
架空の顔に、実在の人のシワの画像を付与する。中央はシワなしに対して、左は散在シワあり、右は定着ジワありとしている。(出典/ポーラ化成工業)
顔のシワは、ほうれい線や目尻のシワなど、さまざまな種類があるが、それらのシワの形成のされ方を掘り下げると、顔や人物の印象への影響はより深く理解できるかもしれない。
ポーラ化成工業は、「散在シワ」と名付ける、本人が自覚しにくい細かなシワと、ほうれい線や目尻に現れる「定着ジワ」に大きく分けて、肌や人物の印象への影響を報告した。
散在シワについてはヒフコNEWSでも2025年12月に紹介したが、2026年1月に、定着ジワとの印象への影響の違いを新たに発表した。
「散在シワ」は肌表面、「定着ジワ」は弾力性

肌の印象を分類して平均点を調べた。15種類の肌印象を質問した。(出典/ポーラ化成工業)
- 調査対象→ 日本人女性515人(20〜60代)を対象に、架空の人物画像を用いて印象評価を実施。
- 散在シワの印象→ 「シワなし」と比較すると、「なめらかさを感じる」など肌表面の印象に差が出た。
- 定着ジワの印象→ 「シワなし」と比較して、「ハリを感じる」など肌の弾力性に関する印象が大きく変化。
発表によると、調査では日本人女性約500人規模(20〜60代、計515人)を対象に、架空の人物画像を見てもらい、「シワなし」「散在シワあり」「定着ジワあり」の画像による印象を質問した。
見てもらった画像は、シワ以外の要因を減らすため、シミや毛穴などは除去。その上で、実在の人物から抽出したシワを使用して、画像に付与した。
その結果、「散在シワあり」と「シワなし」を比べた場合、シワが目立たない側の肌印象として「なめらかさを感じる」などの肌表面状態が最も多く選ばれた。
一方、「定着ジワあり」と「シワなし」を比べた場合は、「ハリを感じる」など肌の弾力性に関する印象が最も多く選ばれた。
人物印象にも違い

人物印象についても15の印象を質問。その結果から7印象について平均点を計算した。(出典/ポーラ化成工業)
- 人物印象への影響→ 散在シワと定着ジワでは、人物の性格的印象に与える影響が異なる結果となった。
- 散在シワの印象→ 「積極的」「社交的」「前向き」などに関する印象に影響。
- 定着ジワの印象→ 「自信のある」「意欲的」などに関する印象が強まった。
報告では、人物印象についても、散在シワと定着ジワで影響が異なる結果になったとしている。
散在シワの比較では「積極的な」「社交的な」「前向きな」といった性格を表す人物印象(外向性)に影響していた。それに対して、定着ジワの比較では「自信のある」「意欲的な」といった性格を表す人物印象(力本性)が最も高い平均点になった。
どのシワを目立たなくするかによって、その人らしさの受け取られ方が変わり得る可能性を示した形だ。
ポーラ化成工業は、顔全体に現れやすい散在シワをケアすることと、ほうれい線や目尻のようにピンポイントで目立つ定着ジワをケアすることの両方が、総合的な肌印象の改善につながると説明する。
シワへの対応とその効果についての研究は、美容医療の観点からも参考になりそうだ。
参考文献
「散在シワ」と「定着ジワ」では 肌やその人の印象に及ぼす影響が異なることを発見 シワケアの最適化により理想の印象へ
https://www.pola-rm.co.jp/pdf/release_20260127.pdf
自覚されないシワが、肌とその人の印象を知らないうちに下げる 「散在シワ」が盲点に? ポーラ化成工業が見過ごされる課題として報告
https://biyouhifuko.com/news/research/15929/
