ピコレーザーはシミ取りレーザーの進化版！人気の治療詳細について解説

ピコレーザーのシミ取り効果とは

ピコレーザーとシミ取りレーザー

Qスイッチレーザーは衝撃波と熱作用の両方よってメラニンを破壊し排出しますが、ピコレーザーは衝撃波のみの作用で、微細にメラニンを粉砕します。

メラニンは粒子を細かく砕くほど分解・代謝されやすくなるため、ピコレーザーによるシミ治療はシミ取りレーザーよりも少ない照射回数で肌悩みを改善できるとされています。

肝斑はシミの一種ですが、シミ取りレーザーで治療は難しいとされています。

これは、肝斑が肌内部で炎症を起こしているため高出力のレーザーの刺激で悪化するとこが多いため。

しかし、ピコレーザーであれば、弱い出力で照射する「ピコトーニングモード」が搭載されているため、効果的に肝斑治療を進めることができるのです。

また、ピコレーザーはシミ取りレーザーよりも出力を細かく調整できるので、治療が難しいといわれてきた「薄いシミ」も効率よく改善できるといわれています。

ピコレーザーは1兆分の1秒という極めて短い時間で照射を行うため、照射部位の周辺に熱が広がりにくいという特徴があります。

メラニン以外の正常組織への熱ダメージが最小限に抑えられるため、シミ取りレーザーと比較してダウンタイムを大幅に軽減することを実現したのです。

また、従来のシミ取りレーザーでは必須だったテープ・絆創膏での照射部位の保護も基本的には不要のため、そばかすのように数の多いシミ治療にも向いています。

「戻りジミ」ともいわれるのが、レーザーによるシミ治療後の炎症後色素沈着（PIH）です。

一般的なシミ取りレーザーでは、シミ治療症例の実に5割近くに炎症後色素沈着が見られたという報告もあります。

自然と消えることも少なくないとされていますが、できれば避けたいものですよね。

ピコレーザーの場合、皮膚への熱ダメージが少なく、そもそも炎症が起きにくいことから、色素沈着の発生リスクがかなり少なくなっているようです。

ピコレーザーでは、解決したい悩み別に「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」の３つのモードによる治療を受けることができます。

高出力のレーザーをシミやあざにピンポイントで照射する方法です。

シミ・そばかす、ADMのようなあざの改善、タトゥーの除去に適しているといわれています。

1回の治療でも高い効果が期待できるとされている一方で、濃いシミや厚みのあるシミなど、症状や肌質によっては効果を実感しにくいい人もいるため、Qスイッチレーザーの併用が必要になることも。

輪ゴムで弾かれる程度の痛みがあったり、薄いかさぶたができたりすることがありますが、いずれもQスイッチレーザーに比べて軽いとされています。

メラニンを作り出す「メラノサイト」を刺激しない程度に、弱い出力のレーザーを顔全体に照射するモードです。

肌表面のメラニンだけを破壊してシミやそばかすを薄くしていきます。

シミ取りレーザーでは治療が難しい肝斑へも対応可能です。

顔全体のくすみ改善・トーンアップにも適しているとされ、レーザーの熱作用による副次的効果としてハリ感のアップといった美肌効果も期待できるでしょう。

痛みやダウンタイムが少ない穏やかな治療ですが、効果を感じるまでにある程度の治療回数が必要になり、症状によっては治療費用が高額になる場合もあります。

レーザーを細かな点状に照射することで皮膚の創傷治癒力を高め、肌の生まれ変わりを促進します。

ピコフラクショナルは従来のフラクショナルレーザーとは違って、皮膚表面のダメージはほとんどなく、表皮〜真皮にかけて衝撃波で穴をあけるため、痛みやダウンタイムが格段に軽減したといわれています。

ダメージを受けたコラーゲンが収縮し、代謝する過程で増殖することが期待できるため、肌のハリや小じわといった症状改善や、毛穴の引き締めやニキビ跡の改善に効果的です。

ピコフラクショナルは、シミなどの色ムラ改善というよりも毛穴の開きやニキビ跡の凹凸、小じわなどの肌質改善目的で使用されることが多いでしょう。

	ピコスポット	ピコトーニング	ピコフラクショナル
特徴	狙ったシミやあざにピンポイントに照射	弱いパワーでレーザーを顔全体に照射し、徐々にシミを薄くしていく	レーザー照射後、肌の創傷治癒力による生まれ変わりを促す
期待できる効果	シミ・そばかす改善あざ改善タトゥー除去	シミ・そばかす改善肝斑改善美白・美肌効果	シワ・ニキビ跡改善毛穴引き締め肌質改善
メリット	・従来レーザーと比較して痛みやダウンタイムが軽い・炎症後色素沈着になりにくい・テープ保護が不要	・従来のトーニングよりも少ない回数で効果を実感・美肌効果が高い・痛み・ダウンタイムが軽い	・従来のフラクショナルレーザーと比較すると痛み・ダウンタイムがかなり軽い
デメリット	シミの濃さによってはQスイッチレーザーの併用も必要	費用が高くなることも	従来のレーザーと比較すると費用が高額
ダウンタイム	薄いかさぶたができることも	ほとんどなし	3日ほど赤みが残ることも
推奨される治療回数	1回でも顕著な効果	月1間隔で3回以上	月1間隔で3回以上
費用相場	直径1㎝　1-1.5万取り放題　10万	（全顔）1-4万	（全顔）3-7万

ピコレーザーのシミ取りについてまとめてみました。

従来のレーザーと比較しても「より早く、より綺麗になる」シミ治療を、短いダウンタイムで受けられるというのが注目を集める理由のようです。

シミに悩んでいるなら一度クリニックのピコレーザーでのシミ取り治療を検討してみるのもいいかもしれません。この記事が、皆様のお役に立てることを願っております。

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