近年ピーリング製剤に新たな可能性を見出した画期的な手法が「マッサージピール」などに代表される「浸透型ピーリング」です。
浸透型ピーリングとは文字通り、「剥離」による効果ではなく、薬剤を真皮にまで「浸透」させることで、コラーゲンの増生などによるエイジングケア効果が期待できる施術です。この浸透型ピーリングが登場したことで、ピーリングは角質ケアのための施術からエイジングケアを目的とした施術へと進化したといっても過言ではありません。

最新ピーリング製剤

近年、美容医療業界でピーリングブームが起こっていることはご存知でしょうか?

これまでのピーリングでは難しかったエイジングに対する効果が得られる製剤が続々登場しているというのがその理由。マシンとは違ってダウンタイムも短く、薬剤を塗るだけという手軽さや費用の安さなども人気に拍車をかけているようです。

この記事では2020年時点での「最新ピーリング事情」について詳しく解説していきます。

進化し続けるピーリング

進化し続けるピーリング

ピーリングは角質ケアから複合的エイジングケアへ

元々、ピーリングとは肌表面の古い角質を剥がしてターンオーバーを促すことを目的とした施術で、グリコール酸や乳酸などの酸性の薬剤を皮膚に塗布する「ケミカルピーリング」が定番となっていました。これらの「剥離型ピーリング」に対して、近年ピーリング製剤に新たな可能性を見出した画期的な手法が「マッサージピール」などに代表される「浸透型ピーリング」です。

浸透型ピーリングとは文字通り、「剥離」による効果ではなく、薬剤を真皮にまで「浸透」させることで、コラーゲンの増生などによるエイジングケア効果が期待できる施術です。この浸透型ピーリングが登場したことで、ピーリングは角質ケアのための施術からエイジングケアを目的とした施術へと進化したといっても過言ではありません。

真皮に有効成分を届ける「浸透型ピーリング」について

浸透型ピーリングには、代表的なマッサージピールを始め、リバースピール、ミラノリピールなどがあります。

マッサージピール

マッサージピールとはイタリア製の「PRX-T33」という薬剤を使用し、マッサージしながら塗布することで成分を真皮にまで浸透させてコラーゲンの生成を促進する治療法です。

コラーゲン増生などの効果は高いものの、その強い剥離作用によってダウンタイムや痛みが強く出る為に使用が難しかったトリクロロ酢酸(TCA)に低濃度の過酸化水素を混ぜることで剥離作用を抑えることが可能となったのがこのPRX-T33の最大の特徴だといわれています。その結果、赤みや皮むけなどのダウンタイムを限りなく抑えつつ、真皮にまで浸透したTCAが線維芽細胞を刺激する作用よってハリや弾力の復活や、小じわの改善、毛穴の縮小などにも効果が期待できるとされています。

また、メラニン産生を抑制するコウジ酸も含まれているため、くすみ改善や美白作用も期待できます。

リバースピール

マッサージピールで使用されるPRX-T33を肝斑や色素沈着治療目的に改良した製剤を用いたピーリングです。

肝斑は刺激によって悪化することがあるため、通常のシミ取りレーザーなどを使っての治療ができず、また再発などの可能性も高いため、シミ治療の中では改善が難しいとされています。

リバースピールでは3つの薬剤を使用し、真皮の奥から表皮へ向かって皮膚の各層で段階的に色素沈着の改善を図ります。使用される3つの薬剤の効果は以下のとおりです。

RsP1:トリクロロ酸やコウジ酸が真皮層に働きかけ、メラニン生成を抑制し排出促進

RsP2:高濃度の乳酸(78%)が表皮深部のメラニンを除去

RsP3: ヒドロキシ酸やフィチン酸で表皮の不要な角質を除去し、肌の表面を滑らかに

ミラノリピール

マッサージピールと同じくTCAを主成分とした製剤を使用します。

マッサージピールがTCA33%なのに対し、ミラノリピールは35%とやや高い濃度で配合されていますTCAの他にも5種類の酸が配合されているため、ピーリング効果も高いとされていますが、水酸化ナトリウムとアルギニンが配合されていることで、肌への刺激抑えられ、ダウンタイムや痛みがマッサージピールよりも少ないとされています。

また、ミラノリピールは顔用だけでなくボディ用も用意されており、ボディの気になる黒ずみ部分などにも有効に働きます。

浸透型ピーリング メリットとデメリット

メリット

肌に優しく美肌効果が高い

表皮を傷つけず、真皮に刺激を与えることができる作用は、これまでのピーリング業界の常識を覆したと言われるほど。浸透型ピーリング最大のメリットと言えるでしょう。

複合的な美肌効果が得られる

元々のピーリング効果に加え、美白やたるみなど様々なエイジングケアも期待できます。

痛みやダウンタイムがほとんどない

施術直後からメイクも可能なため、日常生活にほとんど支障がないとされています。

デメリット

施術中に痛みや赤みが出ることがある

人によっては灼熱感や赤みが出ることがありますが、数日程度で治まるようです。

皮むけが起きることがある

施術数日後に皮むけが起こる場合がありますが、数日~1週間程度で落ち着くようです。

2021年最新ピーリングのご紹介

2021年最新ピーリングのご紹介

浸透型ピーリング登場後も、新たな製剤が次々と出てきています。この章では現時点(20211月)で新しいとされているピーリング製剤をいくつかご紹介していきます。ピーリングの製剤によってターゲットとする皮膚の層が異なるため、以下3パターン(表皮・表皮+真皮・真皮)に分けてご紹介します。

表皮に作用する製剤

ブラックピール(Vカーボンシステム)

活性炭を使用した医療機関専用のケミカルピーリングです。

優れた吸着性をもつ成分が配合されており、肌表面や毛穴などのさまざまな汚れや皮脂を吸着し、特に小鼻の黒ずみ改善が顕著とされています。また、乳酸やマンデル酸などの天然剥離成分によるピーリング作用により肌のターンオーバーを促進します。

画期的なのは、治療中に使用する中和剤にも美容成分が含まれており、更なる美白やリフティング効果が期待できる点です。痛みや製剤の臭いによる不快感は少なく、継続しやすいと感じる方も多いようです。

【改善が期待できる症状】

広がった毛穴(特に小鼻の黒ずみ)、くすみ、シワ、キメなど

【推奨回数】24週間に1回程度

【費用相場】1万~2万円程度

ミックスピール・ミックスピールプラス

ミックスピール

天然乳酸(Lー乳酸)をベースに、グリコール酸やサリチル酸といった3つの酸がデリケートな日本人の肌に合わせて最適な比率で配合されており、施術時の刺激や痛み、また皮むけなどを最小限に抑えつつ肌を活性化する効果が高い製剤といわれています。
これまで単体のケミカルピーリングが合わなかった人でも受けやすいほど低刺激だといわれています。

ピーリング剤メーカーで有名なデルファーマ社製で、保湿や美白効果に加えて、肌を滑らかにする効果や、透明感アップといった効果も期待できます。

ミックスピールプラス

ミックスピールで用いられている3つの酸の配合濃度を高くし、バランスも変えたものになります。グリコール酸の配合濃度を高くし、さらにビタミンA誘導体やアーティチョーク抽出エキスも配合されたことで、毛穴の黒ずみ除去や毛穴の縮小効果が高くなったといわれています。

【改善が期待できる症状】

毛穴の開き毛穴の黒ずみ、ざらつき、くすみ、小じわ、シミ、肝斑など

【推奨回数】2週間に1度を46回、その後1~2ケ月に1回程度

【費用相場】1万〜2万円前後

ミルクピール

フランスのDermaceutics社が開発した「Milk Peel Treatment」を使用するピーリングをミルクピールといい、グリコール酸をベースに乳酸とサリチル酸が、それぞれの長所を最大限に発揮されるような割合で配合されているため、高い複合的効果が期待できるといわれています。古い角質や皮脂詰まりを取り除く効果が高いとされており、施術後から透明感あふれるツヤ肌を実感する人も多いようです。肌への刺激やダウンタイムもほとんどなく、当日からメイクも可能なようです。

同じ3つの酸を配合しているミックスピールより、多少刺激感はあるようなので、敏感肌の方や刺激に弱い方はミックスピールのほうが向いているかもしれません。

【改善が期待できる症状】

くすみ、ツヤ、ハリ、毛穴、ざらつき、小じわなど

【回数】2週間に1度を4回程度

【相場】1万〜15千円程度

ウーバーピール

ダーマペン専用の低刺激性ピーリング剤です。

ダーマペンの施術直後に塗布して浸透させることでダーマペンの治療効果を促進する作用が期待できます。ウーバーピールはダーマペンで浅い層(0.20.5mm)へのアプローチで併用されることが多いようです。

ダーマペン4

主成分である「マンデル酸」は、ターンオーバーを正常化させ、コラーゲン再構築作用や抗炎症作用があるとされています。

また乳酸やコウジ酸なども含まれており、ニキビや毛穴改善に加え、美白やエンジングケアへの効果も期待できます。

治療後の赤みやダウンタイムが少ないとされているため、痛みに弱い方でも挑戦しやすいでしょう。

【改善が期待できる症状】

シミ、肝斑、色素沈着、美白、ニキビ肌、毛穴の開き、エイジングケアなど

【回数】23週間おきに5回程度

【相場】3万円前後

表皮+真皮へアプローチする製剤

レチノールピール

即時性のあるレチナール、継続性のあるレチノール、遅延型のレチニールという3種類のビタミンAを配合したピーリング製剤です。それぞれのビタミンAが時間差で作用することで、持続的な効果が得られるといったメリットがあります。また、活性酸素から細胞を保護する亜鉛や、レチノールの働きをサポートして新たなヒアルロン酸の生成を促進するヒアルロン酸も配合されているため、レチノールとの相乗効果も期待できます。コラーゲン増生が期待できることから、ハリ感のアップや小じわの改善、皮脂分泌を抑制する作用によるニキビの予防や改善、ターンオーバーを促進してバリア機能を正常化することによる透明感やツヤ感など、様々な効果が期待できます。

ダウンタイムは少ないと言われていますが、数日皮むけが起こることがあるので、大事な予定前の治療は避けるのが無難でしょう。

【改善が期待できる症状】

小じわ、ハリ、ニキビ、シミ、くすみなど

【回数】月に1回を5回程度

【相場】15千円程度

真皮に作用する製剤

PQエイジレボリューションプラス(プラチナシルキーピール)

主成分はTCAよりも低刺激とされる「モノクロロ酢酸」が使用されています。このモノクロロ酢酸とともに配合されている成長因子などの6種類の美容成分が真皮まで浸透し、線維芽細胞を活性化。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸の生成促進やコラーゲンを分解する酵素であるコラゲナーゼを活性化して古いコラーゲンを分解するといった作用が期待できます。

また、筋肉の収縮を抑制する成分「グラインコンプレックス」も配合されており、シワの改善やリフトアップ効果も期待できるとされています。
明るいピンとした肌へ導くことから「メイクアップピーリング」とも呼ばれています。

【改善が期待できる症状】

ハリ・弾力、くすみ(美白)、シワ・たるみ、色素沈着、ニキビ・ニキビ跡など

【回数】2週間おきに4回程度、その後半年に1回程度

【相場】15千~2万円程度

PQAgeエボリューションプラスの詳細はこちら

ピーリング 施術前と施術後の注意点

ピーリング 施術前と施術後の注意点

施術前

肌に刺激のある行為は控えましょう。

施術1ヶ月以内のレーザー・光治療や、ハイドロキノンやトレチノインなどの外用薬は避けた方が無難でしょう。

施術後

施術後は肌が乾燥するため、十分な保湿を心がけましょう。
また肌が敏感になるため、紫外線や乾燥などの刺激を受けやすくなります。
保湿と合わせて紫外線対策をしっかり行いましょう。
アフターケアを怠ると施術前よりニキビが悪化したりシミができてしまったりすることもあるので、注意が必要です。

施術を控えた方がいい方

  • 妊娠、授乳中の方
  • ヘルペス治療中の方
  • 製剤の配合成分にアレルギーのある方
  • アトピー性皮膚炎や脂漏性皮膚炎の方        など

不安なことがある場合は、カウンセリングなどで医師にしっかり確認してから施術に臨みましょう。

まとめ

いかがでしたか。

ピーリングは日々進化し続け、1種類で複数の効果が期待できる製剤が増えてきました。
美肌治療の入り口として美容医療初心者の方はもちろんのこと、様々なピーリングを試しているけれど効果がイマイチ感じられない方は、新しいピーリングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事が、皆様のお役に立てることを願っております。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

※当サイト記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。あらかじめ、ご容赦ください。

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