リフトアップ(フェイスリフト)の印象を良くするための鍵が顔の上向きの肌移動ではなく、斜め外向きに移動させることにあると示された。
ポーラ化成工業は2024年7月に、リフトアップの効果についての研究結果を報告した。
リフトアップ印象を良くするには?
たるみを改善するためには、顔のリフトアップが重要とされ、美容医療でもリフトアップのための施術が多く行われる。その際にどのようにリフトアップすればよいかは気になるところ。ポーラ化成工業によると、どのような変化がリフトアップの印象につながるかは明らかではなかった。
今回、ポーラ化成工業の研究グループは、スキンケアやフェイシャルマッサージを行った女性36人を対象として、施術前後の顔写真2枚を用意し、男性2人、女性3人の評価者にリフトアップ印象を評価してもらった。
画像処理技術を用いることで、施術前後の顔写真を比較し、施術を受けた女性の毛穴、ほくろ、シミなどを目印として肌の移動を調べた。肌が真上に移動した場合と、肌が外側斜め45度方向に移動した場合で印象の出方を比べている。
肌の移動が斜め外だと印象変わる
こうして分かったのは、45度斜め外向きに移動した場合に、リフトアップ印象が明らかであること。逆に真上に移動した場合にはリフトアップ印象が出た人と出なかった人の違いは見られなかった。
具体的には、リフトアップ印象があったグループと、なかったグループを比べると、真上方向の移動では差(統計学的な有意差)がなかった。しかし、45度斜め外向きに移動した場合には、リフトアップ印象があるグループで大きく移動していることが確認された。
リフトアップ印象を劇的に変える鍵は斜め外側。自分の魅力を最大限を引き出す美容ケアを考える際には、このポイントを意識してみると良いかもしれない。美容医療を考えるときにも参考になる可能性がある。