糸リフトの施術時間はどれくらい?ダウンタイムの期間や症状もご紹介

#たるみ・しわ

顔のたるみが気になり、糸リフトを検討しているけれど、仕事や日常生活への影響を考慮して施術のスケジュールを立てたいという方は多いのではないでしょうか。 多くの方が「糸リフトを受けたいけど、翌日から普通に仕事に行けるのかしら」「腫れや痛みがどのくらい続くのか心配で踏み出せない」といった不安を抱えています。 この記事では、糸リフトの基本的な情報から施術時間、ダウンタイムの期間や症状、日常生活への具体的な影響まで詳しく解説します。

糸リフトとは

糸リフトとは、特殊な糸を皮膚の下に挿入してたるみを引き上げる施術です。メスを使わないリフトアップ治療として、多くの女性から支持を集めています。

この施術では、生体適合性の高いPDO(ポリジオキサノン)やPCL(ポリカプロラクトン)などの医療用糸を使用します。

糸リフトの主な効果は以下の通りです。

  • フェイスラインのたるみ改善
  • ほうれい線の軽減
  • 頬のリフトアップ
  • 肌のハリ感向上

糸を挿入する際は、細い針やカニューレという専用器具を使用するため、大きな傷跡が残る心配はありません。

糸リフトは即効性と持続性を兼ね備えた治療法として注目されています。施術直後からリフトアップ効果を実感でき、その後数ヶ月かけて糸の周囲にコラーゲンが生成されることで、より自然で持続的な美しさを手に入れることができます。

従来の外科手術と比較して負担が少なく、多忙な現代女性のライフスタイルにも適した美容治療といえます。

糸リフト施術にかかる時間

糸リフト施術にかかる時間は、一般的に30分から1時間程度となっています。この施術時間の短さが、多くの方に選ばれる理由の一つとなっています。

施術時間が比較的短い理由として、糸リフトはメスを使わない美容治療であることが挙げられます。従来のフェイスリフト手術では数時間を要しますが、糸リフトは特殊な糸を皮下組織に挿入してリフトアップを図る治療法のため、短時間での施術が可能です。

使用する糸の本数や挿入部位によって施術時間は変動します。例えば、頬のみの部分的な施術であれば30分程度で完了しますが、顔全体をリフトアップする場合は1時間程度かかることもあるでしょう。

また、初回の方は医師との相談時間も含めて、余裕を持って1時間半程度を見込んでおくと安心です。

このように短時間で完了する糸リフトは、忙しい日常生活を送る方でも比較的取り入れやすい美容治療といえます。ただし、施術時間の短さだけでなく、ダウンタイムや術後の経過についても十分に理解してから施術を受けることが大切です。

糸リフトのダウンタイム

糸リフトのダウンタイムは約1〜2週間程度が一般的とされていますが、個人差があります。主な症状として、施術直後から数日間は軽度の痛みや腫れ、内出血が現れることがあり、これらは自然に改善していきます。

ダウンタイム中の症状は比較的軽微で、多くの方が翌日から通常の生活を送れるものの、激しい運動や長時間の入浴は控える必要があります。また、メイクや洗顔についても適切なタイミングを知っておくことで、より快適に過ごせるでしょう。

それでは、ダウンタイムの具体的な期間や症状について詳しく説明していきます。

ダウンタイムの期間

糸リフトのダウンタイム期間は1〜2週間程度が一般的です。この期間は使用する糸の種類や挿入本数、個人の体質によって変動しますが、多くの方がこの範囲内で日常生活に支障のない状態まで回復されています。

具体的なダウンタイムの経過は以下のような流れです。

期間

主な症状・状態

日常生活への影響

施術直後〜3日

腫れ・痛み・内出血が最も強い

メイクで隠せる程度

4日〜1週間

腫れが徐々に軽減、違和感が残る

軽い運動は可能

1〜2週間

ほぼ自然な状態に回復

なし

糸リフトはダウンタイムが比較的短い施術であり、基本的には翌日から通常通りの生活が可能です。

むくみや軽い腫れは一時的に生じることがありますが、多くの場合、上記表にまとめていますように数日〜1週間程度で気にならなくなる方がほとんどです。

ダウンタイムの主な症状

糸リフト施術後には、痛み・腫れ・内出血という3つの主な症状が現れます。これらは正常な反応であり、適切な経過をたどることで自然に改善していくものです。

まず痛みについては、施術直後から数日間にわたって軽度から中等度の痛みを感じることがあります。この痛みは通常、処方される鎮痛剤で十分にコントロール可能です。

続いて腫れは、施術後2〜3日がピークとなり、頬やフェイスライン周辺に軽度から中等度の腫れが生じます。朝起きた時に特に腫れを感じやすく、むくみのような状態になることもありますが、1週間程度で徐々に落ち着いてくるでしょう。

内出血については、針を刺した箇所や糸の通り道に沿って青紫色の変色が現れることがあります。この症状は個人差が大きく、全く現れない方もいれば、比較的目立つ内出血が生じる方もいらっしゃいます。

内出血は通常1〜2週間で自然に消失し、メイクでカバーできる程度のものがほとんどです。

糸リフト後の日常生活への影響

糸リフトの施術直後から数日間は、腫れや痛みの影響で日常生活に制限が生じる場合があります。

具体的な日常生活への影響について詳しく説明していきます。

仕事や家事はいつから再開できる?

施術直後から翌日にかけて軽度の腫れや痛みが生じることがありますが、日常的な業務に支障をきたすほどではありません。

デスクワークや事務作業、軽い家事程度であれば問題なく継続できるでしょう。

ただし、職種によって注意が必要な場合があります。

  • 接客業や営業職:軽度の腫れが気になる場合は2〜3日程度様子を見る
  • 肉体労働:重いものを持つ作業は1週間程度控える

家事については、軽い掃除や料理は翌日から可能ですが、重い荷物を持つ作業や激しい動きを伴う掃除は数日間控えることをおすすめします。糸が安定するまでの期間は、顔に過度な負担をかけないよう配慮が必要です。

施術後の経過には個人差があるため、ご自身の体調と相談しながら徐々に活動レベルを上げていくことが大切です。違和感や痛みが続く場合は、無理をせずに医師に相談しましょう。

メイクや洗顔はいつから可能?

糸リフト施術後は翌日からメイクと洗顔が可能です。ただし、施術直後の肌は非常にデリケートな状態のため、適切な方法で行うことが重要となります。

施術翌日からのメイクと洗顔で注意すべきポイントは以下の通りです。

メイクの注意点

  • 軽いタッチでファンデーションを塗布する
  • 針穴部分は避けてメイクする
  • クレンジングは優しく行い、強くこすらない

洗顔の注意点

  • ぬるま湯を使用し、熱いお湯は避ける
  • 泡立てた洗顔料で優しく洗う
  • タオルで拭く際はこすらず、押さえるように水分を取る
  • 糸の挿入部位を強く圧迫しない

特に施術後1週間程度は、糸がまだ完全に定着していない状態です。この期間中はマッサージ効果のあるクレンジングやスクラブ洗顔は避け、肌に負担をかけない優しいケアを心がけましょう。

運動や入浴はいつからできる?

軽い運動については、施術後3〜4日目から徐々に開始できます。ただし、血行を促進しすぎる激しい運動は腫れや内出血を悪化させる原因となるため、最初は散歩程度の軽い活動から始めることをおすすめします。

ジョギングやヨガなどの中程度の運動は1週間後、ジムでの筋力トレーニングや激しいスポーツは2週間後から再開するのが安全です。

入浴に関しては、施術当日はシャワーのみにとどめ、湯船に浸かるのは避けましょう。長風呂や熱いお湯は血行を促進し、腫れを助長する可能性があります。

施術翌日からは短時間の入浴が可能ですが、水温はぬるめ(38〜40度程度)に設定し、10〜15分程度に留めることが重要です。

個人差がありますが、多くの方が1週間後には通常の入浴や軽い運動を楽しめるようになります。

歯科治療はいつからできる?

糸リフト施術後の歯科治療は、施術から1ヶ月後から安全に受けることができます。

歯科治療を避けるべき期間が設けられている理由として、糸リフト後は顔周りの組織が敏感になっており、口を大きく開ける動作が糸に負担をかける可能性があることが挙げられます。

歯科治療では治療器具の挿入や長時間の開口が必要となるため、挿入された糸がずれたり、周囲の組織に過度な圧力がかかる恐れがあるでしょう。

特に注意が必要な歯科治療として、親知らずの抜歯やインプラント治療、口腔外科手術などの侵襲的な処置があります。

これらの治療では局所麻酔の注射や長時間の開口、術後の腫れなどが糸リフトの治癒に影響を与える可能性があるため、最低でも1ヶ月程度は間隔を空けることが推奨されています。

一方、定期的な歯科検診や歯石除去程度の軽微な処置であれば、痛みや腫れが落ち着いた2週間後頃から可能な場合もあります。ただし、歯科治療を予定している場合は、糸リフトの施術前に担当医師に相談し、適切なスケジュール調整を行うことが重要です。

糸リフトのダウンタイム中に注意すべきポイント

糸リフトのダウンタイムを快適に過ごすためには、いくつかの重要な注意点を守ることが大切です。

具体的な注意点について詳しく説明していきます。

腫れが気になる場合は冷やす

糸リフト施術後に腫れが気になる場合は、適切な冷却方法を行うことで症状を和らげることができます。腫れは糸の挿入による組織の炎症反応として自然に起こる現象のため、冷やすことで血管を収縮させ、炎症を抑制する効果が期待できるでしょう。

冷やす際の具体的な方法として、以下のポイントを守ることが重要です。

  • 保冷剤やアイスパックを清潔なタオルで包む
  • 10~15分間の冷却を1日数回繰り返す
  • 直接肌に氷を当てることは避ける
  • 冷却時間は長すぎないよう注意する

冷却を行う際は、糸が挿入されている部位を強く圧迫しないよう優しく当てることがポイントとなります。施術後2~3日目頃から徐々に腫れが引いてくるため、症状の変化を観察しながら冷却の頻度を調整してください。

糸が切れてしまうのでマッサージは厳禁

糸リフトのダウンタイム中は、マッサージを行ってはいけません。顔のマッサージや強い刺激は、せっかく挿入した糸が切れてしまう原因となり、施術効果を台無しにしてしまう可能性があります。

もし糸が切れてしまった場合、リフトアップ効果が大幅に減少し、再施術が必要になることもあります。施術費用を無駄にしないためにも、ダウンタイム中の約2週間は顔への刺激を避けることが重要です。

このように適切なケアを心がけることで、糸リフトの美しい仕上がりを維持でき、リフトアップ効果を実感していただけるでしょう。

痛みや腫れが収まらない場合は医師へ相談

糸リフト施術後の痛みや腫れは通常1〜2週間で自然に改善しますが、症状が長期間続く場合や悪化する場合は必ず医師に相談することが重要です。

医師への相談時には、症状の経過を詳しく説明することが大切です。いつから症状が始まったか、どのような変化があったか、痛みのレベルはどの程度かなど、具体的な情報を伝えることで適切な診断と治療を受けられます。

日常生活において気をつけるポイント

糸リフト施術後は、糸がしっかりと定着し、仕上がりを良くするために日常生活での注意が必要です。
以下のポイントを意識してなるべく負担をかけないようにしましょう。

 

  • 食事手術直後から通常食が可能。ただし、術後1ヶ月程度は大きな口を開けたり、硬いものはなるべく避けた方がいいとされています。
  • 飲酒・喫煙:飲酒・喫煙は手術後1週間は控えるように言われることが一般的です。むくみや腫れ、傷の治りに悪影響を及ぼすため、1ヶ月は控えたほうがいいでしょう。
  • 運動:1週間は安静にすることが推奨されています。(日常生活上の行動は問題ありません)軽めの運動は2週間目から可能とされています。
  • サウナやエステ:術後1ヶ月ほどはのサウナ・エステ・ヨガ・激しいスポーツは控えたほうがいいとされています。

まとめ

糸リフトは約30分から1時間程度という短時間の施術でありながら、自然なリフトアップ効果が期待できる施術です。施術後のダウンタイムは1〜2週間程度が目安となり、この期間中は腫れや内出血、軽度の痛みといった症状が現れる可能性があります。

多くの方が心配される日常生活への影響については、翌日からのデスクワークや軽い家事は問題ありませんが、激しい運動や長時間の入浴は1週間程度控える必要があります。

メイクは施術当日から可能で、洗顔も翌日から優しく行えるため、思っているよりも制限は少ないのが特徴です。

糸リフトの成功には、施術前の十分な情報収集と施術後の適切なケアが欠かせません。正しい知識を持って臨むことで、理想的なフェイスラインを手に入れながら、安心して治療を受けられるでしょう。