メイクをしても目立つし、痛みやかゆみを感じやすい赤ニキビ。これは毛穴に汚れなどがつまって起こる白いニキビが、毛穴の中で炎症を起こし肌が赤くはれた状態のことです。実はニキビの中でもかなり進んだ症状で、正しいケアをしないとさらに症状が悪化したり、ニキビ跡が残ったりしてしまう厄介者。
赤ニキビができてしまう主な原因は、毛穴のつまりやアクネ菌の異常増殖などです。白ニキビとの違いを含め、ここでは赤ニキビの原因について紹介します。
赤ニキビの原因1 毛穴のつまり
赤ニキビはニキビの初期症状、いわゆる白ニキビが炎症を起こした状態のことです。その白ニキビができてしまう大きな原因が、毛穴のつまり。毛穴に古くなった角質が入り込んでしまい、毛穴をふさいでしまうことでニキビができてしまうのです。
古い角質が毛穴にたまる
肌から排出される古い角質がつまりやすくなるのは、大人になって肌のターンオーバーが乱れがちになるから。ターンオーバーが乱れることで、どんどん毛穴に角質がたまっていきます。
また、毛穴につまるのは古い角質だけでなく、余分な皮脂、メイクの落とし残し、洗顔料の洗い残しなども。ただし、1日に何度も顔を洗ったりゴシゴシこすったりするのは逆効果。さらに毛穴をふさいでしまう原因になるので注意が必要です。
生活習慣や食習慣の乱れも
きちんと洗顔をしているつもりでも、睡眠不足やストレス、脂っこい食事、スナック菓子などの食べ過ぎによっても毛穴のつまりは引き起こされます。毛穴をつまらせる原因はひとつだけでなく、複数が重なっていると考えてよいでしょう。
赤ニキビの原因2 過剰な皮脂の分泌
肌を守るために出てくる皮脂は、毛穴から分泌されます。その皮脂が何らかの原因で過剰分泌すると毛穴がつまりやすく、ニキビも引き起こされやすいのです。
脂性肌・乾燥肌は関係ない?
おでこや鼻がテカりやすい脂性肌タイプの人は皮脂が過剰に分泌されやすいため、白ニキビから赤ニキビが発生しやすくなります。さらに乾燥肌の人も、乾燥から肌を守ろうとする働きで皮脂の過剰分泌が起こるので、乾燥肌だからニキビができないとは限りません。
まだまだある皮脂の過剰分泌が起こる原因
また、毛穴のつまりが起こるのと同じように、生活習慣や食べ物、ストレスなども過剰に皮脂が分泌される原因のひとつ。さらに、脂性肌対策の化粧品で乾燥を引き起こしたり、乾燥肌向けの化粧品が肌に合わなかったりすることも原因となってしまいます。
女性の場合は、ホルモンバランスの乱れによっても皮脂の分泌が活発に。生理前に肌荒れしやすい原因でもあります。
赤ニキビの原因3アクネ菌の増殖
毛穴がつまって白ニキビができているところに、アクネ菌が繁殖することで肌の炎症が起こります。これが赤ニキビができてしまう大きな原因です。
アクネ菌は悪者なの?
アクネ菌はニキビを引き起こす原因として、名前を聞いたことがあるという人も多いでしょう。実はアクネ菌は、ニキビがない人の肌にも存在する常在菌の一種。普段は肌を弱酸性に保つ役割を持っている役に立つ菌なのですが、アクネ菌の栄養源である皮脂が過剰に分泌されると大量増殖を起こし、それを抑えようとする肌が炎症を起こして赤ニキビになってしまいます。
赤ニキビへのステップ
つまり、皮脂の過剰分泌などで毛穴がふさがれると毛穴つまりが起こり、皮脂が過剰に分泌されることでアクネ菌が必要以上に増殖してしまい、白ニキビが赤ニキビへと悪化してしまうというわけです。
まとめ
赤ニキビができてしまう3つの主な原因について紹介しました。
ターンオーバーの乱れや間違った洗顔、生活・食習慣によって起こる毛穴のつまり、肌の乾燥やホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰な分泌、そして皮脂を栄養源にしているアクネ菌が異常増殖することで、ニキビは炎症を起こす赤ニキビへと悪化していきます。
赤ニキビの原因がわかったところで、次に赤ニキビの治し方について確認していきましょう。
▼赤ニキビの治し方については、次の記事をご覧ください。