ハイライトには気になるシミやシワ、くすみなどを目立ちにくくする効果もあり、エイジングに関するお悩みが気になる大人の女性にもぴったりのアイテムです。しかし、ツヤを演出しすぎるとハイライトの悪目立ちや、顔のテカりのように見えることがあるので、メイク方法やカラー選びには注意が必要です。そこで、この記事では40代・50代の方におすすめのハイライトの入れ方やカラー選びの方法をご紹介します。
カラー別!ハイライトの特徴とは
ハイライトにはベージュ系やパープル系など、さまざまなカラーが用意されています。仕上げたい雰囲気やカバーしたいお悩みにあわせて、使用するカラーを選ぶのがおすすめです。それぞれの特徴をご紹介していきます。
血色感をもたらすピンク・ベージュ系
ピンク系のハイライトは、内側から上気したような血色感のある肌色に仕上げてくれます。また顔色をパッと明るく見せ、健康的な印象に見せる効果も期待できます。
比較的肌が白い方はピンク系を、標準色〜小麦肌の方はピンクベージュ系の色味を選ぶと肌になじみやすく、自然に仕上がるでしょう。一方で、ベージュ系は肌の色よりも濃すぎるカラーを選ぶと、肌がくすんで見えてしまうことがあるため注意が必要です。
くすみやクマをカバーするならパープル・ラベンダー系
パープル・ラベンダー系のハイライトは肌のトーンを上げる効果が期待できます。くすみやクマが目立ちやすい目周りに使用することで、自然な透明感を引き出してくれるので、くすみが気になる40代・50代の世代にもうってつけのカラーです。顔全体に使用するよりも、気になる箇所にだけ部分的に使用すると効果的でしょう。
赤みをカバーしたい時にはイエロー系
赤みやニキビ 跡が気になる場合は、イエロー系のハイライトが良いでしょう。クリームタイプやスティックタイプを選ぶと、高い肌色補正効果が期待できます。黄色味が強く出がちな日本人の肌色になじみやすく、赤みを自然にカモフラージュしながら肌のトーンを均一に見せてくれるカラーです。
ナチュラルに肌色のグラデーションや立体感を演出できるので、ハイライト初心者の方にも適しているカラーといえます。
顔の立体感や骨格を強調するホワイト系
ハイライトで最も一般的とされ、使用される頻度の高い色味でもあるのがホワイト系です。立体感を演出したい時や骨格を強調したい時に打ってつけのカラーです。
華やかで明るい立体感を演出し、顔にメリハリが出るので、小顔効果も期待できます。ただし、つけすぎると白浮きするおそれがあるため、使用する際には注意してください。
40代のハイライト選びのポイントは?
40代はホルモンバランスの変化が大きく、閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が減少傾向に向かう人が増える時期です。この影響により、シミや肝斑が増えやすくなると同時に、ほうれい線やシワに関する悩みも本格化してきます。また、寝つきが悪い、身体が冷えやすいといった症状も出やすく、疲れた印象になりがちです。このため、ハイライトはくすみやクマ、シミなどをカモフラージュしながら、明るく健康的な印象に近づけるピンクやピンクベージュ系のものを選ぶとよいでしょう。
50代のハイライト選びのポイントは?
50代は40代よりもシミやシワ、くすみ、ほうれい線などの気になる部分が増えたり、メイクでカバーしきれない悩みが深刻化しやすい年代です。ターンオーバーが45日前後の周期になることが多いため、肌のトーンはくすんで暗く見えやすく、「肌の色」の変化が大きくなりやすいといわれています。また、肌の水分保持力が低下するため、ツヤや透明感も減少しがちです。
50代のハイライト選びは、カラー選びはもちろん大切ですが、カバー力や保湿力の高い形状のアイテムを選んで、小ジワやシミなどを目立たないように仕上げるとよいでしょう。パウダータイプよりも、リキッドやクリームタイプのアイテムを選ぶと、上品なツヤ肌を演出すると同時に若々しく明るい印象に近づきやすくなります。
40代・50代向け!ハイライトの入れ方
光の効果で立体感を演出するハイライトですが、顔全体に入れるとツヤが悪目立ちしてしまったり、かえって立体感がないように見えてしまうおそれがあります。そのため、顔全体に使用するよりも、入れるべき場所にしっかりハイライトを使用することで、理想の肌に近付けるといえるのです。
特に、目の周りや鼻、唇にハイライトを入れることがポイントになるため、それぞれの入れ方を詳しくご紹介します。
目の周り
年齢を重ねるごとに目の周りの皮下脂肪やコラーゲンが減少し、目がくぼんで見えてしまうことがあります。このため、目頭・目尻・小鼻を繋いだ「三角ゾーン」と呼ばれるエリアににハイライトを使用すると、肌の立体感やハリが強調され、顔全体がふっくらと若々しく見えることが多いです。その際、指でトントンとのせていくか、細い平筆タイプのブラシを使っていくときれいに仕上がります。
目周りと同時にこめかみもへこみやすいパーツなので、疲れた印象に見えがちに。大人の女性はこめかみにもハイライトを入れるのがポイントです。目周り同様、指でトントンとのせていくと馴染みやすく、つけすぎを予防できます。顔の高い位置に光を集めてハリのある肌を演出することで、メイクの視覚効果による目元のリフトアップも期待できます。
鼻
鼻にハイライトを入れ、顔の中心に光を入れることで顔全体を明るく見せ、くすみをカモフラージュしやすくなるメリットがあります。
ハイライトを指やスポンジで鼻筋の上にトントンとのせ光をほんの少しプラスするだけでも、スッと通った鼻筋に見せる効果が期待できるのです。また、鼻がのっぺり見えてしまうというお悩みをお持ちの方はハイライトとあわせてノーズシャドウを使用するのも良いでしょう。鼻筋に陰影をつけることで、目元の立体感を強調しやすくなります。目周りのたるみが気になる場合は、ノーズシャドウにより引き締まった印象になる効果が期待できるといわれています。
唇
年齢を重ねると徐々に唇もボリュームが低下してきます。そこでハイライトをプラスして、ふっくらとした唇を演出すると良いでしょう。まずは、上唇の山に指でハート型を作るようにハイライトを入れ、唇の両端にも細めのブラシなどで小さくハイライトを入れると、自然に仕上がりやすいようです。くすみを飛ばし、口角が上がって生き生きと明るい表情に見せてくれる効果も期待できるでしょう。特に口角はくすみやすい部分でもあるので、ハイライトによってくすんだ部分を明るくみせておくことで、口紅の色がより鮮やかに映えやすくなります。
ファンデーションを塗る前にハイライトを仕込むと自然なツヤ肌に近づける
「ハイライトだけが浮いて見えるのが心配」という人は、ファンデーションを塗る前にハイライトを使用する方法が良いかもしれません。ベースメイクの最初の工程でハイライトを入れることで顔色のトーンが整いやすくなり、後から塗るファンデーションの厚塗りを予防しやすいといわれています。また、ハイライトを塗った部分の境目がファンデーションとよく馴染み、自然と内側から発光しているようなツヤ感を引き出しやすくなるのです。
この際、使用するのはパウダータイプではなく、ファンデーションと馴染みやすく艶やかな仕上がりになるクリームタイプや、リキッドタイプなどを選ぶと良いでしょう。
化粧下地を塗った後、くすみが気になる目元やTゾーンなどを中心にハイライトをよく馴染ませます。その後いつものようにファンデーションを上から重ねてベースメイクの完成です。
シミやクマが気になる場合には、コンシーラーもあわせて使用するとさらに美しく仕上がります。ただし、ハイライトやコンシーラーは塗りすぎると不自然に見えてしまうので、鏡を見ながら少量ずつ調節して塗ることがポイントです。
まとめ
40代・50代はシミやシワ・くすみなどお悩みが増えがちになりますが、ハイライトを上手く利用すれば、気になる肌悩みをカモフラージュすることができます。またハイライトでツヤや透明感をもたらすことで、上品な印象に見せることができるため、大人の女性にもぴったりのアイテムといえるでしょう。ほんの一手間で顔全体の印象がぐっと高まるので、ハイライトを賢く使って明るく、いきいきとしたベースメイクを楽しんでみてはいかがでしょうか。