デコルテニキビについて
デコルテは皮脂腺が多く、皮脂の分泌がさかんにおこなわれている場所です。普段は服で隠れていることが多いため、布地の擦れによる刺激や汗による蒸れも起こりやすくなっています。また、皮脂が分泌されやすく外部からの刺激を受けやすいということは、それだけニキビができやすい状態ということ。
顔のニキビと比べて、オシャレを楽しむようになる20代以降の大人になってからニキビが目立ち始める人も多いパーツです。
デコルテニキビが繰り返しできる原因は?
特に20代以降にできやすいデコルテのニキビは、大人ニキビならではの生活習慣やストレス、間違ったセルフケアなどが主な原因です。ここでは、デコルテニキビが繰り返される3つの主な原因を詳しく紹介します。
生活習慣の変化やストレスなどによるホルモンバランスの乱れ
食生活の偏りや生活習慣の乱れ、睡眠不足、過度のストレスなどが続くと、女性ホルモンのプロゲステロンや男性ホルモンが優位になり、皮脂の分泌が増加します。すると皮脂による毛穴つまりが起こりやすくなり、ニキビが発生しやすくなるのです。生理前に肌荒れしやすいのも同じ原因になります。
肌に合わないボディーソープや外からの刺激
ニキビの主な原因は毛穴に皮脂や古い角質がつまってしまうこと。それを防ぐにはしっかりデコルテを洗うことが重要ですが、きちんと洗っているつもりでもデコルテニキビが繰り返される場合、使っているボディーソープなどが肌にあっていない可能性があります。
ボディーソープやボディーローションなど、デコルテに直接つける洗浄料・化粧品のほか、シャンプーや整髪料といったものも刺激になっていることがあるので、デコルテニキビが再発する場合は普段使っている日用品を見直してみましょう。
そのほかには、衣服やアクセサリーが触れることによる刺激、体の洗いすぎ、皮膚の乾燥などもデコルテへの刺激となってニキビの原因を作ります。
市販薬での間違ったセルフケア
デコルテは顔と違って衣服などで隠しやすいため、できるだけリーズナブルな市販薬でニキビを治そうと考える人も多いですよね。しかし、ニキビの原因や症状にあわせた薬を個人で選ぶことは難しく、ニキビがなかなか治らず繰り返される原因にもなります。
デコルテニキビをしっかり治すなら、皮膚科で診察を受け、最適な治療方法を選ぶことが重要です。
しつこいデコルテニキビは意外な原因が隠れているケースもある
市販薬を使っても繰り返されたり、なかなか治らないデコルテニキビの場合、ニキビ以外の思わぬ原因が隠れているかもしれません。一般的なニキビ治療だけで対処できない場合は、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
ニキビではない「毛包炎」の可能性
毛包炎(もうほうえん)とは、毛穴の奥にある毛根を包む毛包(毛嚢)で起こる炎症のことで、毛嚢炎(もうのうえん)とも呼ばれます。毛穴が赤く見えたり、膿を持って腫れたように見えたりと、見た目はニキビとよく似ているのが特徴です。
毛包炎ができる原因は、肌をかいたり引っかいたり、カミソリを使ったりしてできた毛包の小さな傷から細菌が入り込むこと。黄色ブドウ球菌など肌の常在菌によって、毛穴内で炎症が起こっているため、原因菌が異なるニキビ用の薬ではうまく治療できません。
花粉やアレルゲン物質による「接触性皮膚炎」の可能性も
接触性皮膚炎は、アレルギーを発生させる物質が肌に触れることで起こり、発生するとかゆみを伴った赤いブツブツや水疱が現れます。アレルゲンとなるのは花粉のほか、化粧品・薬などの成分、アクセサリーなどの金属、ハウスダストといった身の回りにあるさまざまなものです。
皮膚科で治療するときは原因の物質を調べ、外用・内服薬などを症状にあわせて処方します。
デコルテニキビは自己判断せず早めに皮膚科を受診して
外部刺激を受けやすくホルモンバランスの影響を受けやすいデコルテは、ニキビの原因菌が増え再発と悪化を繰り返しやすいパーツです。
間違ったセルフケアはニキビ跡の原因になり、症状がニキビでない場合は、治療効果を感じにくくなることもありますん。できるだけ早く皮膚科で診察を受け、適切な治療を受けるのがデコルテニキビを早期治療するポイントですよ!