銀座カラー閉店の衝撃、2024年も救済の手はまだ伸びる、美容医療やエステの連携が継続
ポイント
- 銀座カラー利用者を救済する美容医療関連クリニックなどの動きが続いている
- 1部位に対して無料で施術を受けられるなどの救済プランが示されている
- 顧客が施術を完了できるようサポートすることで、長期的な顧客満足と業界の健全な発展を目指す
脱毛に関連する23年の動きの中で最も注目されたのは12月の「銀座カラー」閉鎖だろう。多くの利用者が脱毛コースを途中で中止に追いやられ、返金も受けられない事態になった。
その後、複数の美容関連クリニックや脱毛エステが被害者救済に乗り出していたが、この影響はまだ尾を引いている。新たに救済を申し出る施設、救済を延長する施設が続いている。
新たに救済開始のクリニックも
ポイント
- シンシアコスメディカルクリニックシンシアの救済策 → 東京の美容外科シンシア渋谷院が、銀座カラー利用者向けに新たな救済措置を開始。1回の通常料金施術後、2回目を無料で提供。2024年3月まで。
- ストラッシュの救済延長 → 脱毛サロンのストラッシュが、銀座カラー利用者向けの救済を延長。全身とVIO脱毛を1回2,000円で提供。こちらも2024年3月まで。
- 白金ビークリニック本院の救済プラン → 東京の白金ビークリニック本院が、銀座カラー利用者でVIOやヒゲ脱毛の未完了コースがある人向けに、3回まで無料で脱毛提供。先着500人限定。別のクリニック向けの救済企画も開始。
医療社団法人シンシアコスメディカルクリニックシンシア(東京都中央区)では、美容外科シンシア渋谷院で新たに銀座カラー利用者の救済を開始することを1月26日に発表した。
その内容は1回、通常料金で施術を受けてもらった場合に、2回目の施術料金を無料にするというものだ。24年3月まで受け入れを続けると説明している。
一方で、複数店舗を展開している脱毛サロンのストラッシュでは、従来行っていた銀座カラー利用者の救済を延長することを1月26日に発表している。1回に限り、背中を除く全身とVIO脱毛を2000円で受けられる内容だ。こちらも3月まで継続すると説明している。
ほかにも白金ビークリニック本院(東京都港区)が、銀座カラー利用者のうち、VIOまたはヒゲ脱毛のコース契約が完全に消化されていない場合に、3回まで無料で提供すると発表している。「銀座カラー会員 救済企画」という名称で、こちらは先着500人と人数を制限している。
同クリニックでは、SNSで閉鎖されたとの指摘が見られる別の脱毛クリニック利用者向けにも同様の内容の救済措置を開始している。こちらは、「ジェニークリニック会員 救済企画」という名で、やはり3月まで500人までと説明している。
求められる脱毛業界の信頼回復
ヒフコNEWSでは何度も伝えているが、脱毛業界では利用者が増えると共に、脱毛クリニックや脱毛サロンが増加して、競争が激しくなっている。そのため利用者を集めるための宣伝にお金が必要になり、さらに、スタッフの不足から採用費用を増やす必要にも迫られている。こうしたことから利益が圧迫されて、銀座カラーをはじめ脱毛クリニックや脱毛サロンの経営破たんにつながっていると見られる。
こうした中で救済の動きが広がることは、脱毛業界の信頼回復にとって欠かせないことであると共に、残ったクリニックやサロンが新しい利用者を増やす一つのきっかけとなっている面もあるだろう。
参考文献
銀座カラー倒産で被害を受けた方への支援企画について
https://cosmedical.jp/cynthia-shibuya/news/148/
銀座カラーご利⽤者様を対象とした脱⽑施術の提供期間を延⻑(ストラッシュ)
https://stlassh.com/information/extension_ginza-calla/
★銀座カラー会員 救済企画★(白金ビークリニック本院)
https://beclinic.jp/topics/ginza/
★ジェニークリニック会員 救済企画★(白金ビークリニック本院)
https://beclinic.jp/topics/jenny/
「銀座カラー」倒産を受け利用者救済、ミュゼプラチナムなど5社が支援、業界団体が協力依頼
https://biyouhifuko.com/news/japan/4853/
じぶんクリニック運営法人、「銀座カラー」運営会社との業務提携を解消、脱毛は1回ごとの支払いが選択肢か
https://biyouhifuko.com/news/japan/4810/
ヒフコNEWSは、国内外の美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイトです。美容医療に関連するニュースを中立的な立場から提供しています。それらのニュースにはポジティブな話題もネガティブな話題もありますが、それらは必ずしも美容医療分野全体を反映しているわけではありません。当サイトの目標は、豊富な情報を提供し、個人が美容医療に関して適切な判断を下せるように支援することです。また、当サイトが美容医療の利用を勧めることはありません。