背中にブツブツがあったら?…清潔感に欠けて、いくらスマートに着こなしていても台無しです。自分では見えなくて気づきにくいのに、周りの人からは意外と見られている部分だからこそ、しっかりとケアしたいものです。この「背中のブツブツ」、背中ニキビとも言われますが、顔にできるニキビとは、ちょっと原因が異なります。

もうすぐやってくる、薄着の季節。寒い間は隠れていたいろいろな部分が、人目にさらされるようになる季節でもあります。ボディライン、ムダ毛、ヒジ・ヒザのカサつき…気になることはいろいろありますが、見落としがちなのが「背中のブツブツ」です。
襟の大きく開いた服やシャツの抜き襟は、チラッと背中がのぞきますね。その背中にブツブツがあったら?…清潔感に欠けて、いくらスマートに着こなしていても台無しです。自分では見えなくて気づきにくいのに、周りの人からは意外と見られている部分だからこそ、しっかりとケアしたいものです。この「背中のブツブツ」、背中ニキビとも言われますが、顔にできるニキビとは、ちょっと原因が異なります。

ここでは、背中にできるブツブツの原因とケア方法をご紹介します。

背中のブツブツどうしてできる?

背中のブツブツどうしてできる?

背中は汗をかきやすく、なおかつ皮脂の分泌も多い部位です。毛穴が詰まって、「背中ニキビ」とも言われるブツブツが出やすいのです。背中ニキビも顔にできるニキビも、何らかの理由で詰まった毛穴の中で菌が増殖してできる、という仕組みは同じです。ですが、顔ニキビの原因菌が主にアクネ菌であるのに対して、背中のブツブツの原因菌は、「マラセチア菌」であることが多いのです。マラセチア菌は、カビやキノコと同じ真菌の一種です。
誰もが持っている肌の常在菌ですが、カビの仲間だと思うと、ゾッとしますね…毛穴の中で増殖したマラセチア菌が炎症を起こすと、赤い発疹「マラセチア毛包炎」になります。
背中はもちろん、デコルテ、おしりにも発生します。ニキビによく似ていますが、赤みがニキビよりも小さく、均一のサイズの発疹が広い範囲に散らばるようにできるのが特徴です。
かゆみ・痛みが強くないので、できていても気づきにくいのが、ケアの難しいところです。マラセチア菌は湿気を好むので、汗をかく季節、つまり肌見せしたい季節ほど、悪化しやすいので要注意です。ブツブツの正体は、マラセチア毛包炎の他には、シャンプーやコンディショナーの流し残しによるかぶれ、あせもなどの場合もあります。

美背中を目指して まずは予防から

美背中を目指して まずは予防から

マラセチア毛包炎に対しては、マラセチア菌が増え過ぎないようにケアすることが大切です。

マラセチア菌は湿気を好みますから、お風呂上がりには、水滴が残らないようによく背中を拭きましょう。よく拭いて清潔にしてからローション等で保湿します。皮膚が乾燥していると、肌のターンオーバーのリズムが乱れ、古くなった角質が溜まって、毛穴詰まりの原因になるからです。ローション等が肌になじんでから、服を着ます。

シャンプーやコンディショナーによるかぶれ対策としては、入浴時の洗う順番を、頭を先に洗ってから体を洗うようにしましょう。そうすることで、シャンプー類の流し残しを防ぐことができます。

あせも対策は、汗をかいたらすぐ拭き取るのが一番です。汗で濡れたままにしておかないことは、マラセチア菌対策にもなります。また、制汗剤やパウダーなど、汗対策グッズをうまく活用することもおすすめです。

背中ニキビ、できてしまったら…?

背中ニキビ、できてしまったら…?

背中にブツブツを見つけて、セルフケアをしようと思ったときに、注意していただきたいのは市販のニキビ薬です。市販のニキビ薬はアクネ菌が原因のニキビ向けに作られているものが多く、マラセチア菌が原因の背中ニキビには効果が期待できません。

ポツンとした小さな白い点のような、白ニキビの状態であれば、身近なオロナインH軟膏でのケアが有効なことがあります。昔から、やけどや傷、湿疹といった皮膚トラブルに、オールマイティーに使われています。主成分のクロルヘキシジングルコン酸塩に殺菌・消毒作用があり、増え過ぎた原因菌を減らしてくれます。

でも、背中は自分では見えにくく、手も届きづらく、軟膏を塗るのは難しい…そんな場合には、殺菌作用のあるサリチル酸やイソプロピルメチルフェノールが配合された、スプレータイプの市販薬を使ってみるのもよいでしょう。

赤く腫れあがった赤ニキビの状態になったら、クリニックを受診することをおすすめします。毛穴の中では炎症が進んでおり、この段階でしっかり治療しないと、膿んだり、痕が残ることもあるからです。

プロにおまかせ クリニックでできる背中ケア

プロにおまかせ クリニックでできる背中ケア

背中ケアで皮膚科や美容クリニックの力を借りる場合、どのような治療が受けられるのでしょう?

外用薬

真菌の増殖を抑制するイミダゾール系抗真菌薬を主成分とする外用薬が処方されます。「ニゾラール」「ケトコナゾール」などがあります。

内服薬

外用薬だけでは改善が見られない時には、抗真菌薬のひとつ「イトラコナゾール」という飲み薬が処方されることが一般的です。外用薬と内服薬は健康保険が適用されます。どちらも、医師の指示に従い、根気強く続けることが大切です。以下の治療法は健康保険の適用外になりますが、クリニックだからこその、高い効果が期待できます。

ケミカルピーリング

肌にグリコール酸、サリチル酸など酸性の薬剤を塗って、余分な角質を溶かし、毛穴をつまらせている角栓や表面に溜まった角質を除去してターンオーバーを促進する治療です。

赤くなる前の、ポツポツとした白ニキビ状態に特に効果的で、肌のざらつきが解消されることが期待できます。

古い角質が除去されることでキメが整い、さらにターンオーバーを促進することで色素沈着部分に滞留しているメラニン色素を排出する作用があるため、ニキビ痕やシミなどが薄くなる効果も期待できます。

ただし、炎症を起こして赤くなっている背中ニキビには刺激が強いので、注意が必要です。施術前に肌の状態をしっかりチェックしてもらって、薬剤の種類や濃度を選んでもらいましょう。

グリコール酸 サリチル酸マクロゴール
特徴 サトウキビ由来 発赤、色素沈着などの副作用が出にくい
術中の刺激が少ない
角質を溶かす力 マイルド 強い
注意点 赤みやヒリヒリ感といったトラブルが、サリチル酸よりも起きやすい。 アスピリンアレルギーの人は使用不可
治療間隔 2週間に1回 4週間に1回
費用の目安 5,000~20,000 8,000~30,000

イオン導入

美容有効成分を、肌に浸透しやすくする治療法です。

肌に微弱な電流を流すことで、浸透しにくい有効成分をイオン化して、肌の奥深くまで届けることを目的としています。肌への浸透率は、手やコットンでつけた場合の数十倍から100倍と言われています。

背中ニキビ治療では、有効成分としてビタミンCが使用されています。ビタミンCには消炎・抗炎症作用、皮脂抑制作用があり、毛穴の炎症や赤みを抑える効果、毛穴の詰まりを改善して新たなニキビを予防する効果が期待できます。

ケミカルピーリングで余分な角質を取り除いてからイオン導入をすると、更に効果的です。

費用の目安

グリコール酸ケミカルピーリング+ビタミンCイオン導入 11,00040,000

サルチル酸マクロゴールピーリング+ビタミンCイオン導入 12,00040,000

ケミカルピーリング+イオン導入がスタンダードな背中ニキビ治療ですが、以下の治療法を取り入れているクリニックもあります。

LEDヒーライト

医療用のLEDを使用する治療法です。波長590nm830nmの二つの光を肌に照射します。これらの光は近赤外線と呼ばれる波長で、皮膚の深いところまでエネルギーが到達するのが特徴です。

このエネルギーがマラセチア菌を殺菌し、皮脂腺を収縮させて皮脂の過剰な分泌を抑えることで、ニキビを改善します。継続して受けることで、新たなニキビの予防にもなります。コラーゲンの生成促進効果もあり、ニキビ痕の治癒を早めることが期待できます。

一回の治療で照射時間1015分、3,0006,000円が費用の目安です。

1~2週間に1回の治療が可能なので、短期集中型の治療ができるのもうれしい点です。ケミカルピーリングやイオン導入と併用すると、より効果が上がります。

まとめ

気になる背中のブツブツ、背中ニキビについてお伝えしました。本格的な薄着の季節がやってくる前にしっかりケアして、どんな服も自信を持って着こなせる、つるんとすべすべの背中をめざしましょう。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

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