすすめできない。」という美容外科医もいます。なぜ、このような賛否が巻き起こっているのか?その原因を解説します。
クマ取り再生注射はクマの根本治療ではない
クマ治療が目的で美容クリニックを受診する人の多くが、実は「黒クマ」に悩んでいます。
この黒クマの原因は、靭帯・眼輪筋のゆるみや骨格・年齢による頬上の脂肪減少です。これを解消するには、目の下の筋肉と骨の癒着を緩めたり、脂肪を移動して凹凸を滑らかにしたりする必要があります。
クマを根本から治療したいなら、クマ取り再生注射より外科手術を受けるべきと言えるでしょう。
クマ取り再生注射の中身はクリニック毎に異なる
クマ取り再生注射の中身はクリニック毎に異なるため、自分のクマに合わなければ効果が得られません。また、含まれる成分や濃度が不透明なケースも多く不安を感じる人もいるようです。
目元を“膨らませる成分”と“凹ませる成分”が混在している
クマ取り再生注射は、様々な成分を混ぜて注入する治療です。しかし、相反する効果の成分を同時に注入するのは合理的とは言えません。
例えば、目元を“膨らませる成分”のヒアルロン酸と“凹ませる成分”の脂肪溶解注射を、同じ箇所に注入するのは矛盾しています。本来なら膨らませるべき箇所に膨らませる成分を、凹ませるべき箇所に凹ませる成分を注入するべきでしょう。
このようなことから、クマ取り再生注射の効果に疑問を抱く医師も少なくないようです。
黒クマには効果がない
黒クマを根本から解消するには、「目の下のふくらみ=脂肪」を手術で除去する方法がベストです。目元の窪みにクマ取り再生注射を注入して影を解消するケースもあるようですが、クマ取り再生注射の黒クマへの効果は薄いと言われています。
「クマが完治する!」と考えると金ドブになる可能性
クマ取り再生注射は根本治療ではないため、半永久的にクマが消えることはまずありません。
そのため、「クマ取り再生注射をすればクマが完治するはず。」と思って施術を受けると、金ドブになる可能性が高いです。
「安いから」、「手軽だから」という理由で注射に飛びつくのではなく、クマを根本から治療したいなら初めから外科手術を検討する方が良いでしょう。
クマ取り再生注射で失敗しないための3つの対策
クマ取り再生注射で失敗しないためには、どうすればいいのでしょうか?具体的な対策を3つご紹介します。
クマ取り手術も行っているクリニックを選ぶ
クマ取り再生注射を検討する際には、「クマ取り手術」も行っているクリニックを選びましょう。普段からクマ取り手術を行っている医師なら、両者の長所・短所はもちろん、どちらが合うか適切に見極められるでしょう。
ただし、中にはクマ取り再生注射を「クマ取り手術の入り口」と捉え、「注射では治らないので手術をしましょう」と強引に勧めるケースもあるようです。クマ取り再生注射の安すぎる広告には注意し、誠実にクマ治療に取り組んでいるクリニックを選びましょう。
過度な期待をしすぎない
クマ取り再生注射に過度な期待をしていると、「全然効果がなかった」という残念な結果になってしまいます。クマ取り再生注射は、クマ取り手術前の“お試し感覚”で受けるのがおすすめです。
カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶ
カウンセリングが丁寧なクリニックを選ぶのは、施術を受ける上で大変重要なポイントです。
・クマ取り再生注射の適応があるか?
・どんなリスクがあるのか?
・「クマ取り手術」と「クマ取り再生注射」どちらが合っているのか?
・効果はどれくらい続くのか?
など、きちんと納得のいく説明をしてくれるクリニックを選びましょう。
クマ取り再生注射のメリット・デメリット
クマ取り再生注射のメリット・デメリットを詳しく紹介します。
クマ取り再生注射のメリット
まずは、クマ取り再生注射のメリットをみていきましょう。
切開せずにクマ解消が期待できる
切開なしでクマ改善が望めるのは、クマ取り再生注射の大きなメリットです。片側につき3~4回刺して注入するだけなので、所要時間も10分程度と短く体への負担も少ないです。
クマ取り手術に比べて安い
クマ取り再生注射はクマ取り手術に比べて施術費用が安いです。数万円以下で施術できるため、気軽に受けやすいのも魅力の一つでしょう。
ダウンタイムが短い
腫れや内出血など、ダウンタイムの症状がほとんどないのも大きなメリット。数日で自然な状態に落ち着くため、日常生活にほとんど支障がありません。当日からメイクや洗顔も可能です。(ただし、アイメイクは翌日より可能。)
クマ取り再生注射のデメリット
続いて、クマ取り再生注射のデメリットをみていきましょう。
半永久的な効果はない
クマ取り再生注射の効果は一時的で、半年~1年経つとほぼ施術前の状態に戻ってしまいます。そのため、効果を持続するには継続的に治療を続ける必要があるでしょう。
目元に針を刺す抵抗感
目元へ針を刺すことに、怖さや抵抗を感じる人もいるでしょう。クリニックによっては、局所麻酔を行う場合もあるため、痛みが苦手な人は事前に相談してみましょう。
目元が青く見えることがある
注入した箇所が青く見えるケースがあります。これは注入した薬剤(ヒアルロン酸)が、光を通して青く透けているためです。(チンダル現象)
多くのクリニックで目元用の青く透けにくい薬剤が用いられていますが、気になる人は事前に医師に確認しましょう。
クマ取り再生注射の施術方法
クマ取り再生注射は以下のような流れで行います。
①医師の診察・カウンセリング
医師がクマの状態を確認し、クマ取り再生注射の適応があるか判断します。不安な点がある場合はカウンセリング時に質問しましょう。
②洗顔
メイクをしている場合はここでしっかりと洗い流しましょう。
③クマ取り再生注射の注入
医師がクマの状態を見極めながら薬剤を注入していきます。
※自身の血液から分離したPRP(多血小板血漿)を注入する場合は、注入前に採取した血液からPRPを抽出する工程が必要です。
クマ取り再生注射のリスク・副作用
クマ取り再生注射の、気になるリスクや副作用について解説します。
腫れ・痛み・内出血はほとんどない
注入だけで治療が終わるため、ダウンタイムの症状はほとんどありません。腫れ・内出血・赤みなどが生じた場合も、数日~2週間ほどで落ち着きます。
注入箇所にふくらみ・しこりが残ることがある
クマ取り再生注射に含まれるFGFは、線維芽細胞を増殖させる働きがあります。FGFの作用が強すぎると注入した箇所の細胞が過剰に成長してしまい、不自然なふくらみやしこりを形成するケースがあるのです。
ちなみに、自身の血液から分離したPRP(多血小板血漿)にも成長因子は含まれていますが、しこりの主な原因になるのは「人工的な成長因子(FGF)」と言われています。そして、クマ取り再生注射には、この「人工的な成長因子(FGF)」が含まれていることが多いです。
しこりやふくらみを避けるためには、人工的な成長因子(FGF)ではなく、自身の血液から抽出したPRPの注射を検討しましょう。
2020.07.31
チンダル現象が起きることがある
クマ取り再生注射に含まれるヒアルロン酸が、青く透けて見えてしまう「チンダル現象」が起きることがあります。時間の経過と共にヒアルロン酸が体内に吸収されると、徐々に青みは目立たなくなると言われていますが、心配な場合は施術を受けた病院や医師に相談しましょう。
【施術別】クマ取りの費用相場は?
クマ取りの費用相場を施術別にみていきましょう。
クマ取り再生注射の費用相場
クマ取り再生注射の費用相場は1万円~5万円ほどで、クマ取り手術に比べるとリーズナブルです。ただし、効果が持続する期間に限りがあるので、そのあたりを考慮して検討しましょう。
経結膜下脱脂法の費用相場
黒クマに効果的な経結膜下脱脂法の費用相場は、20万円~40万円ほどです。注射に比べると高額ですが、半永久的に効果が持続するのが大きな魅力です。
レーザーの費用相場
茶クマに有効なレーザーの費用相場は、1万円~4万円ほどです。ただし、1回の施術では効果を感じにくいため、複数回の施術が必要になるケースが多いです。施術前にトータルの金額を確認しましょう。
【Q&A】クマ取り再生注射のよくある質問
クマ取り再生注射の効果はいつからですか?
一般的に施術後数週間~1ヶ月程度で効果が現われ始めます。施術後すぐに効果を感じる人もいるようですが個人差があります。
クマ取り再生注射の効果はどれくらい続きますか?
クマ取り再生注射の効果は、半年~1年程続くと言われています。効果を持続させるには、定期的なメンテナンスが必要でしょう。
クマ取り再生注射は腫れますか?
施術後に腫れ・内出血・赤みなどが生じる場合がありますが、数日~2週間ほどで落ち着くようです。
クマ取り再生注射の施術直後はメイクできますか?
メイクは当日から可能です。ただし、アイメイクは翌日から可能。