消えなかったシミにもアプローチ、美容大国・韓国で人気の美容医療機器10PLが日本上陸

ポイント

• 韓国で特許を取得している「フラクショナルIPL」を搭載した10PLが日本に初上陸
• 10PLは本来別々の施術であるフラクショナルと光治療の良いとこ取りをしたマシンで薄いシミにも対応
• ダウンタイムには個人差があるが数日程度でテープを貼る必要もない

シミ治療の最先端10PLが日本上陸

シミを消せる？写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

　韓国のTENTECH社が開発しているシミ治療技術を搭載する美容医療機器「10PL」（テンピーエル）が日本に初上陸した。10PLは、韓国で特許を取得している「フラクショナルIPL」を搭載したもの。 　美容医療のトラブルも多い昨今。気になるのがその安全性。 　TENTECH社が2017年に販売を開始したばかりの光線治療器であるが、韓国食品医薬品安全庁のMFDS、米国食品医薬品局のFDAにも承認された治療となっている。

10PLの何がすごいのか

2つの方法を組み合わせる。写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

　多数の光治療器がすでに日本国内でも人気を博しているが、10PL最大の魅力は「フラクショナルの仕組みと光治療のIPLの良いところを組み合わせている」こと。 　治療器を導入したオラクル美容皮膚科によると、従来のシミ治療は、薄いシミ、コーヒー牛乳色をしたカフェオレ斑と呼ばれる色素斑への効果は十分とは言えなかったが、10PLでは治療が難しいとされている薄く・細かいシミへも対応できるという。 　また、光を細かい点状に照射するため、やけどのリスクをおさえながら、従来のIPLよりも少ない治療回数で済む点も魅力だ。１カ月に１回のペースで２、３回行うことを推奨している。 　肌に当たるチップサイズを45mm×18mmと大きめに作ることで施術時間を短縮。クーリングシステムによりレーザー照射時によく言われる「熱による痛み」に関する問題を和らげることが可能になった。 　実際に施術を受けた人に話を聞くと、「自分でしか分からないレベルの薄いシミにも反応してくれた」「どのレーザー治療でも消えなかったシミが消えた」「一度でも効果を実感できた」などの声があがった。

ダウンタイムはどのくらい？

気になるダウンタイムは？写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

　気になるのが施術後のダウンタイムだ。個人差はあるが、施術後数時間〜数日間ヒリつきや熱感が残ることがある。赤みは1〜3日で引き、かさぶたは10日前後で剥がれる。かさぶたになった箇所が一時的に赤黒く濃く見えるが、洗顔や化粧も当日から可能で、テープを貼るような期間もないという。 　注意したいのは、シミが反応して浮き上がり、かさぶたになった箇所を、無理に剥がすなどしてケアを誤ること。刺激を与えることで、色素沈着のリスクが高くなる。触らない、擦らない、保湿や日焼け対策をしっかりするなどして治療の効果を持続できるよう、ホームケアも怠らずに行うのが重要だ。 　患部に外用薬を塗布することもあるが、塗布する際にも強く擦りすぎないようにしたい。いずれも、医師の指示に従って最先端技術を賢く取り入れていきたいものだ。

＊編集部メモ フラクショナルレーザーというと、皮膚の若返り方法の一つとしてかねて注目されてきた。フラクショナルレーザーは、ごく微細なマイクロレーザービームを点状に照射し、真皮層へ熱エネルギーを加えることでコラーゲン・エラスチンの生成を促進させ、ニキビ跡のクレーターや毛穴、シワ、軽度のたるみなどを改善する治療。 「フラクショナルIPL」は、このフラクショナルの仕組みを、高エネルギーのパルス光（IPL）を使って行うのが特徴だ。開発元のTENTECH社によると、1.4mm×1.59mmの小さなセルを通し、パルス光をマイクロドット状に照射し、肌表面へのダメージを最小限に抑えながら、効果的にシミなどの肌悩み改善ができるよう工夫されている。

参考文献

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