美容クリニック看護師座談会vol.2 「美容クリニック看護師の美容事情 化粧水もパックも使用しない!?自宅ケア用品やサプリメントについて」
ヒフコNEWSでは、美容クリニック看護師の座談会をシリーズでお届けしている。今回はセルフケアについて3人の看護師に語ってもらった。
──美容看護師の中で流行っている自宅ケア用品はありますか?
有紀:みんな使っているのは、ピーリング石鹸ですかね。
Mariko:安価なのにすごく持ちますし、顔にはもちろん、全身に使うことができて、角質が溜まりそうなヒジとか膝にも使用できるので使いやすいんです。
恵梨香:皮膚科にも置いてあるもので、いろいろな種類があって、ニキビ用、敏感肌用などそれぞれに効能が違うんです。
有紀:医療看護師が好きなのは、黒のハイドロキノンのやつですね。5000円くらいで、2〜3カ月持ちます。
──それを使うと無駄な汚れが取れる?
Mariko:毎日の洗顔で、汚れだけではなく、余分な蓄積された角質や皮脂を落としてくれるので気に入っています。
恵梨香:使いすぎると乾燥することもあるため、保湿ケアをしっかり行いつつ、自分に合った回数を見極めながら使用しています。
あと、ビタミンCもみんな飲んでいるんじゃない?
Mariko:飲んでいます!私は、粉末のビタミンC3000mgです。吸収率が良い就寝前に毎日飲んでいます。
有紀:あれはそのままだと酸っぱいので、炭酸水に入れて飲むのが一番飲みやすいですよね。
──なるほど炭酸水だと飲みやすそうですね。みなさん、ビタミンのサプリを飲まれている?
Mariko:ビタミンC、D、Eを飲んでいます。最近、筋トレを始めたので、相乗効果のあるDやEを意識的に取り入れています。
有紀:ビタミンD好きです!
恵梨香:ビタミンC&Dですよね。コロナの時に、ビタミンC、D、Eなどを飲むと良いと掲げられてから、C &Dを発売したメーカーもありました。
ビタミンDは、1日約15〜20分日光に当たれば作られると言われていますが、貯めておけないのでサプリメントで摂取します。ビタミンDは4000ユニットが入っており、それが高濃度のビタミンC3000mgと一緒になっているものを飲んでいます。それも粉末です。
──3人とも、粒のサプリメントではなくて粉で飲んでいる。なぜ?
有紀:ビタミンCは、カチって固めると、熱凝固だからよくないと聞きます。
Mariko:粉末のほうが純度が高いと言われています。ビタミンCは酸っぱいですが、飲み物に溶かせるため飲みやすいです。
恵梨香:もう1個、人気なのがリポソームかな?
有紀:まずいやつですよね。
恵梨香:石油の味ですよね。あれは、モデルさんやインフルエンサーさんが好んで使っているそうですね。
──皆さん、リポソームは飲んでいない?
Mariko:その時、一回だけ飲んでも効果は得られないので。毎日飲んで、続けないと意味がないんです。
──なるほど。最近、フェイスパックを使用されている方が増えていますよね。皆さんはどうですか?
有紀:使っていないです。化粧水すらも使っていない。
Mariko:私も。化粧水もフェイスパックも使っていないです。
──どういうことですか?
有紀:もし、化粧水を使うとしたら、ふきとり化粧水を使い、角質ケアをしてから、そのまま美容液ですね。ホームケアは基本的に、日本人やアジア人向けに作られている、ケア用品を使っています。ハイドロキノンとレチノールの二本立てです。
肌質にもよりますが、アジア人は化粧水好きですけど、海外は化粧水という概念は日本に比べるとないんですよ。ヨーロッパでは薬局でも化粧水はあまり見かけないです。化粧水は拭き取りがメインで、あと、pH(ペーハー)を整えることを目的として使用するイメージです。
Mariko:使用時に注意点はありますが、ハイドロキノン、レチノールはみんな好きです。効果的な有効成分を、コスパよくお肌に入れることを最重視しています。
有紀:その2つが好き、というのはベースで、その時のお肌の状態に合わせて違うものに手を出してみたり、新しい商品が出たら使ってみたり、ということもする。
恵梨香:私は、元エステティシャンだったこともあってか、フェイスパック結構好きです。塗る工程を一個一個やるよりは、お風呂上がりすぐにパッと使用できて、手間が省けるので。
商品によって、透明感、潤いに差があるため、自分に合っていると思う安価なものを毎日使います。時間がある時には美顔器でイオン導入をしたり。
あとは、私が勤務する銀座のクリニックで使っている自社の美容液を塗って、保湿が足らないようならば、自社のクリームや、流行りのもの、韓国のものを使用してみたりですね。
看護師プロフィール ※50音順
藤尾有紀さん(34)
大手美容外科で勤務した後、様々なクリニックの立ち上げ、看護師長を経験しながらメディカルアートの技術を習得。現在は、リアンクリニック表参道院で看護技術の総責任者でありながら、アートメイク部門の代表も歴任している。ハイフとサーマジェンが人気のある美容看護師で、経験は10年。栗好きゆえ愛称はゆきまろ。
Instagram → @fujioyuki.nurse(ゆきまろ美容ナース)
Marikoさん(38)
7年間の臨床経験を経て、美容クリニックで約10年間勤務。現在は、アーククリニックとアークスキンクリニックで看護部長を兼任している。外科から派生したクリニックであるため、輪郭3点とも呼ばれる小顔形成術や骨切り手術が人気。また、昨年8月に開業した美容皮膚科アークスキンクリニックも併設している。
Instagram → @ark_marik(arkclinic看護部長)
水野恵梨香さん(37)
エステティシャンを経験した後、看護師に転職。総合病院を経て、大手美容クリニックに入社し、現在は東京トータル美容クリニックの看護師長を務めている。アンチエイジング専門のたるみ系レーザーや人中短縮レーザー、美肌にする注射器が人気で、AGAに悩む男性も多数いる。また、N2クリニックホテル椿山荘東京院にも兼務している。美容看護師歴は6年。
Instagram → @eribiyou_11(えりナース)
(写真/編集部)
次回 美容クリニック看護師座談会vol.3「美容クリニックに来る男性ってどんな人?来院理由のほとんどが『○○たい』だった」https://biyouhifuko.com/news/column/1069/
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