医療脱毛で脇の広範囲にヤケド、消費者庁が報告、2023年5月に東京都で
ポイント
- 2023年5月に東京都で医療脱毛に伴うヤケドの事故が起きた
- クリニックで医療脱毛を受けた人で、両脇などの広い範囲にヤケドが起きた
- 美容医療にはリスクが伴うことを理解した上で、施術を受けることが欠かせない
医療脱毛で両脇にヤケドを引き起こす事故が発生した。消費者庁が2023年11月9日に報告している。
医療脱毛に伴うヤケド
消費者庁は、毎週消費者が巻き込まれた事故について、重大事故と、それ以外に分けて報告している。今回の事故は、「重大事故等以外の消費者事故等」の一つとして公表された。
今回の報告によると、この事故は2023年5月24日に東京で発生した。事故内容は次の通り。
クリニックにおいて、医療脱毛の施術を受けたところ、強い痛みが生じ、両脇等の広範囲に熱傷。
医療脱毛は、毛やその周りのメラニンにレーザー光を当てて熱を加え、処理する方法である。この場合に毛が熱せられて焦げた場合に煙が出たり、肌にヤケドのダメージを与えたりする可能性がある。よって毛を十分に剃らないなど、対応に問題があった可能性もあるだろう。
美容医療に伴うリスク
美容関連のトラブルが2023年には大きな注目を浴びている。2023年度は過去5年で最多だった前年度を上回るペースでトラブルの相談が寄せられている。美容医療の施術の中でも医療脱毛の実施件数は多いとされ、それに伴うヤケドにも注意が必要だろう。
美容医療にはリスクが伴うことを理解し、施術前にその可能性について知識を持つことが欠かせない。
参考文献
消費者安全法に基づく重大事故等以外の消費者事故等の事故情報データバンク登録について(11月9日)
https://www.caa.go.jp/notice/entry/035328/
ショット式と蓄熱式の違いとは?効果的かつ安全な脱毛方法、第46回日本美容外科学会総会・第148回学術集会
https://biyouhifuko.com/news/japan/3343/
美容に関する深刻なトラブル続く、2023年振り返り、ヒフコNEWSの記事からまとめ
https://biyouhifuko.com/news/japan/4286/
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