世の中にはさまざまな美容成分がある中でも、オーソドックスなビタミンCに関心を持つ女性が依然として多いことが分かった。一方で、美容成分への関心には年代による違いも見られる。
花王ビューティリサーチ&クリエーションセンターが20代から60代の女性2000人を対象に、美容成分に関する調査を実施した結果、関心の度合いが明らかになった。
美容医療で話題の成分も人気
花王では化粧品に加えて美容医療やサプリメントへの関心が高まっていることから、顔の肌のための美容成分に対する関心を調べるための調査を実施した。対象は化粧品を週4日以上利用している人のうち、美容成分に全く関心のない人を除いた20代~60代の女性2000人。
関心のある成分はビタミンCを筆頭に、コラーゲン、ヒアルロン酸などと続いた。トラネキサム酸、ヒト幹細胞培養液など、美容医療の分野で注目される成分も多数挙げられている。
ビタミンCは「日やけによるシミ・ソバカスを防ぐ」効果が58.0%、コラーゲンは「皮膚にうるおいを与える」効果が58.2%、「肌にハリを与える」効果が57.6%、ヒアルロン酸は「皮膚にうるおいを与える」効果が59.3%と、それぞれの効果イメージが広く浸透している。
ヒアルロン酸への関心は年代共通
年代ごとの違いを見ると、上位にある成分に特徴が見られた。20代の特徴としてレチノールやCICAが上位に挙げられたことがある。レチノールはビタミンAの一種で、CICAはツボクサエキス。年代が上がるほどコラーゲンが上位になった。ヒアルロン酸はどの年代でも興味が高いことも分かった。
関心が高い理由は、肌の悩みに効果を示すことや、古くからある成分で安心感があるなどが挙げられていた。SNSや韓国コスメの影響もあると見られる。
ヒフコNEWSで伝えているが、富士経済の調査では、サプリメントの人気が美容から健康分野に広がっているとも報告されている。話題の成分は常に変わってくると考えられる。本当に美容や健康に良い効果をもたらすことが重要であり、その効果が実証されることが望まれる。