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ヤーマンのEMS美顔器がFDA認可取得、シワたるみ撃退で日本美容ブランドが世界進出へ

カレンダー2023.7.6 フォルダー 国内

ポイント

  • 美容関連企業ヤーマンは、米国FDAからウエアラブルEMS美顔器の認可を取得した
  • 承認されたのは「メディリフトプラス」で、顔の筋肉を電気的に刺激し、シワやたるみを改善
  • この承認によって、日本の美容ブランドが米国での美容機器展開に道を開くことになる
ウエアラブルEMS美顔器「メディリフトプラス」が米国FDAの認可を取得。(出典/ヤーマン)

ウエアラブルEMS美顔器「メディリフトプラス」が米国FDAの認可を取得。(出典/ヤーマン)

 2023年7月5日、美容関連企業のヤーマンが、自社のウエアラブルEMS(電気的筋肉刺激)美顔器が米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得したことを発表した。今後、同社は、美容機器の米国展開を本格的に進めていくという。

市販用医療機器として登録

顔に装着し、ハンドフリーで顔に電気刺激を与えられる。(出典/ヤーマン)

顔に装着し、ハンドフリーで顔に電気刺激を与えられる。(出典/ヤーマン)

 ヤーマンは1978年に東京都で精密電子機器メーカーとして創業したが、その後、家庭用から業務用までの美容機器を開発してきた。今回承認を取得したのは、基幹ブランド「YA-MAN TOKYO JAPAN」のラインナップにある主力製品の一つ、ウエアラブルEMS美顔器「メディリフト」シリーズ。これは顔に装着し、ハンズフリーで顔の筋肉に電気刺激を与えられる美顔器。適切な場所に適切な波形で電気刺激を加えられ、口元、目元、首元、フェイスラインのシワやたるみを効果的に美容的に改善する。

 ヤーマンは、同シリーズの「メディリフトプラス」が6月28日(米国時間)に米国FDAの認可を取得したと発表した。

 米国での医療機器販売にはFDAの認可が必要だが、メディリフトプラスはクラスIIのOTC医療機器として登録され、今後は、医師の処方箋がなくても販売できる市販用医療機器として販売可能となる。

 この承認をきっかけとして、同社は今後、米国での美容機器の取り扱いを本格的に拡大していくという。

効果的なリフトアップのための機能強化

大頬骨筋と小頬骨筋に当てる電気刺激と、咬筋に当てる電気刺激には違いがある。(出典/ヤーマン)

大頬骨筋と小頬骨筋に当てる電気刺激と、咬筋に当てる電気刺激には違いがある。(出典/ヤーマン)

 ヤーマンが今回承認を受けた「メディリフトプラス」は、ワンタッチで操作でき、フェイスラインをホールドして効率的にリフトアップできる点が特徴となる。

 同社によると、顔へのEMS刺激は全体的に行うと、かえって若返り効果にとって逆行する可能性があるという。そこを踏まえて、メディリフトプラスでは、鍛えるべき、大頬骨筋と小頬骨筋には、「トレーニングEMS」を当てるのに対して、硬くなりがちな咬筋には休ませるための「リリースEMS」を適用するという。適切な場所に適切な波形の電気刺激を与えるというのはこのような差を付けることを説明しているわけだ。

 このほかにも従来よりも、電極の設置面積を2.5倍に高めたり、装着を簡単にしたり、1回10分でモードを選択せずに使えるなどの効果や利便性を改善しているという。

 日本では、美容医療を中心に海外製の機器がよく使われている。しかし、国内美容機器メーカーが美容関連医療機器をさらに開発、創出し、グローバルに展開していくことになれば、最終的には日本もその恩恵を受けることが期待されそうだ。

参考文献

ウェアラブルEMS美顔器『メディリフト プラス』 米国FDAの認可取得
https://www.ya-man.co.jp/news/20704/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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