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麗ビューティー皮フ科クリニックの居原田麗院長が逝去、ブログで夫が伝える、前向きに取材対応

カレンダー2024.1.12 フォルダー 国内

 麗ビューティー皮フ科クリニックの居原田麗院長が逝去したことが、本人が運営してきたブログ「居原田麗オフィシャルブログ 女医R~そんな女の独り言~」で、夫である河原氏により2024年1月11日に伝えられた。

23年も学会活動変わらず

 居原田院長は、ヒフコNEWSの取材にも対応していただいていた。居原田院長は23年5月、大阪市、グランキューブ大阪で開催された第111回日本美容外科学会の会場において、身体醜形障害の教育講演の座長を務めていた。講演後、「美容医療の低年齢化」とも関連するテーマであったことから、私は声をお掛けして話題にもなっていた若い人たちの美容医療についてご意見を聞いていた。立ち上げから日も浅いメディアからの取材の声かけであったが、居原田院長は足を止めて取材対応してくれ、若い人にも真摯に対応している日ごろの診療について前向きに述べられていた。

 その時には、御本人はがんについては公開し、私もそれ以前に聞いたことはあったのだが、当日、御本人の座長としての振る舞いや、講演後の雰囲気からは、全く病気のことは感じさせるところがなく、私自身も後になるまで気が付かなかった。大変なときに御対応いただきあらためて感謝の思いを強くしている。

 居原田院長は、その後も積極的に美容医療の学会には出席され、11月に京都市で開催された美容医療とアンチエイジングについての講演会、AMWCでも姿をお見かけしていた。その時には車いすを利用されていたが、お元気そうな表情は変わることがなかった。

医院と支援サッカーチームはフィロソフィーが受け継がれる

 そうして取材のときにお顔を拝見する機会もあったので、この1月11日、冒頭の通り訃報が届いたのは、もともと病気についてはブログで詳細をお伝えしていたとはいえ、予想しがたいことだった。ブログでは、「昨日、1月10日14時31分 母校である滋賀医科大学で妻 居原田麗こと河原麗が永眠いたしました」と、逝去が報告された。

 ブログでは2020年2月に病気が宣告されて、当初は余命が1年程度と伝えられていたことが説明されている。それにもかかわらず、4年間生き続けられたのは、「彼女の頑張りと彼女を日々励まして下さった、フォロワーの方々、周りのドクターの方々、美容関係者の皆様、友人達のおかげだ」と感謝が伝えられている。御本人はブログで積極的に発信され、メディアなどでも大きな支持を集めていた。

 「優しさと強さ」という言葉が綴られているが、学会場でお声がけして、ほんの短い時間ではあるものの、お話しする機会からはそのような人柄を感じることができた。

 自身が作った麗ビューティー皮フ科クリニックを継続させ、自院がトップパートナーの一社となっているレイラック滋賀FCをJリーグに上げることをかねて伝えたという。夫である河原氏は、居原田院長の意思を共有する仲間の医師やスタッフが、フィロソフィーを受け継ぎ、地域のために頑張ってくれると思うと伝えている。その上で、「最後になりましたが、彼女は本当に優しくて、強くて、でも時折見せる女性的な所もある素敵な女性でした。そんな、素敵な女性がいたということを皆様の心に残していただければきっと彼女も喜ぶと思います。本当にありがとうございました」と伝えている。

 御冥福をお祈りいたします。

御冥福をお祈りいたします。(写真/Adobe Stock)

御冥福をお祈りいたします。(写真/Adobe Stock)

参考文献

麗ビューティー皮フ科クリニック
https://rei-beauty.com/

ご報告(居原田麗オフィシャルブログ 女医R~そんな女の独り言~)
https://ameblo.jp/drre-re/entry-12836106126.html

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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