美容医療受ける男性の増加、だけどハードルは？米国調査がひも解く

ポイント

• 男性が美容整形を検討する際に直面する動機と課題を調査
• 美容は何らかの機能を良くするために美容医療を受ける傾向が見られた
• 美容医療をためらう理由としては、他人に知られたくないという意見も上がった

　男性が美容医療を受けようとしたときに、その動機はいったい何で、何がハードルになっているのだろうか。米国ハーバード大学などの研究グループが2023年9月にそれらの実態を報告している。

美容医療を受ける男性は少なくない

美容医療に関心を持つ男性が増えている。写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

　ヒフコNEWSで伝えているように、世界的に美容医療に関心を持つ人が増えている。それは女性ばかりではなく、男性も熱心だ。世界の男性が受けている美容医療は次の通りだ（2022年、美容医療の世界ランキング公開、第3位はまぶたの手術、第2位は豊胸術、前年に続く第1位とは？国際美容外科学会（ISAPS）調査 https://biyouhifuko.com/news/world/3331/）。

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　社会の変化に伴って美容医療を求める男性は増えているようだ。では、男性がどうして美容医療を求めるのだろうか。

　米国ハーバード大学などの研究グループは、その動機とハードルについての研究を行った。その研究結果を美容医療関連の「Aesthetic Plastic Surgery」に発表している。

　そのアウトラインは次の通りだ。

　研究グループは、米国の成人男性を対象とした匿名調査を実施。41の質問から成る調査で、年齢や性別などの基本情報のほか、形成外科を受診する動機やハードルなどについて聞いた。

　回答は411人から寄せられ、年齢の中央値は32歳。回答者の60％が美容整形手術を受けたことがあると回答していた。

10人中9人は何らかのハードルを感じていた

美容医療をためらう理由も。写真はイメージ。（写真／Adobe Stock）

　男性が美容整形手術を受ける理由の上位は次の通りだった。

　一方で、男性が美容整形手術に二の足を踏ませるのは次の理由だった。

　なお、美容医療を受けた10人中9人がこれらのハードルのうち1つは当てはまっていると答えていた。また、教育水準が高いほど、美容整形手術を受けようと考える傾向があった。

　米国では美容医療にオープンになってきているとはいえ、まだ偏見も少なからず残っているのだろう。今回の調査は、美容整形手術の調査だったので、それでも前向きな意見が目立った可能性はある。

　今後、美容医療への理解が進んでくれば、男性が美容医療を検討することもより当たり前になるのかもしれない。

参考文献

Foppiani JA, Kim E, Weidman A, Valentine L, Stearns S, Alvarez AH, Lee TC, Moradian S, Lee BT, Lin SJ. Preferences and Barriers of Male Patients Seeking Aesthetic Procedures. Aesthetic Plast Surg. 2023 Sep 26. doi: 10.1007/s00266-023-03659-7. Epub ahead of print. PMID: 37750951.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37750951/

2022年、美容医療の世界ランキング公開、第3位はまぶたの手術、第2位は豊胸術、前年に続く第1位とは？国際美容外科学会（ISAPS）調査
https://biyouhifuko.com/news/world/3331/

美容クリニック看護師座談会vol.3 「美容クリニックに来る男性ってどんな人？来院理由の多くが『○○たい』だった」
https://biyouhifuko.com/news/column/1069/

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