美肌・美白

通常のシミ取りレーザーでは治療が難しいとされる肝斑で悩んでいる方や、ダウンタイムが少なめの治療を受けたい方から人気のピコレーザー。
弱い出力のレーザーをシャワーのように照射することで、肌負担をおさえてシミや肝斑、ニキビ跡の赤みなどにアプローチします。

この記事では、ピコレーザーには「失敗のリスクはないのか」や「治療にあたっての注意点」についてご紹介します。

ピコレーザー,失敗

ピコレーザーの失敗とは?

ゼオスキン 皮むけ

ピコレーザーは、「1ピコ秒=1兆分の1秒」とごくわずかな時間でレーザーを照射。瞬間的に照射を行うため、その分肌ダメージが少なめといわれています。

また、ピコレーザーは一般的なシミ取りレーザーに多く使われている熱エネルギーを利用せず、レーザーの衝撃波を使ってメラニン色素を破壊する仕組みです。

そのため、熱による肌負担を抑えつつ、気になる部分に働きかけることが可能となっています。

このように、肌負担が少ないことがピコレーザーの特徴ですが、人によっては照射後に新しいシミが増えたかのようにみえる「炎症後色素沈着」を起こし、シミが消えずに失敗したと感じることも少なくありません。

炎症後色素沈着について

炎症後色素沈着とは、レーザー後や膿んだニキビ、ヘアアイロンでの火傷など、さまざまな外傷の炎症が落ち着いたあとに生じる茶色っぽいシミのこと。

PIHとも呼ばれており、時間の経過とともに消えていくのが一般的です。

しかし、強い炎症が起きたあとの色素沈着や、傷の炎症が長引いてしまった場合は、無くなるまでに年単位での時間がかかるほか、状況によっては自然には消えないシミになってしまうケースもあります。

炎症後色素沈着が起こる理由とは

一般的にピコレーザーは炎症後色素沈着が起こるリスクが少ないといわれています。

しかし、これからご紹介する3つのことがきっかけで、炎症後色素沈着を招いてしまう可能性も。

事前に知っておくことで防ぎやすくなるので、ぜひチェックしてみてください。

ピコレーザー照射後にできたかさぶたを無理矢理はがす

ピコレーザーを照射することで、部位によってはかさぶたができることがあります。

特に、シミに対してピンポイントで照射する「ピコスポット」は、かさぶたが出来やすいといわれています。

レーザー照射後のかさぶたは、デリケートになった肌を保護する役割があり、そのかさぶたを無理矢理はがしてしまうことで炎症が起きやすくなります。

その結果、炎症後色素沈着へと繋がる可能性も。

多くのクリニックで、基本的にテープ保護は不要・かさぶたは時間の経過と共に自然にはがれるものとしていますので、早くはがしたい気持ちをぐっと抑えて色素沈着を防ぎましょう。

アフターケアが不十分だった

ピコレーザートーニングは、あらゆるレーザーの中でも比較的肌負担が少なめといわれています。

しかし、照射後の肌は軽いやけどのような状態になっており、外部からの刺激にとても敏感です。

デリケートな肌をしっかり守ることが炎症後色素沈着を防ぐための重要なポイント

ピコレーザー照射の前後は、日焼け止めと日傘などを併用して普段以上に紫外線対策を入念におこない、外部刺激から肌を保護するようにしてください。

また、炎症後色素沈着が不安な方は、ピコレーザーを受けたあとにハイドロキノンなどの塗り薬やビタミンC、トラネキサム酸などの内服薬を使用するのもおすすめです

特にハイドロキノンはレーザー照射後の色素沈着予防に期待できるといわれているので、気になる方はこちらのリンクもあわせてチェックしてみてください。


肝斑が悪化している

こちらは炎症後色素沈着とは少し異なりますが、レーザーの刺激によって肝斑を悪化させてしまい、シミが消えず、逆に濃くなったと感じるケースもあります。

ピコレーザーに搭載されている3つのモードのうち、「ピコフラクショナル」と「ピコスポット」は、レーザーをシャワーのように照射するピコトーニングモードよりも出力が高めです。

刺激に弱いといわれている肝斑にレーザーの衝撃を与えることで、シミの原因でもあるメラニンを作る細胞が活性化することで、照射前よりも肝斑が悪化してしまうというケースもあるのです。

シミの中でも肝斑は特に治療が難しいため、肝斑の疑いがある方は肝斑治療の経験が豊富な医師がいるクリニックで、レーザー以外の高周波やニードルによる治療などもあわせて検討することがおすすめです。


まれに「白斑(はくはん)」という白抜けの症状を生じることも

肝斑に対して、ピコトーニング だけを繰り返す治療を長期的に続けることで、メラニン色素を生成するメラノサイトという細胞が消失して「白斑」という肌の色が白く色抜けした状態になることがあります。

白斑の治療はシミ治療よりもかなり難しく、一度できるとなかなか消えません。

肝斑に対してただ漫然とピコトーニング一択の治療を継続するよりも、以下の内容を見直す必要がある方が多いです。

  • トラネキサム酸やシナールといった美白内服薬をきちんと服用する
  • 紫外線対策を徹底する
  • 摩擦刺激を避け、慢性的に炎症を起こしている肝斑を落ち着かせる(クレンジング・洗顔・ベースメイクの塗り方が強い摩擦になっている人が多い)

肝斑治療は、クリニックの治療と同じくらい日々のスキンケアが重要となります。

ピコレーザーに失敗してシミが濃くなったと感じた時の対処法

ピコレーザーを受けたあと、もしも炎症後色素沈着になったり肝斑が悪化したり「失敗したかも…」と感じた場合、おすすめの対処法は主に3つ。

施術がこれからの方は事前知識として、すでに終わった方は症状に応じてチェックしてください。

照射後半年〜1年ほど待ってみる

炎症後色素沈着は、炎症がどれだけ続いたかや炎症のレベルがどれくらいだったかによって、消えるまでの期間が変わってきます。

レーザー照射後半年から1年程度で自然に薄くなることが多いようですが、場合によってはなかなか消えないことも。

まずは、基本的な紫外線対策をしながら美白系のスキンケアを取り入れて、ある程度の期間様子をみてみるのも一つです。

ハイドロキノン+トレチノインでケアする

ハイドロキノンを使用することで炎症後色素沈着の改善に期待がもてますが、トレチノイン(ビタミンA誘導体)を一緒に使用することで、効果がさらに高まるといわれています。

ハイドロキノンのみの使用であれば半年ほどかかるところが、ハイドロキノン+トレチノインであれば、約1〜数ヶ月程度で効果が現れることも。

こちらも、ピコレーザーを受けたクリニックでご自身の症状に合っているかを確認してから使用開始するようにしましょう。

トレチノインの詳しい効果は、こちらの記事をチェックしてみてください。

ピコレーザーの失敗に関するQ&A

Q1.ピコレーザーで失敗するとどんな症状が出る?

ピコレーザーは従来のレーザーと比べて失敗のリスクが低いですが、失敗時の症状としては炎症後色素沈着(PIH)や症状に合わない照射モードを選択したことによる肝斑悪化などがあげられます。

Q2.万が一ピコレーザーに失敗したらどうすればいい?

炎症後色素沈着が生じた場合は、半年ほどで自然と薄くなる可能性があります。。

また、早めにケアをしたい場合はハイドロキノンとトレチノインを併用してみるのも一つの方法でしょう。

Q3.ピコレーザーに失敗して肝斑が濃くなってしまったら?

ピコレーザーの3つの照射モードのうち、高い出力で照射する「ピコフラクショナル」と「ピコスポット」の2つは、肝斑悪化リスクが伴います。

肝斑治療は「ピコトーニング」の照射とともに、内服薬・外用薬を併用するとよいでしょう。

まとめ

刺激が少なめで、ダウンタイムも起こりにくいといわれているピコレーザー。シミや肝斑、ニキビ跡の赤みなどに使用されることが多く、人気の施術です。

しかし、場合によっては肝斑が悪化してしまったり、炎症後色素沈着などのトラブルが起こってしまう可能性も。ですが、事前にトラブルが起こる原因や、起こってしまった時の対処法を知っておくことで、施術への不安が軽くなるのではないでしょうか。

ピコレーザーを受けてみたいと思った方は、トライアルなどを実施しているクリニックもあるので、まずは1回から初めてみてくださいね。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

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