美容医療と化粧品を組み合わせた「複合ケア」は、世界的にも注目されるトレンドの一つ。
ポーラ・オルビスグループの研究開発を担うポーラ化成工業は2026年1月、レーザートーニング施術と医薬部外品有効成分を組み合わせたケアについて、クリニックとの共同研究で安全性と有効性を確認したと発表した。
レーザー施術にホームケアを組み合わせた検証

40代女性へのレーザートーニングの効果。上段は化粧品との連携あり。下段はなし。左が施術前で、右が12週間後。(出典/ポーラ化成工業)
- 効果向上→レーザートーニングにPCE‐DP配合製剤を併用することで、施術単独よりも肝斑の改善が早く、高い水準で認められた。
- 客観的裏付け→医師評価に加え、機器測定でメラニン量の減少が確認され、写真評価でも肝斑が目立ちにくくなる様子が示された。
- 安全性と皮膚保護→有害事象は認められず併用は問題なく実施可能。TEWL測定でも複合ケア側の悪化が抑えられ、皮膚バリアへの配慮が示唆された。
ポーラ化成工業は、ポーラおよびポーラメディカルの支援の下、かねて協力関係を持つ美容クリニックのALOOP CLINIC & LABと共同で、肝斑に対するレーザートーニング施術と同社グループの保有している医薬部外品有効成分のPCE‐DP(商標名)配合製剤を併用した複合ケアの効果を検証している。
試験は、肝斑のある23人を対象に12週間実施された。
研究チームは、これらの人を対象として2週間ごとに計6回のレーザートーニング施術を行い、施術当日の夜を除き、朝晩のホームケアとして、顔の片側にはPCE‐DP配合製剤を使用し、反対側には有効成分を含まない製剤を使用した。
その結果、PCE‐DP配合製剤を併用した側では、レーザートーニング施術単独と比べて、肝斑の改善がより早く、高水準で認められた。
医師による評価だけでなく、機器測定においてもメラニン量の減少が確認され、写真評価でも肝斑が目立ちにくくなる様子が示された。
安全性の面でも、有害事象は認められず、レーザー施術と医薬部外品の併用が問題なく行えることが確認された。また、皮膚バリア機能の指標である経表皮水分蒸散量(TEWL)の測定では、複合ケアを行った側の方が数値の悪化が抑えられていた。
海外のメーカーも「連携」に注目

施術による、客観的な指標になるメラニンインデックスへの効果。赤い線で表される複合ケアの方が低下の度合いが大きい。(出典/ポーラ化成工業)
ポーラ化成工業はこれまでも、レーザー、HIFU、マイクロニードルRFなどの美容医療施術と、医薬部外品有効成分を組み合わせた研究を継続してきた。今回の発表は、美容医療と化粧品を切り離すのではなく、両者を連携させて価値を高めるという方向性を、実証データで裏付けた形となった。
海外の主要な化粧品メーカーも、美容施術と化粧品の組み合わせに注目している。
こうした動きに日本の化粧品メーカーも足並みを揃えて、科学的な根拠を積み重ねている。
今後、一層、美容施術と化粧品との間の連携が強化されていく可能性がある。
参考文献
レーザートーニング施術とPCE‐DP配合製剤の複合ケアの安全性と有効性をクリニックと共同で実証
https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20260126.pdf
