医療痩身

ふくらはぎが太い原因によって痩せるためのアプローチが変わってくるので、自身のふくらはぎタイプを知ることが美脚への近道です。

ふくらはぎ,ボトックス

これまで何をしても細くならなかったふくらはぎ。エステやセルフマッサージをなど色々試してみたものの、変化を感じることができなかった方も多いのではないでしょうか。 実はふくらはぎが太い原因は、「むくみ」「脂肪」「筋肉」と大きく3つのタイプに分かれます。特に筋肉質タイプの場合、細くするのはかなりやっかいです。

しかし、そんなやっかい筋肉質ふくらはぎにも救世主が存在します。それが、「ふくらはぎボトックス」です。
シワ取り注射として有名なボトックス治療ですが、筋肉の動きを抑制するというその特性から、筋肉質なふくらはぎを細くしたい方にはピッタリの治療法なんです。

この記事では、筋肉質なふくらはぎ痩せの救世主とも言えるふくらはぎボトックスの効果やリスクについて詳しくお伝えしてきたいと思います。ほっそりしたふくらはぎを手に入れ、理想のスタイルを叶えましょう!

あなたのふくらはぎが太い原因は?

あなたのふくらはぎが太い原因は?

ふくらはぎが太い原因によって痩せるためのアプローチが変わってくるので、自身のふくらはぎタイプを知ることが美脚への近道です。

むくみタイプ

血行不良やリンパの流れが悪いと余分な水分や老廃物が溜まり、むくみが起こります。

特に女性は男性に比べて筋肉が少ないため、老廃物を心臓に送る力が弱く、むくみやすくなっています。ふくらはぎを指で押した時に、へこんだ皮膚がすぐに戻ってこない場合はむくみがあるということになります。

脂肪タイプ

ふくらはぎは筋肉が大半ですが、運動不足やカロリー摂取が多いと脂肪が蓄積します。このタイプの方は、立った状態でふくらはぎの肉をつまむことができます。

筋肉タイプ

過去に運動部だった経験や間違った歩き方、姿勢の悪さ、ハイヒールをよく履く等様々な原因で筋肉が発達して肥大した、いわゆる「ししゃも脚」と呼ばれるタイプです。つま先立ちをすると、ふくらはぎがボコっとする、ふくらはぎがつまめない人は筋肉が原因となります。

ふくらはぎのタイプ別対処法

ふくらはぎのタイプ別対処法

むくみの場合

リンパ液をリンパ節へ流す(排液の回収)

リンパマッサージやストレッチがおすすめです。マッサージをする場合は足裏から上へ、膝裏や鼠経リンパ節に流していきましょう。

血行を良くする(静脈)

ふくらはぎの筋肉で静脈がしめつけられると、その力で血液が下から上へと押し上げられます。すなわちずっと同じ体勢でいると静脈ポンプは働かずむくみます。
こまめに動いたり運動をして、血行を良くしましょう。

食事

水分や塩分を取り過ぎ、また、たんぱく質が不足している可能性があるので、カリウムやたんぱく質を多く含む食べ物を積極的に摂取しましょう。

脂肪の場合

食事とエクササイズ

カロリーを摂取し過ぎている可能性が高いので、食生活を見直しましょう。また、筋トレや有酸素運動を合わせて行いましょう。

脂肪溶解注射

脂肪太りが原因の場合は、脂肪溶解注射がおすすめです。
脂肪細胞の数自体を減らすことができるため、痩せたい部分をピンポイントに狙った部分痩せが可能です。

筋肉の場合

筋肉を緩める

筋肉質なふくらはぎの場合、つま先立ちトレーニングなどの運動では細くなるどころか余計に筋肉が発達してしまいます。

そのため、このタイプの人は運動ではなく、まず筋肉をほぐすことを優先させて下さい。ガチガチに固くなった筋肉が血管を圧迫して血流を阻害すると、むくみや冷え性の原因にもなります。マッサージやストレッチなどで固くなった筋肉を緩めて柔らかくしておくことで、むくみが軽減され脚痩せにも繋がります。

歩き方や姿勢の改善

立っている時や歩く時に足の指が床から浮いた状態(浮指)の方は、足全体で地面を捉えることができず、バランスを保とうとすねやふくらはぎに余計な力が加わってしまいます。歩き方で気をつけるポイントは、①足全体で地面を捉え、足の指を使って地面を蹴り出す②着地はかかとから入り、つま先へと体重移動する③大股で歩く、の3点です。

また、骨盤が歪んでいると猫背や巻き肩(肩が体の内側に入ってしまう状態)になりやすく血行が悪くなってしまうため、正しい姿勢を心がけることも大切です。

ふくらはぎボトックス

ふくらはぎが筋肉質なせいで太い場合は、運動や食事制限では痩せることが難しいため、ボトックス注射がおすすめです。

ふくらはぎボトックスについて

ふくらはぎボトックスについて

ボトックスについて

「ボトックス」とは、アメリカのアラガン社が開発したA型ボツリヌス毒素製剤の一種で国際商標登録名です。シワ取り注射などで有名となった「ボトックス」ですが、ボトックスと呼べるのはアラガン社製の「ボトックスビスタ」のみとなります(美容目的の場合)。

「ふくらはぎボトックス」に関しては、この治療名が一般的となって使われていますが、使用されている薬剤が「ボトックスビスタ」でない場合もあるため、事前にきちんと情報調べておくことが大事です。尚、ボトックスビスタのような製剤は総称として「ボツリヌストキシン製剤」等と呼ばれることが多いようです。

ボツリヌストキシン製剤の作用

ボツリヌストキシン製剤に含まれるA型ボツリヌス毒素は、天然のタンパク質からできた毒素を抽出・精製したものでボツリヌス菌の菌体やその成分、培養液の成分などは一切含まれません。

A型ボツリヌス毒素は、脳から筋肉へ運動をすることを命じる神経伝達物質であるアセチルコリンを阻害する働きをもっているため、筋肉の収縮を抑制することができます。ふくらはぎへ注入することで筋肉の収縮が抑えられ、使われなくなった筋肉が萎縮し、痩せていきます。

効果は4〜6ヶ月程度なので、効果を持続させるには定期的に注射を打つ必要があります。ただし、筋肉には一定期間使われないと筋肉そのものが痩せていく「廃用性萎縮」という現象が起こるため、再び筋肉の動きが復活しても完全に元に太さになるわけではないと言われています。

筋肉の張り出した部分に注射することで、丸みのある女性らしいふくらはぎへと導きます。

薬剤の種類と特徴

ボツリヌス毒素製剤は、種類によって不純物(効果を発揮する成分以外のタンパク質)の含まれる量が異なります。

不純物が多い薬剤を使用すると抗体ができやすく、耐性ができてしまうと効きにくくなる、効果が出なくなるといった可能性があります。

ボトックスビスタ

米国アラガン社製で、アラガン社の日本法人アラガンジャパンが販売しています。

国内で唯一、美容目的で厚生労働省の認可を受けており、安全性と信頼性の高い製品となります。

タンパク含有量が少なく効果が高いため、ボツリヌス毒素製剤の中では費用が高いことが多いようです。

ボトックスビスタについてもっと詳しく見る

リジェノックス

韓国製で、韓国の食品医薬安全庁の認可を受けています。

ボトックスビスタに比べると不純物が多く効果にムラが出やすいようですが、薬剤が広がりやすいため広範囲を対象としている方におすすめだと言われています。費用が安く抑えられるといったメリットもあります。

ボコーチュア(旧ゼオミン)

ドイツのメルツ社製で、ボトックスビスタよりも不純物が少なく中和抗体ができにくいことから、短期間での繰り返し治療も可能だと言われています。
費用はボトックスビスタと同等か少し高めの設定になっていることが多いようです。

ボコーチュア(旧ゼオミン)についてもっと詳しく見る

治療概要

ふくらはぎの筋肉構成(ヒラメ筋と腓腹筋)

深層部にヒラメ筋と、ヒラメ筋の周りを覆うように腓腹筋(内側・外側)で構成されています。

 

出典:cdn-ak.f.st-hatena.com

筋繊維へのアプローチ

肥大している筋肉に直接注射します。筋肉の付き方や状態、仕上がりの希望を考慮して注入量や注入箇所を決定します。筋肉の張りは主に腓腹筋のため、腓腹筋に打つことが多いようです。

メリットとデメリット

メリット

  • 施術時間が短い

分~10分前後と、短時間で施術を終えることが可能です。

  • 痛みやダウンタイムが短い

施術箇所の冷却や、麻酔も可能なので痛みのリスクはかなり抑えられます。

人によっては痛みを感じやすかったり、注射跡が残ることはありますが、数日で消えることがほとんどのようです。

デメリット

費用が高額

範囲が広い分、大量の薬剤を使用するため、価格は高くなりがちです。薬剤の種類や注入量によっても変わってくるので、しっかりカウンセリングをして決めていくのがよいでしょう。

複数回の治療が必要な場合がある

個人差があり、治療後1か月くらいで効果を感じることができる方もいれば、複数回の治療で効果を感じる方もいるようです。

半永久的な効果ではない

薬剤の種類にもよりますが、1度の施術で効果は長くて半年と言われています。何度か打つこと、またその期間筋肉をあまり使わないことで効果の持続が長くなります。

内出血が出る場合がある

注射の針による内出血が出る場合がありますが、1〜2週間程度で消失することがほとんどのようです。

副作用

疲れやすくなる

注射後はかかとの上げ下げがしにくくなるため、慣れないうちは歩くと疲れやすいと感じることもあります。施術後は筋肉に負荷のかかる激しい運動は避けましょう。

筋肉痛のような症状が出る

筋肉量が減るので、激しい運動をすると筋肉痛のような痛みが出ることがあります。施術前に激しい運動をしていた方は、控えていただいた方が良いでしょう。

筋力が弱くなる可能性

筋繊維を細くしていくので、治療を継続的に続けていくと施術前に比べて筋力が弱まる可能性があります。選手やアスリートレベルの方は、細くするだけでなくパフォーマンスについてもよく検討してみて下さい。

ふくらはぎボトックスの頻度・費用

ふくらはぎボトックスの頻度・費用

頻度

3~6か月毎に1回、3回程度継続すると効果を実感できる方が多いようです。

費用

価格の設定はクリニックによって様々で、注入量の場合と部位の場合があります。

また薬剤の種類でも違ってくるので、いくつかのクリニックで見積もりを比較するとよいと思います。

ボトックスビスタ

10万円前後~20万円程/回

リジェノックス

万~7万前後/

ボコーチュア(旧ゼオミン)

15万円前後/回

クリニックの選び方

クリニックの選び方

立地条件

ふくらはぎボトックスは複数回の治療が必要となる可能性があるため、ご自身の活動範囲から足を運びやすい、通いやすい場所を選びましょう。

症例数の多さ、ボトックス治療を得意とする医師の在籍

施術経験の豊富な医師が在籍している、症例数の多いクリニックに対応してもらえると安心です。ボトックスの注入量は医師が決定するため、量を間違えて効果が出ないことや、副作用が起きる可能性を回避しましょう。

費用が明確か

クリニックによって注入量単位、もしくは部位によっての価格設定、また薬剤の種類も複数あるため、予算内で効果を出せるようしっかりと医師とカウンセリングを行うことが必要です。

ふくらはぎボトックスは複数回の治療が必要になることもあるため、費用を明確に提示してくれるクリニックで治療を受けるようにしましょう。

利用ユーザーの口コミ(医師や看護師の対応、アフターケアなど)

利用ユーザーが多いと、治療の効果だけでなく医師や看護師との相性や、アフターケアでどのような対応をしていたけたかなど様々な情報を得ることができます。

まとめ

ふくらはぎボトックスについて、まとめてみました。何らかの原因でふくらはぎが筋肉質になってしまった場合、ボトックス治療は非常に有効に働きます。ある程度期間を要するため根気強く続ける必要はありますが、簡単でリスクも少ないので、検討してみてはいかがでしょうか。ふくらはぎボトックスで理想の美脚を手に入れましょう!この記事が、皆様のお役に立てることを願っております。

 

記事監修


山下真理子先生

京都府立医科大学を卒業して、医師に。 大阪市内で美容医療に携わりながら、医療教育にも従事。 コラムの執筆やモデル業の傍ら、17公式ライバーとしてライブ配信も行っている。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

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