美容クリニックではさまざまな施術を受けられますが、実は「あぶない」治療もあります。知らずに推奨できない治療を受けると、取り返しのつかない失敗になってしまうことも……。

この記事では、おすすめできない美容施術の判断基準と具体的な施術を紹介します。
美容施術での失敗を避け、安心して施術を受けるためにも、どんな治療が推奨できないのか知っておきましょう。

おすすめできない「あぶない美容施術」について

おすすめできない美容医療

世の中に数多くある美容医療の中で、おすすめできない「あぶない」施術を見分ける基準は以下の2つです。

  • 学会が推奨していない
  • 治療そのものを避けているか、おすすめしない医師が多い

複数のクリニックを比較して、特定の治療をおすすめしていない医師が多いようであれば、本当にその治療が推奨されているのかを事前にしっかり確認しましょう。

その際、正しい情報を得る基準となるのが「美容医療診療指針」です。

「美容医療診療指針」とは、顔の若返りと豊胸術についての指針をまとめたものです。

外科手術以外の美容医療を安全に提供することを目的としています。

WEBでも内容が公開されているため、詳しく知りたい人はぜひ読んでみてください。

自分では治療の危険性に気づけないことが多い! 事前に情報を集めよう

多くの美容クリニックがこの指針に沿った治療をおこなっていますが、クリニックによっては学会が推奨しない治療を通常メニューとして記載しているところもあります。

また、あぶない美容施術名を別の名称へ変えているケースも多く、カウンセリングの説明だけではリスクのある治療だと気づけない場合もあるでしょう。

現在、あぶない治療によって生じた腫れ・しこりといったトラブルを完治させる方法はありません。

クリニックに勧められるまま治療を受けるのではなく、事前にあぶない治療の詳細を知っておくことで、失敗のリスクを軽減できますよ。

おすすめできない美容施術① 非吸収性(アクアミド)フィラー

おすすめできない、美容医療、あぶない、失敗、非急性フィラー、アクアミド

非吸収性フィラーは、学会がおこなわないことを強く推奨している治療です。

輪郭や鼻・あごの形成、シワ改善を目的とした注入治療で使用されるジェル状の製剤で、治療の効果が長く続くものの、体の中に半永久的に残ってしまいます。さらに、製剤のすべてが未承認品です。

代表的な製剤としては「アクアミド」があります。PAGG(ポリアクリルアミド)2.5%と水97.5%で組織されたフィラーです。

非吸収性フィラーで起こりうるトラブルは、異物として長時間体内に残ることによる慢性的な炎症です。炎症が慢性化すると肉芽腫(しこり)ができやすく、施術後、長時間経ってから感染を起こす可能性もあります。

さらに、この製剤を完全に分解できる方法がなく、一度体内に注入すると除去が困難となります。

おすすめできない美容施術② ヒアルロン酸注入豊胸

あぶない、おすすめしない美容医療、危険、失敗、ヒアルロン酸豊胸

ヒアルロン酸注入豊胸も、学会がおこなわないことを強く推奨している治療です。

吸収性のヒアルロン酸製剤を注入してバストを大きくする治療法で、ダウンタイムがない手軽な治療です。しかしその反面、トラブルも多く報告されています。

世界的に見ても、豊胸で承認済みのヒアルロン酸製剤は存在しません。

代表的な製剤には「ハイアコープ」や「HAC-40」などがあります。粒子が大きい、濃度が高いといった特性を持ち、約2年と継続期間が長い製剤です。

ヒアルロン酸豊胸で起こりうるトラブルは、費用が高額になりやすいことでしょう。約1カップバストアップするのに100ccほど必要で、大量のヒアルロン酸を注入しなければなりません。

ほかにも、乳腺下に注入すると皮膜が形成されてしこりになりやすい、製剤がリンパに乗って移動する、乳がん検査に影響を与えるといったトラブルがあります。

おすすめできない美容施術③ アクアフィリング豊胸

おすすめしない美容医療、あぶない、失敗、危険、アクアフィリング豊胸

アクアフィリング豊胸も、学会がおこなわないことを強く推奨している治療です。

8~10年程度の吸収性フィラーと位置づけられていますが、非吸収性と似た合併症の報告が相次いでいる治療法です。美容大国でもある韓国の学会では、豊胸目的で使用することを明確に反対しています。

アクアフィリング以外で同様の組成を持つ製剤には、「ロスデライン」や「アクアリフト」「アクティブジェル」などがあります。

アクアフィリング豊胸で起こりうるトラブルは、製剤が硬く、しこりになりやすいことです。痛みや腫れが引かず、さらに生理食塩水でも溶けず、切開による除去が必要になることもあります。

また、バストからお腹、背中などに移動する可能性もあり、同様に除去が必要となる可能性も高いため危険です。

おすすめできない美容施術④ PRP療法+bFGF

あぶない、おすすめしない美容医療、危険、失敗、プレミアムPRP、FGF

PRP療法+bFGFは、学会がおこなわないことを弱く推奨している治療です。

シワやたるみ、肌のハリ・弾力改善を目的とした治療法で、PRPに成長因子の一種であるbFGFを添加して注入します。PRP単体の治療法と比べて効果が高い一方でトラブルも報告されており、国内外でエビデンスの高い論文がありません。

代表的な名称として「プレミアムPRP」などがあります。クリニックによって名称が異なるので、製剤の内容をしっかり確認してください。

PRP療法+bFGFで起こりうるトラブルは、治療から数年経って急に腫れやしこりが現れたり、皮膚に過剰な凹凸が現れたりすることです。

また、こうしたトラブルが起こったとき、安全で確実にトラブルを解消する治療法が確率されていません

おすすめできない美容施術まとめ

学会が推奨していない、おすすめできない「あぶない治療」を紹介しました。
学会やほかの医師が推奨していない治療を知っておくことで、美容医療によるトラブルを避けることができます。

安全性の高い治療を選んで失敗を防ぐためにも、治療を受ける前にしっかり確認するようにしてくださいね。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

コラム一覧

美容ヒフコ公式LINEアカウント

ページトップへ
× 今すぐ美容ヒフコで検索!

ぴったりのクリニック・施術が見つかる!
値段比較もできる!

今すぐ美容ヒフコで検索!