
美容医療を受ける動機は?画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
矢野経済研究所が、美容医療の利用について20代~50代の女性を対象としたアンケートを実施し、その結果について報告している。
美容医療を利用したい理由の上位3項目は、経験者と未経験者で違いが見られなかった。また、経験者の情報源の1位が「病院・クリニックのホームページ」であるなど、最近の傾向の一端をうかがうことができた。
関心部位に変化、「歯」への注目が上昇

女性400人にアンケート。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 調査概要→
美容医療経験者200人と未経験者200人、計400人の20代~50代女性を対象にした調査。前年と同様の設計で実施された。- 美容医療を利用した理由→
経験者・未経験者ともに上位3つは共通で、「コンプレックスの解消」「老化予防」「自己肯定感の向上」が挙げられた。- 情報収集の手段→
1位は「病院・クリニックのホームページ」、2位「比較サイト」、3位「ネットの記事」。若年層ではSNSも上位に入った。
矢野経済研究所は調査会社で、継続的に美容医療関連のアンケートを行っており、昨年もデータの一端を公表していた。今回も最新データの一部が報告された。
20代~50代の女性で、美容医療経験者200人と、未経験者200人の合計400人を対象として調査を行うという調査概要は同じだ。
治したい部位については、顔では2025年も24年と同様になった。1位は「シミ・あざ・ほくろ」、2位「シワ・たるみ」、3位は「歯」。体は、2位と3位が入れ替わり、2025年の順位は、「体毛」、「脚」、「ウエスト」の順番となった。
美容医療を利用した理由は、経験者も未経験者も上位3つが共通で、「コンプレックスの解消」、「老化予防」、「自己肯定感の向上」となった。
経験者の施設選択理由は、1位が「価格が明瞭」と「場所が良かった」で並び、3位が「友人・知人の紹介」となっていた。また、施設を選択する情報源は、1位が「病院・クリニックのホームページ」、2位が「複数の病院・クリニックを検索・比較できるサイト」、3位が「ネットの記事」となった。若い世代ではSNSも上位だった。
市場が拡大する中、安心と安全が望まれる

身近になる美容医療。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 美容医療への関心→
トラブル報道がある一方で、全体として美容医療への関心は高まり、市場は拡大傾向にある。- 人気の施術部位と技術→
改善したい部位として「シミ」「シワ・たるみ」が上位を占める。
美容医療をめぐっては、報道などでトラブルが盛んに伝えられているが、全体として見れば関心は高まっていると見られる。矢野経済研究所は、同日に美容医療の市場調査についても報告しており、それによれば、美容医療市場は着実に拡大しており、ますます美容医療は身近な存在になっている可能性がある。「この結果については、追って伝える。
シミ、シワ・たるみの改善が上位にあり、レーザーや高周波の照射のほか、糸リフトの施術を受ける人も増えていると見られる。市場が広がる中で、より安心、安全な美容医療が望まれている。
