「白玉点滴」は自然で透明感のある美白を目指す女性に大変人気のある美白点滴です。美容や美白などに興味のある方なら、ご存知の方も多いのではないでしょうか?有名人とりわけ色白美肌が多い韓国では、美容点滴の代名詞となっています。
からだの内側からアプローチするため、顔だけでなく全身綺麗になると言われている白玉点滴。食べ物や生活に気を付けたり、化粧品を塗ったり、なるべく日に焼けない様にして対策したりといった従来の地道な美白ケアより効果が期待できるのであればだれでも検討してみたくなりますが、「点滴で美白になれるの?」、「本当のところ効果はあるの?」など、疑問も多いと思います。
今回は、白玉点滴を検討中の方に向けて、その効果やメリット、デメリットを詳しく解説していきます。
美白に即効「白玉点滴」ってどんなもの?
白玉点滴は、グルタチオンという成分を高配合した、美白を目的とした美容点滴です。プリンセス点滴、シンデレラ点滴、ルチオン点滴、IU点滴など色々な呼び名があります。
「白玉点滴」がなぜ美白に効くのか
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、本来動物や植物などの細胞の中に存在しており、人間の体内では皮膚や肝臓、目の水晶体や角膜などに多く含まれていて生命を維持するためには欠かせない重要な成分です。
私たちの体内にも多く含まれているグルタチオンですが、残念ながら加齢や紫外線の影響によって年齢とともに減少していきます。一般的に20代をピークに減少していくと言われています。そのため、外から補っていかない限り増やす方法はありません。
グルタチオンの抗酸化作用
グルタチオンの働きはたくさんありますが、特に「抗酸化」に大きな役割を果たしています。グルタチオンの強力な抗酸化作用は、人間の身体をさびつきから守ってくれます。
体がさびつくというとイメージしにくいかもしれませんが、簡単に言うと「サビ=老化」ということです。サビは肌の中のいろいろな細胞や物質にダメージを与えるため、シミ・シワ・たるみ・くすみなど肌の老化を促してしまいます。抗酸化作用が高まれば、シミ予防、美白効果が望めます。
老化の原因である身体の「酸化」を抑えるために、グルタチオンを身体に取り入れるという美容法は医学的にも理にかなった方法と言えます。
「白玉点滴」と他の美容点滴の違い
最近の美容クリニックでは、美白ケア、しみ・くすみケア、疲労回復ケア、ダイエット対策など、お悩みに合わせた美容点滴メニューが用意されています。種類もたくさんあり、名前も違うのでどれを選べばいいかよく分からないといった声も聞かれます。美白を目的にした点滴だけでも、「白玉点滴」以外に「スーパー美白点滴」や「ビヨンセ美白点滴」などがあります。
違いは配合されている成分です。「白玉点滴」はグルタチオンが主成分ですが、「スーパー美白点滴」はビタミンC+トランサミン(※クリニックによってこの限りではありません、内容やネーミングなど様々です)
「ビヨンセ美白点滴」は高濃度ビタミンC+高濃度グルタチオ(※尚、クリニックによって内容やネーミングなど様々あるため、一概にこの通りとは言えません)、というように改善したい悩みや体質に合わせてクリニックが有効成分を混ぜ合わせ、オリジナルのカクテル点滴として提供しています。
他にも美白に効く美容成分はいくつかあり、クリニックによって、点滴によって配合されている成分は異なります。
美白を求めるのであれば白玉点滴はおすすめですが、「美白+最近飲み過ぎているので体調も心配」という方や、「くすみ、肌荒れがひどい+仕事が忙しく疲れが溜まっている」という方は、白玉点滴の成分に他の成分を混ぜ合わせることも可能です。
信頼できるクリニックに相談しながら自分に合う成分を選ぶことによって期待する効果の度合いも変わってきます。
美白に効果的な主な成分
- グルタチオン
- ビタミンC
- Lシステイン
- ビタミンB
- トラネキサム酸 など
白玉点滴のメリット・デメリット
白玉点滴のメリット
白玉点滴に含まれる成分「グルタチオン」はメラニンの生成を抑制し、シミ、そばかす、肝斑など様々な肌トラブルの予防&改善に効果を発揮します。点滴でグルタチオンを血管内に直接注入し、全身に行き渡らせることでお肌全体をトーンアップさせ、透明感のある美白肌へ導きます。また、「グルタチオン」には老化の原因となる活性酸素を除去する強力な抗酸化作用や、体内の毒素や老廃物を分解・排泄するデトックス作用があります。
その他にも疲労回復、肝機能改善、生活習慣病の予防、抗アレルギー作用など、健康面をケアする効果も期待できます。「グルタチオン」は食品にも含まれている成分です。ブロッコリーやカリフラワー、アスパラガス、特に、スプラウトと呼ばれるブロッコリーの新芽や、アスパラガスの穂先に多く含まれています。海外ではグルタチオンのサプリメントが売られているようですが、日本では医薬品に分類され、医療機関のみの扱いとなっています。
そもそも食事やサプリメントのような経口摂取は、体内に入ってから様々な気管を経て毛細血管から吸収されるため、摂取してから吸収されるまでに時間がかかります。加えてグルタチオンは水溶性が高く、すぐに水に溶けて不安定な状態になってしまうため、胃腸からはあまり吸収されず、ほとんどが尿と共に排泄されてしまいます。
このように食事やサプリメントでは摂取した分を完全に吸収するのは不可能なのに対して、点滴はダイレクトに血管内に有効成分を送り込むことが可能です。ダイレクトに成分を届けられる点では白玉注射もありますが、施術時間、注入量、効果に違いがあります。点滴は注射に比べて注入に時間を要しますが、その分多くの成分を摂取でき、より高い効果が期待できます。点滴した翌日に一気に真っ白な肌になるわけではありませんが、「ファンデーションの色が明るくなった」「お肌の調子がよい」「肌がつやつやになった」という感想や「周りから肌を褒められるようになった」という声が多く聞かれます。
白玉点滴の効果
- 全身の美白、美肌効果
- シミ、そばかす予防
- 肝斑予防
- メラニン色素定着予防
- 肝機能改善
「白玉点滴」のデメリット
デメリットとしては比較的費用が高額なこと、定期的に接種しなければ効果が続かないことがあげられます。白玉点滴は医療行為ではあるもの保険適用外です。大体1回につき4000円〜10000円が相場となっており、病院によってはそれ以上するところもあります。費用についてはグルタチオンの配合量や、一緒に配合している有効成分によって異なります。また、効果の持続は7日程度と言われており、美白効果の持続を求めるならば、最初の2~3カ月は、週に1回、その後体調や変化によって月に2回程度の頻度は必要となります。「思っていた程効果がなかった」「継続が必要なので費用が高額になる」といった声も聞かれます。定期的に接種しなければ効果は続かないので、成分だけでなく、予算も考えて自分に合ったクリニックを選ぶことが大切です。
グルタチオンは体内で作られる成分なので副作用の心配はありませんが、ごくまれに、発疹、腹部の不快感、発疹などがあります。また、針を刺した場所が赤くなることがありますが、目立つようなことはなくすぐに治まります。
「白玉点滴」の他に美白を目指す方法
美白ケアの基本は、「とにかくシミをつくらない」という予防が大切です。日ごろから紫外線予防を徹底し、美白有効成分が配合された化粧品を取り入れましょう。厚生労働省が承認する美白有効成分とは、厚生労働省が『メラニンの生成を抑え、シミやそばかすを防ぐ』、あるいはこれに類似した効能があると認めた成分です。代表的なものには、ビタミンC誘導体、アルブチン、プラセンタエキス、コウジ酸、エラグ酸、トラネキサム酸などがあります。これらの成分が配合された化粧品を取り入れるとよいでしょう。あわせてバランスの良い食事を心がけ、不足しがちな栄養素をサプリで補うことも大切です。
しかしながら歳を取るごとに増えてくるくすみやシミなどの肌トラブルは、セルフケアではなかなか改善しないことも事実です。効果を急がず、コツコツとケアを継続させることが必要でしょう。
美容クリニックでできること
美容クリニックでは、美白に関する様々なメニューが用意されています。生まれつきの肌の色は変えることはできませんが、古い角質の滞留や乾燥によって色黒に見えてしまっている場合があります。こうした色黒肌は、治療によってある程度改善させることが可能です。クリニックでは美白を損ねている原因に合わせて、自分に合った美白治療を選ぶことができます。肌の奥に存在する色素を破壊しくすみを改善するレーザー治療や光治療。皮膚に電圧を加えることによって一時的に細胞に微細な穴を開け、大量に有効成分を注入するエレクトロポレーションという手法もあります。ピーリングや美容点滴は、真っ白にはならなくても透き通った美しい肌に非常に効果的です。美白化粧品やサプリメントを使い続けるよりも、クリニックで治療を受けるほうが早く効果が現れますし、長い目で見るとコストパフォーマンスに優れているかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。「白玉点滴」がどうして美白に効果があるのかお分かりいただけましたでしょうか。忙しい毎日を過ごす方の美白ケアの一つとして「美白点滴」は今後ますます注目されてくるかもしれません。白く輝く肌を手にいれるためには毎日のお手入れは必要不可欠です。それにプラスして、内側からのケアである「美容点滴」を取り入れれば、さらに効果が期待できますね。施術を検討中の方は、メリット、デメリットをきちんと理解して、信頼できるクリニックにまずは相談してみましょう。
記事監修
- 三宅真紀(みやけまき) 先生
- 表参道美容皮膚科
- 0120035252 もしくは 0334013355
クリニック紹介
表参道美容皮膚科では診察、レーザー治療のほとんどを相澤院長・三宅副院長の医師2名が行っています。
2名とも、当院開院前は日本でトップレベルの有名美容皮膚科で約10年間、最新の美容治療に携わってきた皮膚科・レーザー治療歴は国内でトップレベルの美容皮膚科治療経験数を持つエキスパートです。
時間をかけて診察し、どうすれば患者様の希望する結果を出していけるかを一緒に考え、最善の方針を提案します。
現在の肌の状態をひとつずつ説明し、治療の選択肢、治療にかかる費用、経過、治療時の痛みの程度、最終的な結果の予測について丁寧に説明いたします。
三宅真紀副院長紹介
レーザー治療・アンチエイジング治療のエキスパート。
4万例以上の美容皮膚科治療実績を持ち、医師の指導・教育も多数行う。
患者様の立場にたった、優しく丁寧できめ細やかなカウンセリングを行う。
豊富な経験から患者様ひとりひとりに最適な治療を提案し、高い治療技術により確実に結果を出す。
そのため、多くの患者様から厚い支持・信頼を得ている。
レーザー治療はもちろん、高い技術とセンスが必要とされる注入治療(ヒアルロン酸やボトックス注射など)も得意としている。
美容・スキンケア全般に豊富な知識を持ち、数多くの有名化粧品開発にも携わる。
テレビ・雑誌などのメディアにも多数出演。