医療脱毛トイトイトイクリニックが2025年2月1日に営業停止したことが報じられ、契約をしていた人々は施術も返金も受けられない状況に置かれている。クレジットカードの分割支払いなどをしていた場合には、支払いが続くので注意が必要だ。支払いを止めることはできるのか。
クレジットカードの分割払いは止められるか

チャージバックの仕組みを示した図。カード発行会社(イシュア)が加盟店の契約管理会社(アクワイアラ)にチャージバックを請求する。出典/日本クレジット協会 内閣府の資料より
クレジットカードの分割払いは仕組みがやや複雑だが、結論から言えば、クレジットカード会社に「支払停止等の抗弁」を申し立てることで支払い停止を申し出ることが可能だ。
この対応によって、まず支払いを止められる可能性がある。その上で、返金を受けられる可能性も残っている。
クレジットカード発行会社によっては、クリニック側の契約管理会社などに対して「チャージバック」という返金を求める対応が行われることがある。チャージバックは義務ではなく、返金されないこともある。
契約している人は、クリニックとの契約書や施術回数を示した資料を提出し、これらの手続きを行うことになる。資料は手続きに必要不可欠なため、注意が必要だ。
契約書を今一度確認しよう

契約書を今一度確認。(出典/東京都)
脱毛は施術回数が多く、期間も長くなるのが普通だ。そうした中で、サロンやクリニックが経営破たんするリスクを考える必要がある。こうした破たんは何の前触れもなく起こることもあり、施術や返金を受けられず、対応に困ることになる。
今回のトイトイトイクリニックでも、直前まで新規契約を受け付けていたことが、SNSの書き込みからうかがえる。予約をしていた人もいるようだ。
そうした事態に陥ったときには、まずは契約書を確認することが重要だ。支払い停止を求める場合、返金を求める場合、その他の手続きをする場合、いずれにおいても契約書を示すことは不可欠になる。
脱毛の契約をしている人は、今一度契約書の所在を確認することが重要だろう。紛失した場合は、サロンやクリニックに問い合わせるのも一つの方法だ。