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紫外線が肌に与える影響を知る、肌が「皮」のように厚く、老化との関連も

カレンダー2023.7.23 フォルダー最新研究

ポイント

  • 紫外線にさらされた皮膚は厚く硬くなるため、日焼け対策は重要
  • 紫外線が皮膚のコラーゲン繊維密度、硬さ、弾力性を高めることを確認
  • 肌の老化にも似た変化でもあり、紫外線に注意することは重要
紫外線の影響。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

紫外線の影響。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 全国的に梅雨明けが発表され、例年にない暑い日が続く2023年。日焼け対策は大切です。紫外線に肌がさらされると、肌は徐々に厚く、硬くなるとされます。この変化の正確な理由はよく分かっていませんでしたが、その仕組みが確認されました。

日焼けで起こる変化はなぜ?

日光を気にする。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

日光を気にする。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 紫外線を長時間浴びると、一日中屋外で働く人に見られるように、肌が日焼けして、皮のように厚くなり硬くなる。この現象は確認されているにもかかわらず、根本的な仕組みについての研究はほとんどなかったという。

 そこで今回、米国ビンガムトン大学の研究グループが、紫外線が皮膚にどのような影響を与えるのかを解明するための研究を行った。注目したのは組織支えて結合させているコラーゲン。

コラーゲン線維の密度が高まる

紫外線を気にする。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

紫外線を気にする。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

 こうして確認されたのは、紫外線を受けることで、コラーゲン線維の密度、硬さ、弾力性が増すこと。この現象は老化のプロセスで起こるコラーゲンの結合強化に似たものだった。

 研究グループは、この研究は日光浴に対する恐怖心を植え付けるものではないと強調している。しかし、皮膚の健康のためには紫外線に注目することが重要と説明している。

参考文献

Why does skin get ’leathery’ after too much sun? Binghamton bioengineers examine cellular breakdown
https://www.binghamton.edu/news/story/4418/why-does-skin-get-leathery-after-too-much-sun-binghamton-bioengineers-examine-cellular-breakdown

Ittycheri A, Lipsky ZW, Hookway TA, German GK. Ultraviolet light induces mechanical and structural changes in full thickness human skin. J Mech Behav Biomed Mater. 2023 Jul;143:105880. doi: 10.1016/j.jmbbm.2023.105880. Epub 2023 May 6. PMID: 37172426.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37172426/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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