しっかり保湿しても唇が皮むけする原因とは
きちんとリップクリームを塗っていても、皮むけしてガサガサになりやすいパーツが唇。
なぜ唇は皮むけしやすいのか、原因をくわしく解説していきます。
原因①唇は角質層が薄く・皮脂膜のコーティングがないため刺激を受けやすい
唇は肌と違って角質層が薄く、体内で水分をキープする力が非常に弱いパーツです。
また、皮脂を作る「皮脂腺」や、汗を出す「汗腺」がないため、天然のバリアともよべる「皮脂膜」をつくることができません。
このため、空気の乾燥や口紅などのメイクアイテムによる刺激を受けやすく、皮むけを起こしやすいといわれています。
唇はちょっとした刺激で皮むけしやすく、とてもデリケートな部位なのです。
原因②唇をなめる・皮を剥くクセや過剰なスクラブによるケア
洗顔後、顔に何もどんどん乾燥して肌がパリパリになるのと同じように、唇をなめると瞬間的に潤った感覚になりますが、唇に残った水分が蒸発する際にさらに乾燥・皮むけが進み、トラブルを繰り返しやすくなります。
なめる以上に避けたいクセは、皮を剥くこと。
唇に強い炎症が加わることで、色素沈着の原因にも繋がります。
また、セルフケアでも注意したいものが、ガサガサの唇をツルツルにできると人気の「リップスクラブ」。
皮むけが気になる度に規定の使用回数を無視して使用するなど、誤った使用方法で必要な角質まで除去してしまい、さらに唇が荒れることもあるため気をつけましょう。
原因③リップケアアイテムの紫外線防止剤や香料が刺激になっていることも
人によっては、口紅やリップクリームに含まれる成分によって唇が荒れてしまうケースがあります。
唇の皮むけが気になる時に注意したい成分の例
- 紫外線防止剤(UVケア成分、人によっては合わない場合も)
- 香料(かぶれの原因になりやすい)
- タール色素(石油が原料の着色料、唇が荒れる原因となりやすい)
- ミツロウ(アレルギーの原因になりやすい)
- ヒマシ油(アレルギーの原因になりやすい)
リップを塗るたびに皮むけを繰り返す方は、製品裏やパッケージなどで上記の成分が配合されていないかをチェックするとよいでしょう。
目的別! おすすめリップケアアイテム
唇が敏感で皮むけしやすい方でも簡単に取り入れられる皮むけ対処法がリップクリーム。
低刺激で保湿力が高いと人気のアイテムを、目的別にご紹介します。
唇の縦ジワ改善・ボリュームUPには「リビジョン・ユースフルリップ」
参照:https://www.revisionskincare.co.jp/products/223/
価格:4,950円(税込)
内容量:9.4g
※医療機関専売品
エイジングケア成分の王道「ペプチド」を世界トップクラスの技術で配合したリップ。
こっくりとしたテクスチャーが唇を保護。
「夜寝る前に塗った後、朝までしっかり潤っている」と評判で、12時間保湿ができたというある口コミもある一品です。
唇の縦ジワやボリュームロスの改善など、エイジングサインが出始めた唇のケアにも効果的。
リビジョン・ユースフルリップはこんな方におすすめ
- かなりしっとりとした使用感のリップクリームが好き
- 頻繁に塗り直しができないため、長時間保湿効果があるもの探している
- 唇の縦ジワやボリュームダウンをケアしたい
唇本来のツヤ・透明感を取り戻したい方は「タカミリップ」
参照:https://www.takami-labo.com/products/takamilip
価格:2,420円(税込)
内容量:7g
※タカミ公式サイト・取扱店舗にて購入可能
美容皮膚の現場で、医師や患者の意見を取り入れてスキンケア開発をしてきたタカミが「美しい肌の印象は、素の唇の美しさを最大限に引き出すことで高まる」との想いで開発したタカミリップ。
毎日入念に肌のお手入れをしている女性でも、唇のケアが疎かになりがちという事実に着目し、唇の構造に忠実にアプローチする「1日10回」の唇スキンケアを提案しています。
皮むけが気にならない時でも、朝晩のスキンケアや食事の前後、口紅の下地やグロス代わりなど、シーンを選ばずに使える、唇に必要な機能がギュっとつまった1本です。
タカミリップはこんな方におすすめ
- こまめにリップクリームを塗ることができる
- 毎日のケア・リップパック ・口紅の下地やグロスなど、1本で様々な機能のあるリップケアアイテムを探している
ドラッグストアで購入できる皮むけ対策「オバジ ダーマパワーX リップエッセンス」
参照:https://www.obagi.co.jp/derma-powerx/lip-essence/
価格:1,650円(税込)
内容量:10g
人気のオバジシリーズ・ダーマパワーXセラムというエイジングケア美容液から生まれたリップ。
美容液のような感覚ですっとなじんでベタつかないのに、唇の皮むけが落ちつくといった口コミが目立ちます。
ビタミンA誘導体、エラスチン、コラーゲン、ヒアルロン酸といった美容成分が配合されてこのお値段なので、ドラッグストアなどで購入できる市販品の中では特におすすめ。
ツヤとボリューム感のある仕上がりのリップにしたい時に活躍してくれるでしょう。
オバジダーマパワーXリップエッセンスはこんな方におすすめ
- ドラッグストアなどで買える市販品のリップの中ではどれが良いのか迷っている
- 2,000円以下で皮むけ対策ができるアイテムが欲しい
- プチプラでも効果を実感しやすい唇美容液を探している
皮むけしやすい唇でも口紅を使いたい方には「ETVOS ミネラルシアールージュ」
参照:https://etvos.com/shop/g/gAH10026/
価格:3,300円(税込)
内容量:2g
唇が敏感で、リップクリームしか塗れないという人の声から生まれた口紅。
皮むけの原因となりやすい「タール色素」「ミツロウ」「ヒマシ油」が不使用です。
そのほかにも、刺激になりやすい界面活性剤やシリコン、香料、防腐剤、アルコールも不使用で、皮むけしやすい唇にやさしい低刺激処方となっています。
植物由来成分で作られていおり、クレンジング不要(石鹸で落とせる)点もポイント。
天然着色料が透け感とツヤのある絶妙な発色を実現し、ひと塗りで今っぽい表情に仕上げてくれますよ。
ETVOS ミネラルシアールージュはこんな方におすすめ
- 口紅を塗ると皮むけして荒れてしまうため、塗りたくても塗れない
- リップクリームしか塗ることができないため、メイクがイマイチきまらない
- きちんと保湿・荒れを防ぎながらリップメイクを楽しみたい
唇の皮むけが進み、こんな症状がある時は即皮膚科へ!
唇への刺激を避け、適切なリップケアアイテムでお手入れをしていても皮むけが治らず、以下のような症状がある場合は、皮膚科で弱いステロイド薬や内服薬の処方が必要となる場合も。
注意したい症状をまとめたので、該当する場合は自己判断せずに皮膚科で相談しましょう。
口角炎
口角炎は唇の口角に炎症が起こって赤く腫れたり痛みを生じる症状です。
徐々に乾燥が進行すると皮むけやかさぶたが増え、唇に深い亀裂が入ることもあります。
常在菌であるカンジタ菌やストレスによる体力低下、栄養不足、ステロイドや免疫抑制剤が原因です。
なかでも、口角に白い苔状のものがたまる「カンジタ性口角炎」を発症する方が多いそう。
食事などで口を開ける度に悪化しやすいですが、適切な薬を使用すると数日で治ることがほとんどです。
口唇炎
口唇炎は、唇全体が乾燥して皮むけ、腫れ、かゆみといった症状が出る病気です。
化粧品やスキンケアなどに含まれる刺激性物質や、パイナップル・マンゴー・柑橘類といった食品によるアレルギー反応、歯科治療時に使用する金属アレルギーなど、原因は様々です。
治療には弱いステロイド軟膏を使用しますが、原因となる物質を判明させて接触を避けない限り、同じ症状を繰り返しやすくなります。
きちんと保湿しても長期間唇の皮むけが続いている場合は、アレルゲンを確定させるためにパッチテストなど、アレルギー検査を受けるとよいかもしれません。
口唇ヘルペス
単純ヘルペスウイルスに感染することで、唇やその周辺に痛みを伴う水泡ができる病気です。
体調不良や疲労、ストレスなどで体の免疫力が低下すると症状があらわれます。
唇がチクチクするような違和感を感じたあと、痛み・水泡を生じ、数日で治るというサイクルを繰り返しやすく、唾液などから移る可能性があるため注意が必要です。
ヘルペスの症状が出たら、早めに外用・内服による抗ヘルペスウイルス薬での治療が必要となります。
唇の皮むけまとめ
唇の皮むけや乾燥の原因や対処法についてご紹介しました。
こまめな保湿で改善する症状もありますが、皮むけを繰り返すようであれば早めに医療機関を受診し、適切な薬で治療が必要になるケースもあります。
自分に合ったリップケアアイテムで、乾燥の季節を乗り切りましょう。