
紫外線は美容施術後に影響大きい。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
真夏の強烈な紫外線は、施術直後の肌にとって大敵。レーザーやケミカルピーリング、さらには形成外科手術を終えたばかりの皮膚は、新たにコラーゲン線維が作られ、紫外線による炎症、色素沈着、傷跡が残りやすい。
2025年8月1日、こうしたリスクを踏まえ、米国形成外科学会(ASPS)のウェブサイトに掲載された記事では、術後少なくとも6週間、SPF50以上の酸化亜鉛や酸化チタンを主成分とするミネラル系の日焼け止めを勧めている。
炎症、色素沈着、傷跡を残す結果に

紫外線対策は重要。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 紫外線→治癒中の皮膚にダメージを与え、炎症や色素沈着、瘢痕を悪化させる可能性がある。
- 治療後の皮膚→レーザーやピーリング、手術後の真皮や瘢痕組織は紫外線に対し特に弱い。
- 日焼け対策の3要素→①SPF値、②ミネラルによる日光遮断、③継続期間(最低6週間)が重要。
ASPSの記事にコメントを寄せた形成外科医ロイ・キム氏は、「紫外線は治癒中の皮膚にダメージを与え、炎症を引き起こす。色素沈着や瘢痕を悪化させる可能性がある」と警鐘を鳴らす。
※瘢痕は、一般的に「傷跡」の部分に見られるもので、ケロイドのように皮膚が盛り上がって残る状態を指す。
レーザーやケミカルピーリングにより露出した真皮、手術後の瘢痕組織は、健康な皮膚と比べて紫外線の影響を受けやすい。日焼けや刺激は傷の治癒を遅らせ、肥厚性瘢痕やケロイド形成を助長する恐れがある。
せっかく時間と費用を投じた美容施術も、紫外線対策を怠ればその成果が損なわれる。
米国形成外科学会の記事では、日焼け対策は回復のケアになると伝えている。鍵は①SPF値②ミネラルによる日光の遮断③継続期間、この3点が重要だとしている。
SPFは50以上で、紫外線B波(UV‑B)による赤みを防止する。酸化亜鉛や酸化チタン主体の日焼け止めで物理的に日光をブロックできるとされている。ミネラル系日焼け止めは皮膚表面で光を散乱、反射するため、塗布後すぐに効果を発揮し、化学成分の吸収型に比べ、バリア機能が低下した術後皮膚にも刺激が少ない可能性がある。
「化学系は約20〜30分の待機時間を要し、成分が角層に浸透する過程で刺激や接触皮膚炎を誘発しやすい」とキム氏は説明する。
また、形成外科医のサラ・ディッキー氏は、「施術部位の再上皮化が完了する目安は6週間前後。毎日継続的に塗布することが望ましい」と強調する。最低6週間の継続が重要となる。
SPF50以上、ミネラル系を勧める内容

紫外線の影響に注意。画像はイメージ。(写真/Adobe Stock)
- 白浮きの不安軽減→シアー処方や色づくバームタイプなど、自然な仕上がりの日焼け止めが登場。
- 継続使用の重要性→自分に合った日焼け止めを選び、習慣として継続使用することが、施術後の肌状態を長く保つ最も効果的な方法。
- 米形成外科学会の推奨→「高SPFのミネラル系日焼け止めを、術後6週間は継続使用すること」が最も重要とされている。
白浮きを抑えた薄付きのシアー処方や、ほんのり色づくバームタイプの日焼け止めも登場し、「肌が白くなりすぎる」といった不自然に肌が白くなる心配が軽減されている。
こうした製品を自分に合ったものから適切に選び、習慣として使い続けることが、施術後の肌の仕上がりを長く保つための最も効果的な方法である。
米国形成外科学会が掲載した記事が示す最重要ポイントは、「高SPFのミネラル系日焼け止めを、少なくとも術後6週間は継続的な使用が望ましい」という一点に尽きる。
日焼け対策は美容医療を受けたかどうかによらず大切ではあるが、美容施術を夏場に受けた場合には注意が一層求められると考えられる。
