2025年10月25、26日の2日間、第3回日本美容医師会を取材した。通常の学会と比べると、美容医師が少人数で集まり、講演を通じて近い距離で意見を交わす趣の会だった。前身の会から続く、「本音で語り合う」精神が受け継がれているようだ。
今まで学会を取材した際にも感じられたことだが、そこで話し合われている内容を聞いていると、美容医療の施術は受ける医師次第で結果が変わるということをあらためて思った。
これは、言われてみれば当たり前ではあるが、意外と知らない人も多いのではないかとも想像する。
「眉毛が下がる」など細かいポイント

第3回日本美容医師会の会誌。(写真/編集部)
- 学会での議論内容 → 日本美容医師会では、美容施術に関する多様な課題が取り上げられた。
- 医師の姿勢 → 美容医療の医師たちは、施術方法を細部まで検討し、失敗例の共有やリカバリー方法も議論している。
- 慎重な検討の必要性 → 「慎重に検討するのは当然」と思われがちだが、実際には不満を抱く例も多いと見られる。改めて重要性が考えられた。
日本美容医師会で話し合われた内容を振り返ると、美容施術にまつわるさまざまな問題が挙がっていた。
結論から言えば、美容施術の緻密な検討をしている医師の施術を受けることが重要だということだ。
今回の会で言えば、例えば、二重の手術で、眉毛の位置が若干下がってしまうという問題が話し合われていた。
医師らは、手術後に眉毛が下がってしまうケースがあると説明し、その変化を踏まえた上で、手術に工夫を加えることの大切さについて話し合っていた。
言い換えると、そこを見逃すと、手術の結果は満足いかないともいえる。
また、一方で、鼻の整形については、美しい鼻にするための比率について話し合われていた。
鼻筋を美しくする手術、いわゆる鼻中隔延長、小鼻を整える小鼻縮小の手術で、鼻先と鼻の横幅の比率を最適にすることや、人中の長さや鼻の幅の理想などの情報共有をしていた。
あえて、比率を完全に整えてしまわない、など、現場の工夫があるようだ。
これも、設計が不十分なままに手術を行えば、満足のいく結果にならない可能性がある。
今回の会に限らず、美容医療関連の学会を取材をすると、美容医療の医師は、施術の方法を綿密に検討した上で臨んでいることがよく分かる。学会では、失敗例の共有や、そのリカバリーの難しさについての議論も多く聞かれる。
手術前に慎重な検討を行うことは当然と思われがちだが、実際には結果に不満を抱く人が少なくないことを踏まえると、必ずしも当たり前とは言えない。
まずは医師に希望を伝えられることが前提

SBCメディカルグループホールディングス代表の相川佳之氏。第3回日本美容医師会の大会長を務めた。(写真/編集部)
- 意思疎通の重要性 → 医師が的確に検討できるかは、施術を受ける本人の希望や不安を正確に伝えられているかに左右される。
- 情報収集の必要性 → 美容施術を受ける前に、自ら情報を集め、施術について理解する姿勢が不可欠。
- 医師選びの重要性 → 美容医療は医師の技量で結果が大きく変わる。自分に合う医師を見極める姿勢が、満足度の高い結果につながる。
慎重に考えるといっても、その程度には限りがなく、慎重に考えても失敗することはあり得る。
ただ、医師がどこまで慎重に検討してくれるかは、前提として、施術を受ける本人が「どこに注意してほしいか」を正確に伝えられているかにかかっている。医師に希望を正確に伝えられなければ、慎重な検討も行いようがない。医師との十分な対話が難しい場合は、その施術を受けること自体を再考すべき、とさえいえるかもしれない。まず前提として自分が美容施術を受ける上で、情報を集めるという気構えが必要ということだろう。
これは最低限のポイントだとして、その上で、医師と話して、緻密な治療に対応している医師かどうかを見極めるのは難しいのだろう。そうではあるが、細部への理解と経験を積んだ医師ほど、結果が安定しやすい傾向があるといった見通しを持っておくのはよいのではないか。
それでも不満足な結果になることも考えられ、難しいところではあるものの、丁寧な検討を心掛けている医師であれば、アフターフォローも丁寧に考えていることは多いだろう。
重ねてになるが、美容医療では、同じ施術でも医師によって結果が大きく異なる。その現実を理解し、自分に合う医師を見極める姿勢こそが、納得のいく治療につながると感じた。
