医療脱毛とサロン脱毛の違い
まずは、医療脱毛とサロン脱毛の違いを表で比較してみましょう。
【医療脱毛とサロン脱毛の違い一覧表】
医療脱毛 | サロン脱毛 | |
照射方法 | 医療用レーザーを使用 |
出力の穏やかな光を使用 |
推奨回数 | 5〜8回程度 | 12〜18回以上 |
脱毛期間の目安 | 1年〜1年半 | 2〜3年以上 |
費用相場 | 25〜35万円(5回) | 20〜30万円(12回) |
痛みの感じ方 | 感じやすい | ほとんど感じない |
脱毛効果 |
発毛組織を破壊し 永久脱毛を目指せる |
減毛・抑毛効果はあるが 永久脱毛とはいえない |
施術者 |
国家資格を持つ 医師や看護師 |
エステティシャンなど |
医療脱毛もサロン脱毛も基本の脱毛方法は変わらず、光を照射して毛根にダメージを与えるというものですが、その威力や効果、脱毛までの回数などに違いがあります。
どれほどの違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
医療脱毛について詳しく知りたい人は、こちらの記事もご参照ください。
医療脱毛は通う回数が少ない点が魅力
脱毛サロンの場合、1回あたりの照射パワーが弱いため、全身への施術を終えるには12~18回通う必要があります。
施術毛の生え変わる周期に合わせて3〜4ヶ月ほど間を空けなくてはならないので、最低でも2年以上の期間がかかる上に、通うのが面倒で途中でやめてしまう人も少なくありません。
その点、医療脱毛は1回目の施術から効果が実感できることが多く、5回の施術を終える頃には自己処理がほとんど必要なくなったという意見も。
もちろん毛量や毛の太さなどには個人差があり、5回ではすべての毛を処理できないこともありますが、おおむね8回程度で全身ツルツルの状態になれるでしょう。
また、医療脱毛の期間は最短で1年~1年半、回数は8回通った場合でも2年程度なので、通う負担が少ないのも大きなメリットになります。
クリニックは麻酔クリームが使用可能
脱毛する際に気になることはやはり痛み。 サロンでの脱毛は威力が低いのでそれほど気にならず、輪ゴムで肌を弾いたくらいの衝撃があるくらいです。
医療脱毛はレーザーの威力が高いので、人によっては痛みを感じやすいこともあります。
特に、VIOや顔などは皮膚が薄くてデリケートな部分であるため、揚げ物の油がはねてきた時のような熱や痛みを感じやすい部分です。
痛みに弱い方は不安があると思いますが、医療脱毛はクリニックなどの医療機関で施術を行うため、麻酔クリームなどを用いて痛みを和らげることが可能となっています。
これはサロン脱毛ではできないオプションのため、「痛みを抑えて高い脱毛効果が欲しい」という時にぴったりでしょう。
肌が弱い人こそ医療脱毛
肌が弱い人は、照射パワーが強いレーザーでの照射に耐えられるか心配になるかもしれません。
しかし、医療脱毛は医療機関で資格を所持している医師や看護師が対応してくれるため、肌状態に不安がある場合でも最小限の刺激で最大の効果が出るよう、照射パワーの調節が可能です。
事前に肌状態もチェックしてもらえるので、ニキビや炎症箇所などを避けて照射したり、レーザーの出力を部分的に細かく調整することも可能です。
また、施術によって肌トラブルが発生した場合も、医療機関ならその場で症状にあった薬を処方してもらえるため、事前にカウンセリングで肌状態や懸念点を相談しておくとよいでしょう。
進化する医療用レーザー脱毛機
医療脱毛では、シミやそばかすなどの治療にも用いられる医療用レーザーを使用しています。
脱毛に使われるレーザーには大きく分けて ・アレキサンドライトレーザー ・ダイオードレーザー ・YAGレーザー の3種類があり、波長の異なるレーザーを使い分けて脱毛効果を高めています。
これらは熱破壊式と呼ばれる方法ですが、最近では痛みの少ない蓄熱式脱毛も人気となっています。
蓄熱式脱毛とは、弱い出力のレーザーを数回照射して熱を蓄え、毛を生やす指令を出している「バルジ領域」を破壊するというもの。
蓄熱式脱毛は比較的新しい施術方法で、導入していないクリニックもありますが、興味のある方はぜひトライアルなどで試してみてください。
蓄熱式脱毛について詳しくはこちらの記事をご参照ください。
全身脱毛に医療脱毛をおすすめする理由
サロンでの脱毛もまったく効果がないわけではなく、気軽に試せて価格帯も安いなどのメリットがあります。
しかし、「効果の高い全身脱毛をして自己処理から解放されたい」という場合には、やはりクリニックでの医療脱毛がおすすめです。
短期間で「永久脱毛」を目指せる
サロンでの脱毛でも全身脱毛6回コースなどがありますが、サロン脱毛数回の施術では効果を感じにくいという意見があり、ツルツルになったと思った部分からムダ毛がまた生えてきてしまうことも。
少し薄くしたいだけならそれでも良いのかもしれませんが、決して安い金額とはいえないため、全身脱毛するならやはりムダ毛のないツルツルな肌を維持したいですよね。
また、「永久脱毛」と呼ぶにはアメリカ電気脱毛協会(FDA)が定めた定義があり
- 最後の脱毛から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下
- 3回の脱毛を受けて6ヶ月後に毛が67%以上減っている
という条件を満たす必要があります。
サロン脱毛でこの条件を満たすことは難しいですが、医療脱毛であれば可能です。
結果的にサロン脱毛よりも総額が安くなることもある
サロン脱毛は料金の安さを前面に押し出しているところもあり、ワンコイン脱毛などの宣伝を目にする機会が多くあります。
しかし、サロン脱毛では、しっかり脱毛するためには少なくても12回程度の施術をすることになり、結果的に総額が高額になりがちです。
医療脱毛は、1回あたりの施術にかかる費用はサロンよりも高めですが、脱毛完了までの回数が少ないため、最終的な総額はサロンよりも安くなることも。
自己処理の頻度を減らす程度の効果でよいのか、ムダ毛のないツルツル肌を目指したいのか、ゴール設定を明確にしておくとよいでしょう。
医療脱毛はアフターケアが万全
サロン脱毛は医療系の資格をもつスタッフがいないため、火傷などの肌トラブルが発生した場合、冷却などはできますが、その場ですぐに医療行為を行うことは難しいでしょう。
その点医療脱毛は、医師がいるクリニックでの施術するため、万が一肌トラブルが発生した場合でもすぐに適切な処置を受けられます。
また、診察の上で症状に合った薬の処方もできるので、想定外の肌トラブルに強いといえるでしょう。
剛毛や毛深い人でも効果を実感しやすい
ムダ毛の量や毛の太さには個人差があり、脱毛完了までの回数も人によって異なります。
特に、剛毛や毛深い人は、サロン脱毛では完了まで時間がかかることが多いですが、医療脱毛なら出力の高い医療用レーザーで施術ができるため、1回ごとの脱毛効果を実感しやすいでしょう。
また、サロンの光脱毛では出力が穏やかなため、毛量が多い人は最初に決めた回数では脱毛しきれないこともあり、追加料金が発生してしまう可能性もあるため注意が必要です。
全身脱毛と部分脱毛で迷った時はこう選ぶ
全身脱毛は、その名の通り全身のほとんどのムダ毛を脱毛することができますが、費用を抑えたい、気になるところだけ脱毛したいという人は、部分脱毛を選ぶこともできます。
部分脱毛の合計費用と全身脱毛費用を比較
部分脱毛は単体だけであれば金額も安くなっていますが、複数部位を組み合わせることを繰り返すと、結果的に全身脱毛のコースよりも割高になります。
さらに、腕が終わったら足、足が終わったらワキ…というように複数のパーツを追加していくと、その度に通う回数が増え、脱毛完了までの期間が長くなるのです。
現時点で全身のパーツのうち3〜5部位ほど脱毛したいと検討している人は、希望部位の合計金額と全身脱毛の費用を比較してみるとよいでしょう。
複数部位をまとめたコースも検討
脱毛にはいろいろなコースがあり、部分脱毛と全身脱毛の二択しかないわけではありません。
たとえば、目立ちやすい両腕・両足のセット、夏場に気になるVIOとワキのセットなど、人気の部位をまとめたコースもあります。
目立ちやすい部分だけ脱毛して、おなかや背中などの洋服で隠れる部分は自己処置で対応する人も少なくないようです。
全身脱毛のクリニック選びはここに注目
全身脱毛はクリニック選びが非常に重要です。
以下のポイントを参考に、負担が少なく無理なく通えるクリニックを選ぶようにしましょう。
失敗しないクリニック選びのポイント
全身脱毛に含まれるパーツを確認
顔やVIOなどは別の場合もあるため、希望する部位がすべて含まれているかチェックしましょう。
見落としがちな有料オプションに注意
クリニックによっては、キャンセル料・麻酔代・診察代・シェービング代などが有料の場合もあります。
予約の取りやすさやキャンセル可能日時、コース消化期間の有無
人気のクリニックだと、土日や夜間の予約がいっぱいで希望日に予約が取れない場合も。 キャンセルするとコースが1回分消費されるなどのペナルティがある場合は要注意。
何種類のレーザーが揃っているのかチェック
医療脱毛に用いるレーザーにも種類があり、それぞれ得意な毛質や対応可能な肌色に差があります。
気になるクリニックのホームページなどで取り扱っているレーザーの種類をチェックしておきましょう。
営業時間や自宅からの距離など通いやすさも重要
永久脱毛を目指すには、適切な回数と期間で通うことが重要です。
遠くて通うのが大変、営業時間に間に合わないなどの理由でやめてしまうことのないよう、クリニックの場所や営業時間にも注意してください。
医療脱毛の注意点
クリニックが決まったら、脱毛中にも気を付けたいことがあります。
生理周期と重ならないように予約する
生理中は肌が敏感になっていて痛みを感じやすくなるので、なるべく生理期間は予約を入れないようにしましょう。
特にVIOなどは、生理中に施術できないところがほとんどのため、直前にキャンセルすると施術回数が減ってしまうこともあります。
また、内服薬で肌の刺激が増す可能性もあるので、薬を飲む場合は事前に相談するようにしてください。
脱毛期間中は肌の保湿を欠かさない
脱毛後、レーザーの熱刺激を受けた肌は、軽い火傷を起こしたような状態になります。
乾燥して痛みやかゆみを感じたり、肌荒れを起こしたりすることもあるので、脱毛期間中はしっかり保湿することで美肌をキープしてください。
脱毛前にはしっかりシェービングを
レーザーを照射して脱毛する際には、事前のシェービングが必要になります。
レーザーは黒いものに反応するため、毛が長く残っているとその部分に熱が発生して痛みが強くなったり火傷につながることもあるからです。
全身脱毛の場合は、背中やVIOなど、手が届きにくかったりデザインが難しいパーツのシェービングをスタッフにまかせることもできますが、なるべく自己処理をしっかりして、施術にかかる時間が短く済むようにしましょう。
全身脱毛まとめ
全身脱毛は費用や通院期間などが気になりコース契約を決めかねている人もいるのではないでしょうか。
脱毛の技術は年々進化しており、昔と比べて費用や痛みが軽減し、効率よくムダ毛を減らすことが可能になっています。
コースが終わるころにはツルツルになった肌に感動するはず。
まずは、自分に合ったクリニック選びのためにカウンセリングから始めてみてください。