ヒフコNEWS 美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイト

世界最大の美容医療会議IMCASがフランス・パリで開幕 画像診断など新しい動き 日本はいかに海外の優れた技術を取り入れる?

カレンダー2026.1.30 フォルダー連載・コラム
IMCASの会場であるパレ・デ・コングレ・ド・パリ(Palais des Congrès de Paris)。(写真/編集部)

IMCASの会場であるパレ・デ・コングレ・ド・パリ(Palais des Congrès de Paris)。(写真/編集部)

 2026年1月29日、世界最大の美容医療会議とされるIMCASが開幕した。

 IMCAS World Congressの名前の通り、世界の美容医療が一堂に集まった。

画像診断の技術が続々登場

IMCASが開幕。(写真/編集部)

IMCASが開幕。(写真/編集部)

  • IMCAS→世界最大級の美容医療会議で、5フロア規模・スポンサー400社以上が参加
  • 初日の注目点→安全性向上を目的とした画像診断・可視化技術の進化が際立つ
  • 重要技術→3D解析や超音波など、治療の「判断根拠」を強化する技術が今後さらに重視される

 会場はパリの国際会議場であるパレ・デ・コングレ・ド・パリ(Palais des Congrès de Paris)。パリのシャンゼリゼ通りとは、凱旋門を挟んで反対側に位置する。

 IMCASは世界最大の美容医療会議と言われるが、実際IMCASに足を運ぶと、5フロアにわたって会場が展開され、確かに世界最大規模である雰囲気にあふれている。

 展示会場で、多国籍の参加者があふれる。会場をめぐっていてすれ違うのもやっとというのは、混雑した電車内を除いて、なかなか経験しないほどの混み具合だ。

 そんな会場で、展示エリアには製剤やデバイスのメーカーがところ狭しとブースを展開している。医師向けの会議も継続的に行われている。

 IMCASのウェブサイトによれば、402のスポンサーが存在しているという。それだけ多くのメーカーが新しい製剤やデバイスを競い合うように来場の医師などに解説している。

 IMCASでの情報は、今後、ヒフコNEWSで順次伝えていくが、初日に感じられた新しい動きの一つは、美容医療の安全性を高める新しい画像診断の技術がいくつか見られたこと。

 従来、美容医療を実施するために顔の状態を調べるアナライザーには、米国キャンフィールド・サイエンティフィック(Canfield Scientific)による、顔の形やボリュームを解析する「VECTRA」、シミや赤みなどを解析する「VISIA」などが知られている。

 これはヒフコNEWSで整理したが、スイスのクリサリックス(Crisalix)が3Dイメージング機器を提供、フランスのクオンティフィケア(QuantifiCare)がライフビズ(LifeViz)を提供する。これらのほか、新たに韓国やイスラエルの会社がアナライザーを出展していた。

 日本国内でも美容医療を行う上で、画像診断を行うことは普及してきているが、より良い美容医療を行うために画像診断が一層重視される可能性もある。美容医療を安全に行うためには、そもそもどのような美容医療が必要であるのか判断することが欠かせないからだ。判断根拠として、正しい情報を得ることがますます求められている。

 安全性という点では、製剤を注入する際に、医師が指先に付けて超音波で注入の状態を確かめられる機器なども、同じように施術の安全性につながるものと考えられた。

日本はいかに良い技術を取り入れるか

受付も混み合った。写真は前日のプレ登録の時点で撮影。(写真/編集部)

受付も混み合った。写真は前日のプレ登録の時点で撮影。(写真/編集部)

  • 韓国企業の存在感→IMCASスポンサー全402社中117社が韓国企業で、全体の約4分の1を占め、2位のイタリアを大きく上回る
  • 日本の立場→地理的・市場的に韓国の影響を受けやすく、美容医療が盛んな韓国の発展により最新トレンドや製品のいわば「恩恵」を受けやすい
  • 技術の多様性→出展企業の約4分の3はアジア以外からで、日本は世界の優れた製剤・デバイスを幅広く取り入れる視点が重要

 一方で、欧州の会議でありながら、IMCASの会場でアジア、韓国からの企業が多数出展していることが見て取れた。

 前述のように402の企業がIMCASのスポンサーとなっているが、韓国から直接展示している企業の数を見ると117だった。実に4分の1は韓国企業ということになる。2番手が52のイタリアと見られるので、韓国企業の数は突出している。

 日本は、地理的に近い韓国で美容医療が盛んになっていることで、いわば「恩恵」を受けやすい状況にあると言える。

 逆に言えば、IMCASの出展者の中で4分の3は、欧米などアジア以外からの参加が多くを占める。

 製剤やデバイスの観点から言えば、日本の美容医療をより良くしていくために、世界の優れた技術をいかにうまく取り入れていくかが重要になってくると考えられる。

参考文献

 世界の美容医療は今どうなっているのか デバイス編 欧州、イスラエル、韓国などで新技術が続々 世界の美容医療の今を知る Vol.3
https://biyouhifuko.com/news/column/16286/

ヒフコNEWSは、国内外の美容医療に関する最新ニュースをお届けするサイトです。美容医療に関連するニュースを中立的な立場から提供しています。それらのニュースにはポジティブな話題もネガティブな話題もありますが、それらは必ずしも美容医療分野全体を反映しているわけではありません。当サイトの目標は、豊富な情報を提供し、個人が美容医療に関して適切な判断を下せるように支援することです。また、当サイトが美容医療の利用を勧めることはありません。

Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

お問い合わせ

下記よりお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。