
韓国食品医薬品安全処が化粧品の摘発の状況を報告。(出典/韓国食品医薬品安全処)
韓国の食品医薬品安全処(MFDS)は2025年8月27日、直近1年間(2024年下半期~2025年上半期)の化粧品事業者に対する行政処分の結果を公表した。処分件数は合計427件に上った。
シワ除去や抜け毛予防は違法

化粧品は医薬品のような効能はうたえない。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 処分件数:合計427件
- 最多の違反内容:表示・広告違反(324件、全体の約76%)
- 処分内容:業務停止、登録取消しなどの行政処分が科された
同処によると、処分されたケースのうち表示・広告違反が324件(全体の76%)を占めた。違反の内容は、「ニキビ改善」「シワ除去」「脂肪燃焼を促す」「免疫力強化」など、医薬品のような効能効果を連想させる表現が多かった。
こうした違反をした事業者には、業務停止や登録取消しなどの処分が科された。摘発されたケースには、事業者の順守義務違反(79件)、営業登録の不備(20件)、使用制限原料の不正使用(4件)も確認された。順守義務違反は、品質管理基準が守られていない、記録が適切に残されていないなど、事業者の管理体制そのものが問題視されたケースが含まれている。
MFDSは、機能性化粧品であっても、「シワ除去」「脱毛予防」など認められた範囲を超えた表現は違法と指摘している。韓国で出回っている化粧品で問題が指摘されたものには、輸入品も含まれると考えられ、輸入品についても正規ルートで入っている製品を選ぶように勧めている。
同処は、化粧品は医薬品ではないとして、医学的な効果をうたうものはまずは疑うように呼びかけている。
2025年から相次ぐ摘発

ネットで販売された化粧品も信頼性に注意を要する。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 広告摘発の継続→韓国では2025年に入ってから化粧品広告の摘発が相次いでいる
- 背景→韓国コスメの輸出額は100億ドルを超え、国際的な信頼性維持が重要視されている
- 韓国発の化粧品情報には誇大広告や不正表示が含まれる可能性も考える必要
韓国では2025年に入ってから、化粧品広告の摘発が続いている。3月には「塗るボトックス」「フィラー治療効果」といった医薬品を連想させる広告144件、5月には「皮膚科医おすすめ」「病院専用成分」など医療機関の承認を装う広告237件が処分対象となった。さらに8月6日には「皮膚再生」「炎症緩和」といった表現を含む不当広告83件が摘発されている。
今回の427件の発表は、こうした一連の取り締まりの結果をまとめたもの。輸出100億ドルを超える韓国コスメの信頼性を確保する上で、韓国国内で信頼性の高い化粧品が販売される環境作りが重要になっている。
人気が高まっている韓国の化粧品だが、韓国発の情報の中にも問題のある製品が広告されていたり、実際に販売されていたりする可能性がある。消費者としても、広告表現をうのみにせず、信頼できるルートから入手することが求められる。
