2024年12月26日、日本美容外科学会(JSAPS)は、一部の美容外科医師により献体の写真がSNS投稿された件について声明を発表した。
日本美容外科学会(JSAPS)は、門松香一理事長の名前で声明を発表。この中で、今回問題とされた行動について、「医療従事者としての倫理観を著しく欠いたもの」と指摘。遺体の解剖に当たっては、厳格な倫理規範の下で行動しているなど、学会の姿勢を説明している。その上で、今後、学会内外で啓発活動と管理体制の強化を図ると方針を示した。
声明全文
この度、一部の美容外科医師がご遺体の解剖に関して不適切な行動を取ったとの報道がなされました。このような行為は、医療従事者としての倫理観を著しく欠いたものであり、断じて容認できるものではありません。当該医師は日本美容外科学会(JSAPS)の会員ではありませんが、美容外科医としてその肩書を用いる以上、社会的責任を伴う行動が求められることを強調したいと思います。
日本美容外科学会(JSAPS)では、医療発展のためにご遺体を解剖させていただく際、常に厳格な倫理規範の下で行動しております。ご遺体は無限の尊厳をもって扱われるべきものであり、私たちはその提供者およびご遺族の意志に深い敬意を払っております。今回の件を重く受け止め、改めて学会内外での啓発活動と管理体制の強化を図る所存です。
私たち医療従事者は、常に社会からの信頼を得るべく行動する責務があります。今後も全ての美容外科医が高い倫理観をもって行動するよう、学会として努力を続けて参ります。
2024 年12月26日
一般社団法人 日本美容外科学会(JSAPS) 理事長 門松 香一