スキンケア

近年、若返りに対する効果が期待され、世界中で研究が進められているのが「NMN=ニコチンアミドモノヌクレオチド」という成分です。ここでは、NMNがどのように体に作用して、どんな効果が期待できるのかについて詳しく解説するとともに、効率的にNMNを摂取する方法などについても紹介します。

nmn

「NMN」というワードを耳にしたことはおありでしょうか?

NMNとは老化や寿命に深く関わる遺伝子を活性化させる「若返り成分」として、今、世界中の研究者から熱い注目を集めている物質です。

「若返り」と聞いては放っておく手はありませんが、一体どのような成分なのでしょうか?そして、どのようにして取り入れたらいいのでしょうか?

 

NMNが「若返り成分」といわれる理由とは?

近年、アメリカを始めとする世界中の国で研究が進められているのがNMNの抗老化に関する効果についてです。

「抗老化=老化に抗う」ということで、若返りの成分とも呼ばれることのあるNMNですが、体内でどのような作用が期待できるのでしょうか?

 

NMNとはどんな成分?

NMNは正式名称を「ニコチンアミド・モノ・ヌクレオチド」といい、ビタミンの一種です。食べ物では、枝豆・ブロッコリー・キュウリ・トマト・アボカドなどにわずかに含まれています。

もともと体の中に存在する成分で、ナイアシン(ビタミンB3)もしくはニコチンアミドリボシド(NR)から身体の中で合成されますが、加齢に伴って、作られる量がかなり減少します体内にNMNが少なくなることで身体機能、代謝機能や認知機能に衰えが生じ、老化が進む一因となると考えられています。

反対にNMNが増えると、長寿遺伝子とも若返り遺伝子ともいわれる「サーチュイン遺伝子」が活性化し、衰えた機能が改善するという研究結果も得られているそうです。

ハーバード大学医学部のマウスを使った実験では、生後22か月、人間ならば60歳ほどにあたるマウスにNMNを一週間投与したところ、運動能力、外観、活動レベル、細胞活性レベルが生後6か月、人間ならば20歳相当にまで改善したという結果が得られたとか。

NMNを摂取することがサーチュイン遺伝子の活性化を促し、「身体の機能や見た目の改善」「老化を遅らせる」といった効果が期待できるとされているのです。ただし、これらの実験はあくまでもマウスを使ったもので、人間に対する抗老化効果があるかどうかということについては未だ研究段階にあります。

 

若返りのカギ 老化・長寿に関わる「サーチュイン遺伝子」

人間の老化や寿命に深く関わっているのが、サーチュイン遺伝子です。

ヒトには7種類のサーチュイン遺伝子が確認されており、それぞれ異なる特性があることがわかっていますが、共通しているのが老化を制御する働きをするということです。サーチュイン遺伝子が働くことで、肌細胞をふくむ全身の細胞が活性化して、身体機能が改善し若返ることが期待できのです。

ところがこのサーチュイン遺伝子、通常は休眠状態なのだといいます。

眠っているサーチュイン遺伝子をいかにして覚醒・活性化させるか?ここで活躍するのがNMNです。

NMNのサーチュイン遺伝子への作用

NMNは細胞内に取り込まれると、体内の酵素の作用によってNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質に変換されます。

NAD+は生物が身体機能を正常に保つために必要な物質で、若さと健康の維持に大きな役割を果たしています。そして重要なポイントが、サーチュイン遺伝子を活性化させる働きがあるということです。

サーチュイン遺伝子が常に活性状態であるためには体内のNAD量を増やす必要がありますが、このNAD、10代後半をピークとしてその後は減少し、40代ではピーク時の半分ほどになってしまうとされています。

ならば何らかの方法でNADを体に補給すれば良さそうですが、NAD+そのものを摂取しても、細胞の中にまでは取り込まれず、また、副作用も強いため、投与には適しません。

そこで注目されたのがNMNです。NMNは消化器官で分解されることなく血中に入り込み、細胞に到達するとすぐにNADに変換されて、サーチュイン遺伝子活性化のために働くと考えられているのです。

NMNとは

NMNに期待できる効果とは?

NMNがNAD+に変換され、サーチュイン遺伝子を活性化することで、細胞はエネルギーに満ちた状態になり、その結果様々な健康効果が得られること期待されています。

  • 体力や若々しさの回復
  • 睡眠の質改善
  • 代謝が上がることによるダイエット効果
  • 思考や集中力が高まる
  • 認知機能低下予防
  • エストロゲンの上昇(卵巣機能の改善)
  • 肌のキメUP
  • 運動機能アップ

 

この他にも、臓器の機能低下を抑えることで糖尿病、アルツハイマー、心不全、腎不全などの様々な疾患、難聴や老眼の予防にも効果があると期待されています。

 

クリニック監修のNMNサプリ3選

NMNは食物にも含まれていますが、100㎎を摂取しようと思うと、ブロッコリーなら約40㎏、枝豆なら約8,000粒食べる必要があります。

手軽に日常的に摂取するためには、サプリメントを利用するとよいでしょう。

NMNサプリは様々な会社から発売されていますが、新しい美容成分であるが故に基準が曖昧で、なかには配合量や原料が不確かな商品も少なくありません。

口に入れるものですから、安全性と品質にはこだわりたいですよね。ここでは、クリニックが監修しているサプリメントをご紹介します。

NMNサプリメントの服用量については、日本人の場合1250300mgが必要ではないかと考えられています。

 

クリニック監修のNMNサプリ3選

 

ルネスクリニックオリジナルNMNサプリ

1瓶60カプセル入り 55,000円(税込)

原料真正テスト済みの純度99%のNMN原料を使用しています。

抗酸化作用のある還元型CoQ10、良質な脂質MCTも配合されています。

 

NMNサーチュインブースタープレミアム7500

1瓶60粒入り 49,500円(税込) 自由が丘クリニック監修

純度99%のNMN原料を使用。

NMNの効果をサポートするレスベラトロールや、化学的な肥料や農薬を一切使用しない土壌で育てられた35種類のティルス野菜・果物に由来するビタミン・ミネラルも高配合されています。

 

NMN3750  

 1瓶30粒入り 55,000円(税込) ガーデンクリニック監修

原料試験で証明された純度99%のNMNを使用。

よりNMNの効果を実感できるように、余分な成分なしのシンプル処方です。

 

上記いずれの製品も、厚生労働省の「健康食品GMPガイドライン」に基づいて審査・認定を受けた国内のGMP認定工場で製造されており、一定の品質が確保されています。

 

NMN点滴が効率的!

NMN点滴メリットデメリット

 

NMNをより効率よく体内に取り込むなら、NMN点滴が適しています。

NMNがダイレクトに血管に届いて全身に行き渡るため、より早く効果を得ることができ、より広範囲な効果を感じることができるとされています。

日本国内のクリニックで実際にNMN点滴療法を受けた患者へのアンケートでは、

  • しみ、しわが薄くなり、肌の若返りを実感できた
  • 肌がツルツル、ツヤツヤになった
  • ぐっすり寝ることができ、目覚めも良くなった
  • 身体の動きが良くなり、体力がアップした
  • 集中力が高まり、仕事の効率が上がった
  • 目のかすみが改善した

といった感想が挙がっているそうです。

 

NMN点滴の費用相場は、1100mgの点滴で、25,00050,000円程度です。

1回の点滴でも効果を感じることができるとされていますが、効果の維持には14週間に1回、計56回の点滴が一つの目安になります。その後は効果を医師と確認しながら、点滴もしくはサプリメントで、維持してゆくのがよいでしょう。

点滴中には、血管痛を伴うことがあります。

NMN点滴を長期的に継続した場合の影響については、まだデータが少なく、未解明な部分も多いようです。

 

まとめ

長寿遺伝子を活性化させて若返り効果をもたらすと話題の成分NMNをご紹介しました。

サプリメントなどでNMNを体に補充すれば、細胞レベルでのエイジングケアができそうです。

いつまでも若く健康でいたいという人類の長年の夢が、実現するのもそう遠くではないかもしれませんね。

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記事監修

平野敦之    先生
平野敦之    先生

〈主な経歴〉2021年9月現在

19824月 和歌山県立医科大学卒業後、同大学病院 泌尿器科教室入局

19971月 米国ピッツバーグ大学・メディカルセンター留学

      移植免疫の研究に従事

20004月 和歌山県立医科大学 泌尿器科助教授

20041月 葉山ハートセンター 泌尿器科部長

20054月 医療法人あんしん会四谷メディカルキューブ 泌尿器科部長

20084月 市立岸和田市民病院 泌尿器科部長

20094月 高輪メディカルクリニック 副院長

20115月 サンフィールドクリニック 院長

20156月 ルネスクリニック東京 院長

20197月 医療法人美健会 理事長

2008年~:和歌山県立医科大学泌尿器科学 非常勤講師

〈所属学会〉

日本泌尿器科学会(専門医)

日本癌治療学会

日本泌尿器内視鏡学会

日本再生医療学会

日本抗加齢医学会(専門医、評議員)

日本性機能学会

日本 Men’s Health 医学会(評議員)

日本女性医学会

日本女性骨盤底医学会

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

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