2024年2月19日、タイで免許を持たない状態で美容医療を行ったとして、医師を含む複数人が逮捕された。
タイでは無免許で美容医療をさせたとして昨年もベトナム人が逮捕されている。この1月には日本でも無免許で施術を行ったことで、医師を含めた逮捕者が出ている。
国内外で無免許の施術に気を付けるとよいかもしれない。
昨年も無免許施術の逮捕者
タイで逮捕されたのは、医師1人のほか密輸や施設を提供していた6人。警察は50万バーツ(およそ200万円)相当の製品96点も押収した。
タイ中央捜査本部(CIB)によると、消費者保護委員会事務局(OCPB)などと共同で、強制捜査を実施。容疑者らは美容院や自宅で無免許で美容医療を提供していた。
タイの消費者保護委員会事務局は、日本の消費者庁に当たるような組織で、美容医療のトラブルにも対応している。
タイでは23年にも無免許のベトナム人による美容医療の摘発が行われた。アジアの他国と同じように、タイもメディカルツーリズムに力を入れており、違法なクリニックへの監視を強化している可能性もある。
タイに限らず、海外で美容医療を検討する際は、施設が有資格者によって運営されているかなど詳細を確認することが重要だ。
静岡県でエステティシャンが美容医療で医師逮捕
無免許者による美容医療は、海外だけではなく、日本でも問題になっている。24年2月には、三重県で勤務するベトナム国籍を持つ人物が、富山県まで出張してヒアルロン酸注射の施術をしていたが、免許を持っておらず医師法違反の疑いで逮捕されている。
それに先立つ1月には、静岡県島田市にある皮膚科クリニックで、医師免許を持たないエステティシャンが美容施術を行っていたとして、院長の医師らが逮捕されるという事件も発生している。
美容医療のニーズが高まる中で、国内でも違法な施術が広がっている可能性がある。利用者は施術する場所が適切か、施術者に問題がないかなど行い、トラブルを防ぐために注意する必要がある。