無資格で美容施術を行っていた中国籍の男女が2024年9月28日に逮捕された。
岡山中央警察署が同日発表した。
30代女性が健康被害を届け出て発覚
警察によると、中国籍の男女はいずれも千葉県松戸市に在住しており、女が40歳、男が47歳。女の職業はバイトで、男の職業は飲食店経営。
2人は共謀して、医師資格がないにもかかわらず、21年2月に岡山市内のホテルで、30代のアルバイト女性に対して美容施術を行った。
美容施術の内容は、両方の頬に注射によって麻酔をした上で、ヒアルロン酸注射をするなどの施術だった。
30代女性は施術後に頬が腫れて、その旨を警察に届け出たことで犯行が発覚した。
この施術が行われたのは3年前だが、男女は継続的に違法な美容施術を行っていたと見られる。警察の捜査の結果、3年前の届出に基づいて逮捕に至った。山陽新聞の報道によると、男女はSNSで顧客を募っていた。
外国籍の人物による違法美容施術が横行
国内で外国籍の人物による美容施術が相次いでいる。
24年6月、千葉県で中国籍の女が違法な美容施術を行い逮捕されたが、この事件では医師免許を持たないにもかかわらず、エステサロンで鼻を高くするための糸スレッド施術を行い、客に重傷を負わせた。リフトアップやボツリヌス療法を含む15回の美容施術を無資格で行っていたことが明らかになっている。警察によれば、この女は「ホットペッパービューティー」などの美容予約サイトを通じて広く顧客を集め、HIFUやレーザー機器を使用するなど、多様な施術を行っていたとされる。
ほかにもベトナムやフィリピン国籍の人物による非外科的な美容施術、特にフィラー注射やボツリヌス療法が問題となっている。
中国籍の人物によるケースでは、糸スレッドや豊胸手術のようなより複雑な施術が行われていることが特徴だ。埼玉県では、中国籍の無免許者が豊胸手術を行い逮捕された事例がある。
無免許による施術は、でたらめな治療が行われている危険性が高く、健康被害の原因になる。不審な美容施術の案内には注意が必要だろう。