
ポーラ・オルビス、美容医療市場に新規参入、リンクルショット開発者、末延則子氏が率いる


ポイント
- ポーラ・オルビスホールディングスは研究成果を生かし、美容医療の商品やサービスを開始
- 人気化粧品「リンクルショット」開発の中心人物である末延紀子氏が新会社を率いる
- 共同開発、メディカルコスメ、オーダーメイド診療などの事業を手掛けていく

市場拡大するメディカルコスメ。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)
ポーラ・オルビスホールディングスが美容医療に参入する。同社が2023年10月10日、美容医療関連の新会社であるポーラメディカル設立を発表した。
2024年から美容医療を始める

美容医療に参入。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)
ポーラ・オルビスホールディングスは、もともと医療に関わる研究にも取り組んでいたが、そこで得られた研究の成果を美容医療に活用していくようだ。
そもそも同社は2029年に創業100周年を迎えるが、それをめどに化粧品に限らず新商品やサービスを展開しようと公表していた。化粧品や美容に関心を持つ人は、美容医療をより身近に感じるようになっており、医療機関ではドクターズコスメが人気で、美容医療の分野で化粧品会社が関われる部分は大きい。
同社では23年8月に、ポーラメディカルを設立しており、この会社を通して24年1月から美容医療関連の商品やサービスの開発、提供を進める計画だという。
新会社の社長には、同社の代表的なヒット商品である、シワ改善のための化粧品、リンクルショットの開発に中心的に関わった末延則子氏が就任している。
共同研究やメディカルコスメなど計画

共同開発進める。写真はイメージ。(写真/Adobe Stock)
ポーラメディカルのホームページによれば、5つの柱の下で事業を進めるようだ。
- 知見提供/共同開発
- メディカルコスメ
- アートメイク技術
- コメディカル教育
- オーダーメイド診療
同グループのポーラ化成工業と協力して、連携クリニックと共に商品開発を進めるという。メディカルコスメの新展開のほか、アートメイクでの新しいサービスが登場する可能性も考えられる。
ヒフコNEWSで伝えているように、矢野経済研究所によると、国内の美容医療の市場は約4000億円で、拡大傾向にある。そうした中で、ドクターズコスメの取扱いを強化する医療機関が増えている。ポーラ・オルビスホールディングスの美容医療の参入に伴って国内の美容医療分野のコスメ市場は一層盛り上がりそうだ。
参考文献
子会社の設立及び新たな事業の開始(美容医療関連領域)に関するお知らせ
https://data.swcms.net/file/po-holdings/news/news/auto_20231010564403/pdfFile.pdf
ポーラメディカル
https://polamed.co.jp/
美容医療市場がコロナ前水準に、5つのトレンドが勢いづく理由とは
https://biyouhifuko.com/news/japan/2193/
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