美容習慣が「まつ毛」にダメージ、影響大きい「まつ毛パーマ」
ポイント
- 「マスカラ」「まつ毛パーマ」など、美容習慣のまつ毛への影響を検証
- 特別な機器による分析により、まつ毛からタンパク質が流出するダメージ現象が確認された
- アミノ酸から作られる成分によって、まつ毛のダメージが補修されることも確認された
「マスカラ」「アイラッシュカーラー」「ビューラー」「まつ毛パーマ」「まつ毛カール」など、まつ毛をきれいに見せるための美容習慣はさまざまな呼び名で呼ばれているが、これらがまつ毛に大きなダメージを与えているようだ。化粧品メーカーであるコーセーとミルボンが2023年12月に共同で発表している。
美容習慣のまつ毛への影響とは
目を大きく見せるためのまつ毛の美容習慣は、続けることでまつ毛へのダメージが心配されることもあります。しかし、まつ毛へのダメージにはよく分かっていない側面がありました。
- まつ毛の美容習慣にはどのような影響? → まつ毛の美容習慣は、私たちの目元の印象に大きな影響を与える。多くの人が「アイラッシュカーラー」のような物理的な方法や「まつ毛パーマ」「まつ毛カール」といった化学的な方法でまつ毛をカールさせている。これらがまつ毛にどれくらいダメージを与えるかは、今までよく分かっていなかった。
そうした中で、コーセーとミルボンの研究グループが、美容習慣のまつ毛への影響を検証することにしました。
- アイラッシュカーラー、まつ毛パーマ、まつ毛カールの影響調べる → コーセーとミルボンの研究グループは、物理的(例えばアイラッシュカーラー)や化学的(まつ毛パーマやまつ毛カールなど)にカールさせたまつ毛のダメージを調べるために、電子顕微鏡などの特別な機器を使って詳しく分析を行った。
まつ毛内部のタンパク質が流出
こうして判明したのは、美容習慣によってまつ毛にはダメージが生じていること。主な発見は次の透り。
- 物理的または化学的にカールされたまつ毛の表面にダメージがある → まつ毛を拡大して見ると、物理的にまつ毛をカールさせた時も、化学的にカールさせた時も、毛の表面のキューティクル(毛の外側を覆う保護層)が傷ついていることが分かった。
- 化学的な処理によるダメージがより大きい → この研究で、化学的にカール処理されたまつ毛にはより大きなダメージがあることが分かった。まつ毛の外側を守るキューティクルが傷ついたほか、毛の内部にあるタンパク質が流出していることも分かった。
- ダメージを補修する方法が発見された → 研究グループは、アミノ酸から作られ浸透性に優れた特別な成分(ジラウロイルグルタミン酸リシンNaを1,3-ブチレングリコール)が、ダメージを受けたまつ毛に浸透して効果的に補修することも発見した。
このような研究を通して、まつ毛のダメージケアへの関心が今後高まってくるかもしれない。
参考文献
美容習慣に伴うまつ毛のダメージ現象を解明 ~内部タンパク質の流出に対し、補修成分の効果を確認~
https://corp.kose.co.jp/ja/news/8389/
化粧品の最新トレンド、外出機会が増えてポイントメイクとスキンケアが人気に、富士経済が発表
https://biyouhifuko.com/news/japan/3246/
オーガニック美容品市場拡大中、DTCからブランド直営店での新たなトレンド、矢野経済研究所の報告
https://biyouhifuko.com/news/japan/4679/
コロナ・パンデミックが世界の美容を変えた、その背景に韓国美容のトレンド
https://biyouhifuko.com/news/world/147/
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