
未承認の機器や化粧品、医薬部外品を摘発。(出典/韓国の食品医薬品安全処MFDS)
韓国で、脱毛レーザーなどと称する光線照射型の美容機器をはじめとした未承認の機器や化粧品、医薬部外品のオンライン広告の取り締まりが強化されている。
韓国食品医薬品安全処(MFDS)は2025年12月に、関連した不当な広告376件を摘発したと発表した。
ネットに出回る「脱毛レーザー」

未承認で出回る製品を問題視。(出典/韓国の食品医薬品安全処MFDS)
- 摘発件数最多の分野→ 医療機器関連で259件が不当広告と判断された
- 誤認の懸念→ 医療機器や医薬品でない製品を、あたかも医療効果があるように宣伝する行為が消費者の誤解を招く
- 政府の対応→ 韓国食品医薬品安全処は、消費者団体・業界団体と連携して事業者の現地調査を要請中
未承認の医療機器の海外直輸入品の広告や、脱毛症の治療薬のような効能をうたった化粧品などが問題になっている。
韓国政府の発表によれば、今回の摘発で最も件数が多かったのが医療機器関連で、259件が不当広告と判断された。
中でも目立ったのが、脱毛レーザーや爪水虫治療をうたう光線照射の機器。韓国国内で承認を受けていない製品が「海外直輸入」や「購入代行」という形で販売、宣伝されていた。これらは未承認の製品で、安全性や有効性は確認されていないとされる。
ネイル用のランプが爪水虫の治療に使えるとうたう広告もあった。
医療機器や医薬品ではない製品について、医療的な効果があるかのように示す広告は、消費者の誤認を招くとして問題視されている。
韓国食品医薬品安全処は、消費者団体や業界団体と連携し、事業者への現地調査を要請している。
化粧品分野では77件の不当広告が摘発された。化粧品でありながら脱毛症の薬と誤認させる表現が問題になった。国に登録されている化粧品責任販売業者が広告違反をしているケースも多く、行政処分を進める方針だ。
医薬部外品では40件が摘発され、外用消毒剤などを「爪水虫の治療」「改善」とうたう広告や、海外からの購入代行を伴う不正流通が確認された。
韓国は未承認の製品を厳しく規制

韓国コスメの輸出額は2024年に100億ドルを超えている。(出典/韓国食品医薬品安全処(MFDS))
- 取り締まりの強化→ 韓国では美容関連製品(膣ケア広告、ブリーチ剤、化粧品など)の摘発を継続的に実施
- 摘発の背景→ 医療機器・医薬品・化粧品に対する厳格な規制方針の一環
- 未承認製品の規制→ 未承認の医療機器・医薬品の販売・広告・流通は禁止されており、違反には厳しい対応
韓国では、かねて美容関連の製品についても取り締まりを強化しており、最近では「膣ケア」のオンライン広告を摘発したほか、ブリーチ剤、化粧品の摘発を繰り返している。
今回の一連の摘発は、韓国の医療機器や医薬品、化粧品に対する姿勢とも関係している。
そもそも韓国では、未承認の医療機器や医薬品の販売、広告、流通が厳しく規制されている。そうした中で、国際的に、韓国の製品が世界的に評価されるようになっている。例えば、美容医療の分野でも、HIFU(高密度焦点式超音波治療、ハイフ)やRF(高周波)、注入製剤などが世界で使用されるようになっている。化粧品も、韓国コスメとして評価され、輸出は年々伸びて1兆円を超えている。
韓国が、厳しく対処する方針は、韓国の正当に行われている医療関連の産業を守ることにもつながる。
日本でも韓国の製品は人気だが、韓国国内の製品には摘発の対象になるものが紛れていることは理解しておくとよいだろう。また、日本でも粗悪な製品がオンラインなどで販売され被害が起きるケースは多いので、トラブルに巻き込まれないよう注意することは必要だ。
参考文献
탈모치료 효과 표방한 의료기기, 화장품 등
온라인 부당광고 376건 적발
https://www.mfds.go.kr/brd/m_99/view.do?seq=49583
「膣ケア」関連オンライン広告、韓国当局が75件摘発、膣内洗浄など問題視、21社に立入検査へ、韓国食品医薬品安全処が虚偽・誇大広告を点検
https://biyouhifuko.com/news/world/14769/
「塗るボトックス」「フィラー治療効果」など、化粧品の違反広告が韓国で問題に、虚偽誇大広告など144件を摘発、韓国食品医薬品安全処が発表、日本でも課題か
https://biyouhifuko.com/news/world/12534/
