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ビタミンB3摂取、皮膚がんリスクの半減と関連、米国の3万人超える対象の研究で明らかに、米国医師会の皮膚科専門誌で報告

カレンダー2025.10.24 フォルダー最新研究
サプリメント。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

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 ビタミンB3の一種である「ニコチンアミド(ナイアシンアミド、ニコチン酸アミド)」の摂取が、皮膚がんの発症を抑える可能性が示された。

 米国で行われた3万人を超える人を対象とした研究で分かったもので、米国医師会の皮膚科専門誌で2025年9月に報告された。

「ニコチンアミド」の効果を検証

サプリメント。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

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  • 研究の目的 → 細胞のエネルギー代謝を助けるビタミンB群(特にニコチンアミド)の病気予防効果を検証するための解析。
  • 研究デザイン → 米国退役軍人省(VA)の医療データを用いた研究。対象は3万3822人、平均年齢77歳。
  • 比較方法 → ニコチンアミド500mgを1日2回・30日以上服用したグループ(1万2287人)と、非服用グループ(2万1479人)を条件を揃えて比較。

 ビタミンBは、細胞のエネルギー代謝を助ける栄養素で、アンチエイジングの面でも注目されている。米国の研究者は、その病気予防の効果に着目した。

 研究者は、米国退役軍人省(VA)の医療データを使い、3万3822人を対象に調査した。対象者の平均年齢は77歳。1999年から2024年までのデータを基に解析した。

 参加者のうち、ニコチンアミド500mgを1日2回、30日以上服用したグループ(1万2287人)と、服用しなかったグループ(2万1479人)の条件を揃えて比べた。

がんのリスクが14%低下

サプリメント。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

サプリメント。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)

  • 主な結果 → ニコチンアミド摂取群では、皮膚がん全体のリスクが14%低下。
  • 発症後の効果 → 初めて皮膚がんを発症した後に摂取を開始した場合、リスク低下は54%に達した。
  • 効果が確認されたがんの種類 → 「基底細胞がん」および「有棘細胞がん」で有効性が示され、特に有棘細胞がんのリスク低下が顕著だった。

 結果として、ニコチンアミドを摂取した群では、皮膚がん全体のリスクが14%低下していた。

 さらに、初めて皮膚がんを発症した後に摂取を始めた場合には、リスク低下が54%に達した。

 ニコチンアミドの効果は、皮膚がんの中でも、「基底細胞がん」と「有棘細胞がん」と呼ばれるタイプで確認され、特に有棘細胞がんのリスク低下が明らかだった。

 ニコチンアミドは、一般的なサプリメントにも含まれる成分の一つ。今回の研究は相関関係が分かったもので、どのようなメカニズムが関わるのかはまだ分からない。また、今回の研究は米国人なので、日本人を含めたアジア人で同じ結果になるかも明らかではない。また、研究で服用されたニコチンアミドは一般的なサプリメントと比べると高用量でもあるのは注意が必要だ。とはいえ、これが病気の予防にもつながる可能性があるということで、研究結果は予防への応用が期待される知見となる可能性がある。

参考文献

Arron ST. Nicotinamide for Skin Cancer Chemoprevention. JAMA Dermatol. 2025 Sep 17. doi: 10.1001/jamadermatol.2025.3237. Epub ahead of print. PMID: 40960792.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40960792/

ビオチンやコラーゲンの美容効果は本当?美しい肌、髪、爪を保つには、プレバイオティクスも含めサプリの効果やリスクにアドバイス、米国皮膚科学会が情報提供
https://biyouhifuko.com/news/world/9228/

【補足】
・この研究で服用されたニコチンアミドの用量が、一般的なサプリメントと比べると高用量であることを補足しました。(2025/10/24)

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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