ヒアルロン酸注入とは？
ヒアルロン酸注射は、気になる部位にヒアルロン酸製剤を注入することで、肌に内側からふくらみを持たせる美容治療です。ヒアルロン酸の持続期間は、製剤によって数か月から2年程度と幅がありますが、徐々に効果が薄れていきます。
稀に注入部分に内出血や周辺の赤み・腫れ、硬さなどの症状が現れることがありますが、時間とともに自然に解消されていきます。
施術時間は約5〜10分と非常に短時間です。施術直後からメイクや洗顔、シャワーなども可能です。
頬がこけてしまう理由
私たちの顔は年齢とともに変化します。
加齢と共に頬がこけてしまう主な理由は以下の5つです。
皮膚の老化によるコラーゲン減少
皮下脂肪の減少
表情筋などの筋力低下
靭帯のゆるみ
骨密度低下による骨の萎縮
頬のこけは加齢に伴う様々な原因により引き起こされるのが特徴です。
特に加齢に伴いコラーゲンが減少することで、皮膚の弾力性が失われていきます。 また、若い頃は豊富にあった脂肪が、年齢を重ねるにつれて減少していくのも大きな原因となります。
頬こけにヒアルロン酸注入するデメリット
頬こけにヒアルロン酸を注入するのは様々なデメリットもあります。ここからは、頬こけにヒアルロン酸を注入するデメリットをご紹介します。
頬こけを改善できないことがある
ヒアルロン酸注入は頬のボリュームアップに効果的な治療ですが、完全に頬こけを解消できるわけではありません。個人によって頬のくぼみの深さや広がりが異なるため、対応できない可能性があります。頬の近くには血管も多く集まっているため、安全性を考慮して注入箇所を制限せざるを得ない場合もあります。
その結果、頬のくぼみが十分に埋まらないということが起こりえるのです。
ヒアルロン酸注入を検討する際は、事前のカウンセリングで医師と相談し、自身の顔のバランスや必要な注入量を十分に確認しましょう。
頬こけが完全に改善されない可能性を理解した上で、適切な注入量を決めることが重要です。
顔が大きく見える
ヒアルロン酸注入の際、注入量が多すぎると顔全体がむくんだようにパンパンに腫れてしまうことがあります。皮膚や筋肉の状態を十分に把握できずに、必要以上にヒアルロン酸を注入してしまうことが原因です。
ヒアルロン酸注入には医師の技量が大きく影響する可能性があるため、信頼できる専門医を選んで施術を受けることが重要です。
ヒアルロン酸の塊ができてボコボコになる
ヒアルロン酸注射を受けた後、皮膚がボコボコしたり、ブヨブヨした状態になったりすることがあります。
このような症状は、使用するヒアルロン酸の種類や、注入する部位、注入量といった原因により引き起こされる可能性があります。
ヒアルロン酸は製品によって硬さや粘り気が異なるため、患者の状態に合わない製品を使用すると、問題が生じる可能性があるため注意が必要です。
左右差が出る
人の顔は完全に左右対称ではないため、顔の左右でまったく同じ量のヒアルロン酸を注入すると、かえって不自然な左右差が生じてしまうことがあります。特に額や涙袋、唇は、左右差が目立ちやすくなります。
また、左右差を修正するために追加の注入を行えば、大きなふくらみができて不自然な仕上がりになる可能性もあるため注意が必要です。
注入後は左右差がないように見えても、ヒアルロン酸が馴染むにつれて差が出てくるケースもあります。
頬こけにヒアルロン酸注入をするメリットと期待できる効果
ヒアルロン酸注入は頬こけに対して非常に効果的な治療法として期待されています。ここからは、ヒアルロン酸注入の具体的なメリットや期待できる効果についてご紹介します。
こけた部分を自然に改善できる
ヒアルロン酸には強力な保水効果があります。1gのヒアルロン酸が2〜6リットルもの水分を吸収できるのです。
そのため、ヒアルロン酸注入により、頬がふっくらしてこけた部分のハリが改善されます。
フェイスラインが整う
ヒアルロン酸注入は頬の脂肪を補うことで頬のボリュームや輪郭を改善することができる治療法です。
ヒアルロン酸は水分を多く含むため、注入することでボリューミーな質感を持たせることが可能です。これにより、こけている頬の部分が持ち上げられ、ふっくらとした顔立ちを取り戻すことができます。
施術時間が短くダウンタイムが少ない
ヒアルロン酸注入に必要な時間は非常に短いため、気軽に施術を受けられるのが大きなメリットです。
また、ダウンタイムも比較的短いのも特徴です。赤みや内出血等のダウンタイムは、おおむね1週間程度で回復がみられます。ただし、個人差があるため、ダウンタイムが長引く場合もあるでしょう。
すぐに効果を実感できる
ヒアルロン酸注入の大きな魅力の一つは、即効性の高さです。注入後に目に見える効果を実感できます。
ただし、ヒアルロン酸がしっかりと定着するまでには、2週間から1ヶ月ほどの時間を要します。ダウンタイムが落ち着き、外見上の違和感がなくなったように見えても、この定着期間は大切にしましょう。
頬こけにヒアルロン酸注入するデメリットを回避する方法
ヒアルロン酸注入による頬こけの改善には様々なメリットがありますが、同時にデメリットもあります。しかし、適切に対策することでデメリットを回避することが可能です。
ここからは、ヒアルロン酸注入のデメリットを回避する方法についてご紹介します。
実績が豊富な医師に依頼する
ヒアルロン酸注射は、適切な注入部位や注入量を見極めることが難しい施術です。経験の浅い医師が行うと、注入部位が適切でなかったり、注入量が過剰だったりして、好ましくない結果が生まれる可能性があります。
経験豊富な医師であれば、患者の顔の特徴や筋肉の状態を判断し、最適な注入部位と注入量を見極めることができます。
あらかじめホームページやクリニックで症例写真を確認し、医師の実績や専門分野を確認することが大切です。
納得がいくまでカウンセリングを受ける
失敗のリスクを最小限に抑えるためには、施術前のカウンセリングも非常に重要です。
カウンセリングでは自分が理想とする仕上がりのイメージや、施術に対する不安を医師に相談しましょう。自分の要望を医師に正しく伝え、適切な治療計画を立てていく必要があります。
ヒアルロン酸注入以外の頬こけの治療法
頬こけにはヒアルロン酸注入以外の治療法もあります。ここからは具体的な治療の特徴をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
糸リフト
糸リフトは、特殊な糸を使ってくぼんでしまった部分を引き上げる施術です。突起のついた糸を真皮の下の脂肪層に挿入することで、リフトアップ効果が期待できます。
さらに、挿入した糸が線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの新生を促し、肌にハリが出て、小ジワなども目立たなくなる美肌効果が得られるのが特徴です。
脂肪注入
脂肪注入は、自分の脂肪を採取し、頬などの気になる部位に注入する施術です。お尻や太もも、二の腕などの脂肪の多い部位から、脂肪吸引で脂肪を採取し、不純物を除去して健康な脂肪細胞のみを取り出します。
その後、頬のボリューム不足やシワ、たるみなど、気になる部位に注入していきます。自分の脂肪を使うため、アレルギー反応の心配が少なく、自然な仕上がりが得られるのが大きな利点です。
また、ヒアルロン酸注入と比べても自己脂肪注入の方が持続力が高く、定着率も高いのが特徴です。
自分の脂肪を活用して、自然な形で美しさを手に入れることができます。
頬こけにヒアルロン酸注入する効果の持続期間
持続期間は使用するヒアルロン酸の種類や注入量、個人差によって異なりますが、一般的には数カ月から2年程度です。
注入したヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていきます。ヒアルロン酸注入による効果を継続させたい場合は、定期的に施術を受ける必要があります。効果が薄れ始めたタイミングで再注入を行いましょう。
ヒアルロン酸注入の持続期間は個人差が大きいため、具体的な施術計画については医師に相談しましょう。
頰こけヒアルロン酸に関するよくある質問
ここからは、頬こけのヒアルロン酸注入についてのよくある疑問や質問にお答えします。
頬こけにヒアルロン酸は何cc必要？
頬のボリューム不足を改善するためのヒアルロン酸注入量は、個人差が大きいのが特徴です。
通常0.5〜3ミリリットル程度の注入量が必要とされていますが、これはあくまで目安です。実際の注入量は、頬の凹みの程度や骨格の特徴によって異なります。
施術前のカウンセリングで医師が適切な注入量を判断し、最適な仕上がりが得られるよう相談しましょう。
頰こけヒアルロン酸注入の費用はどれくらい？
ヒアルロン酸注入の一般的な目安としては、0.1ミリリットルあたりの価格は3,000円前後から、高品質なものだと10,000円程度になります。費用は、注入量や品質によって変動します。
頰こけのヒアルロン酸注入後の注意点は？
ヒアルロン酸注入後は以下の点に注意して過ごす必要があります。
長時間の入浴、飲酒、激しい運動、サウナなどを控える
マッサージやエステを避ける
注入部を圧迫したり、強く刺激したりしない
ヒアルロン酸は熱や刺激に弱い性質があるため、体温が上がりすぎたり患部に強い刺激を与えたりすると、効果が薄れてしまう可能性があります。
施術後は赤みや腫れ、痛み、内出血などの副作用が生じることがありますが、徐々に回復していきます。症状が悪化した場合は、すぐにクリニックへ連絡し受診しましょう。
ヒアルロン酸注入ができない人は？
ヒアルロン酸注入は一般的には安全な美容治療ですが、以下に当てはまる方は施術を受けられない可能性があります。
ヒアルロン酸にアレルギー反応を起こしたことがある人
自己免疫疾患がある
ステロイド内服している
抗凝固薬を使用している
妊婦や授乳中
状況によっては注入を避けるべき場合があるため、診察時に医師に必ず相談しましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注入は、頬のこけ改善に効果的な美容治療の一つです。しかし、メリットだけでなくデメリットがあることを理解しておく必要があります。例えば、頬こけが十分に改善されない場合や、ヒアルロン酸の塊ができてボコボコ感が生じたり、左右差が出てしまう可能性も指摘されています。
頬のこけ改善には、ヒアルロン酸注入以外にも糸リフトや脂肪注入といった選択肢があることも認識しておきましょう。自分に合った方法を見つけられるよう、様々な施術の特徴を理解することが大切です。
