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マイクロニードルRF 大手クラシス新規参入とポテンツァ新型登場、機能が増えて用途の広がる方向に 韓国ソウルKIMESで見える進歩【編集長コラム】

カレンダー2026.3.22 フォルダー連載・コラム

 韓国ソウル市開催のKIMESの会場では、マイクロニードルRFの機種が増加する方向が見えてきた。

 このカテゴリーの動きが一層活発になりそうだ。

複数の機種が会場に

クラシスが参入。中央がカデッセイ。(写真/編集部)

クラシスが参入。中央がカデッセイ。(写真/編集部)

 マイクロニードルRF(高周波)は、皮膚に針を挿入して高周波を照射するのが特徴だ。

 KIMESの会場では多くの機種を目にすることができた。

 その一つが、クラシス(CLASSYS)のカデッセイ(QUADESSY)と呼ばれる機種。同社は美容機器大手だが、2025年に新たにマイクロニードルRFに参入した。

 カデッセイは、高周波を照射する部位において、針だけではなく、バイポーラーRFを組み合わせ、より広い範囲に熱を伝えられる点が特徴の一つ。

 このバイポーラーRFによって針を刺す前に予熱を加え、痛みを軽くしたり、効果の安定化につなげている。

 同社によれば、皮膚に高周波を照射する際、皮膚の抵抗であるインピーダンスの値を測定し、これに従って、エネルギーの過不足を調整できるようになっている。これは安定的な熱を与えるために有効な仕組みと考えられる。また、チップを皮膚に強く当てなくても、針が入りやすいように、針の形状なども最適化した。

ヴィオルはスカーレットプロとシルファームXが知られる。(写真/編集部)

ヴィオルはスカーレットプロとシルファームXが知られる。(写真/編集部)

 会場では、定番として普及しているヴィオル(VIOL)のスカーレットプロ(Scarlet Pro)やシルファームX(Sylfirm X)も出展されていた。

 スカーレットプロはスキンリジュビネーションやニキビ、ニキビ痕への効果が意識された機種。シルファームXはこうしたスキンリジュビネーションに加えて、血管や肝斑などの色素異常への効果を意識した機種として知られている。

ジェイシスはポテンツァを展開。今後、新型を出す見通し。(写真/編集部)

ジェイシスはポテンツァを展開。今後、新型を出す見通し。(写真/編集部)

 また、ジェイシス(Jeisys)のポテンツァ(POTENZA)も見られた。ポテンツァは絶縁針や多様なチップにより用途を広げた万能型として受け入れられている。まだ公式には発表されていないが、ポテンツァの新機種であるポテンツァ・プライム(Potenza Prime)が今年韓国と日本で登場する見通しとなっている。既に日本国内ではモニターを募集する動きが静かに始まっている。

マイクロニードルRFは機能が枝分かれ

チュンウー・メディカルはエリシス・センスを展開。(写真/編集部)

チュンウー・メディカルはエリシス・センスを展開。(写真/編集部)

 会場では、チュンウー・メディカル(CHUNGWOO MEDICAL)がエリシス・センス(ELLISYS SENSE)と呼ぶ機種を出していた。

 エリシス・センスは、2つの深度の照射に対応するほか、皮膚表面を吸引する仕組みを備えていることが特徴となる。刺入時とその後で二段階にショットを打つことができて、2つの層に熱を加える。肌の若返り効果を有効に出すことを狙っている。また、肌の表面を吸引することで針を刺しやすくしている。同社によれば、同機は欧州や中東に主に展開しているという。

ピアモリフティングは社名と同じ機種を展開。(写真/編集部)

ピアモリフティングは社名と同じ機種を展開。(写真/編集部)

 さらに、会場では、ピアモリフティング(PIAMO LIFTING)という機種も出展されていた。同社は医療機器メーカーを母体とし、2022年設立の新しいRF技術を持つ企業だ。

 ピアモリフティングは複数のチップを交換するタイプで、バイポーラーRFやモノポーラーRFとともにマイクロニードルRFにも対応する万能型。針を刺入した際にバイポーラーの高周波を当て、その後、モノポーラーの高周波も当てられる。針を刺した際には、表面を冷やす仕組みを備えて痛みを抑える。

ボムテック・エレクトロニクスのインジェクターとマイクロニードルRFを組み合わせた機種。(写真/編集部)

ボムテック・エレクトロニクスのインジェクターとマイクロニードルRFを組み合わせた機種。(写真/編集部)

 このほかボムテック・エレクトロニクスが、インジェクターを組み合わせるタイプのマイクロニードルRFを開発している。

 また、ウンソン(Eunsung)が、エレクトロポレーションを兼ね備えたマイクロニードルRFを新たに2025年から展開している。

 このほかにもマイクロニードルRFの機種は会場に確認されたほか、イスラエル、インモード(Inmode)のモフィウス8(Morpheus8)のようなアジア外からの動きもある。真皮深層から脂肪層に作用し、引き締めやリフトを狙う機種。

 このようにしてみると、一口にマイクロニードルRFといっても、その性能は多様化しており、用途が多彩になっていることがうかがえる。

 マイクロニードルRFの機種が増えてくることで、使われる場面も増えてくると考えられる。

 また、米国食品医薬品局(FDA)が2025年10月に、マイクロニードルRFの施術により、ヤケドや瘢痕、脂肪減少、神経損傷などの合併症を起こすと注意喚起する文書を公表した。機種の進歩によって安全性は高まっていると見られるが、安全性の保たれた機器が広がることが望ましい。今後、新しい機器でどのような美容医療が可能となるのか注目される。

参考文献

米国食品医薬品局(FDA)がマイクロニードルRFの安全性に注意を促す ヤケドや神経損傷などの合併症が発生も、医療従事者による実施など注意点に挙げる
https://biyouhifuko.com/news/world/14989/

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Author

ヒフコNEWS編集長。ステラ・メディックス代表 獣医師/ジャーナリスト。東京大学農学部獣医学課程を卒業後、日本経済新聞社グループの日経BPで「日経メディカル」「日経バイオテク」「日経ビジネス」の編集者、記者を務めた後、医療ポータルサイト最大手のエムスリーなどを経て、2017年にステラ・メディックス設立。医学会や研究会での講演活動のほか、報道メディアやYouTube『ステラチャンネル』などでも継続的にヘルスケア関連情報の執筆や情報発信を続けている。獣医師の資格を保有しており、専門性の高い情報にも対応できる。

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