顔に出来るできものの種類
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
稗粒腫は、目元や頬、眉間、額にできやすい1〜2㎜ほどの白く膨らんだイボのこと。
しこりのように硬くなっていますが、中身は角質が溜まったものです。
ターンオーバーの乱れ、滞りで発生します。
汗菅腫(かんかんしゅ)
汗菅腫は、目の周りに複数個広がってできやすい1〜3mmほどのイボのこと。
思春期以降の女性に多いとされています。
汗の腺(エクリン汗腺)という汗を作る器官の増殖が原因で発生します。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)
脂漏性角化症は、顔や手など日光の当たりやすい部分にできやすい褐色〜黒っぽい盛り上がったイボのこと。
紫外線の影響や肌の老化、摩擦が原因で発生します。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)の治療法
圧出法
圧出法は、針で皮膚表面に小さな穴を開けて、専用の圧出器で皮膚内部に詰まっている角栓を押し出す方法です。
再発の可能性はありますが、費用を抑えて治療したい方向きの方法といえます。
費用相場は500円〜3,000円程度(保険適応になる場合もあり)、回数の目安は1回です。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、レーザーで穴を開けて詰まった角栓を取り出した後、レーザーで焼却して再発防止をする方法です。
術後数日間はテープ保護が必要ですが、なるべく傷跡を残したくない方向きの方法といえます。
費用相場は1,000円〜6,500円程度(大きさ、個数によって異なる)、回数の目安は1回です。
汗菅腫(かんかんしゅ)の治療法
アグネス
アグネスは、細い1本針を汗管腫に刺して高周波を照射し、熱で徐々に縮小させる方法です。
効果が出るまでに時間と回数がかかりますが、ダウンタイムを短くしたい方や、術後の凹み等を軽くしたい方向けといえます。
費用相場は35,000円〜60,000円程度(個数によって異なる)、回数は2〜3か月毎に3〜5回です。
エルビウムYAGレーザー
エルビウムYAGレーザーは、水分への吸収が高いレーザーで汗管腫を蒸散させる方法です。
周辺組織へのダメージが少なく、ダウンタイムは赤みが1週間から10日程度と短いものの、再発する可能性も。少ない回数で治療したい方向けといえます。
費用相場は1mm 1,000〜5,000円(大きさ、個数、範囲によって異なる)、回数の目安は1回です。
脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)の治療法
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーは、凸した組織をレーザーで削る方法です。
盛り上がって厚みがある方、なるべく綺麗に治療したい方向きの方法といえます。
費用相場は3,000円〜5,000円(1mm)、回数の目安は1回です。
ピコレーザー
ピコレーザーは、メラニン色素のある部分をレーザーで除去する方法です。
色が茶色く盛り上がりが少ない方、なるべく綺麗に治療したい方向きの方法といえます。
費用相場は2,000円〜6,000円(1mm)、回数の目安は1回です。
液体窒素
液体窒素は、冷凍凝固して異常な表皮細胞を破壊して除去する方法です。
とにかく費用を抑えたい方向きの方法といえます。
費用相場は700円〜1,000円程度(保険適応の場合も)、回数の目安は1〜6回です。
顔のできものの治療法まとめ
こちらでは、顔に出来る代表的な3種のできものについて、見分け方や特徴、治療法についてまとめました。ぜひ参考にしていただき、ドクターとも相談して決めてくださいね。