
身長を伸ばすことをうたった広告や医薬品の違法販売を摘発。(出典/韓国の食品医薬品安全処MFDS)
「背を伸ばす」などとうたった食品や医薬品の違法な広告や医薬品の違法販売が韓国で摘発された。
韓国食品医薬品安全処(MFDS)が2025年10月22日に発表した。
SNSの広告も問題に

摘発となった事例。(出典/韓国の食品医薬品安全処MFDS)
- 摘発の概要 → 「背を伸ばす注射」などをうたった食品・医薬品関連の不当広告と違法販売219件を摘発。
- 主な違反内容 → 一般食品を「子どもの成長を促す健康食品」と誤解させる広告(122件、79.7%)や、「成長に効果」などの虚偽・誇大広告(16件、10.5%)が中心。
- 違法販売の実態 → 成長ホルモン剤など医薬品の違法販売66件を摘発し、うち約4分の3(50件)は中古取引プラットフォーム上で行われていた。
韓国食品医薬品安全処では、2024年10月に成長ホルモンの乱用に警告を発したほか、2025年3月には違法な関連した広告を摘発し、7月に再度警告を発していた。
今回、同処は不当広告や違法販売を一斉に取り締まり、合計219件の違反を摘発したと発表した。
対象は「背を伸ばす注射」などの表現で販売されていた食品関連のオンライン広告、および医薬品の違法販売。
今回の調査は2025年9月15日から19日にかけて実施され、オンライン販売サイトやSNSを中心に広範囲に点検が行われた。
結果として、食品関連の違法広告が153件確認された。
内訳は、販売サイト86件、SNS投稿67件で、SNS広告も問題とされた。
主な違反内容は、一般の食品を「子どもの成長を促す健康食品」と誤解させるような広告が最も多く(122件、79.7%)、「成長に効果」など根拠のない表現による虚偽・誇大広告も確認された(16件、10.5%)。
一方で、成長ホルモン剤など医薬品をオンライン上で違法販売・広告した事例も66件摘発された。
そのうち約4分の3にあたる50件は中古取引プラットフォーム上で行われていた。そのほかは一般のショッピングモール10件、オープンマーケット6件。
食薬処は、「オンラインで流通する違法医薬品は、品質や安全性の確認が困難で、服用による副作用が生じても被害救済制度の対象外」と警告した。
日本国内でも無関係ではない

2024年8月「成長ホルモンの適正使用に関する見解」が改訂された。(出典/日本小児内分泌学会)
- 日本での懸念 → 成長ホルモンの不適切な使用について、日本小児内分泌学会と日本内分泌学会が懸念を表明。
- 公式見解 → 「承認された対象疾患以外の病気や低身長への使用は、効果が得られず有害な結果を招く可能性がある」と注意喚起。
- 現状と対応 → インターネット上では依然として低身長をうたう広告が見られ、韓国での警告を日本でも参考にすべき状況。
日本でも、韓国での警告は無縁ではない。
日本小児内分泌学会と日本内分泌学会が、本来の適用となる病気以外に成長ホルモンが使われることに心配を表明している。「成長ホルモンの適正使用に関する見解」改訂版では、「承認された対象疾患以外の病気や低身長に使用すると、効果が得られないことが多く、また、有害なことが起こる可能性があります」と示された。
インターネットで低身長などをうたった広告は一般的に見られる。韓国の警告は参考にしてよいだろう。
