メイク崩れや、素顔に自信を持ちたい女性に人気な、「アートメイク」
その中でも、眉毛のアートメイクは1番ポピュラーです。例えば、海やプールなどで描いていた眉毛が消えてしまい恥ずかしい思いをしたなんて方もいると思います。そんな思いをしないためにも、水に濡れても落ちない眉毛のアートメイクはおすすめです。
この記事では、そんな眉毛のアートメイクが気になっている方向けに、施術の流れや失敗例などもご紹介します。不安点を取り除き、アートメイクで素敵な素顔を手に入れましょう。
▼アートメイクについて、詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
眉毛のアートメイクとは?
今回初めて眉毛のアートメイクを検討している方は、まだアートメイクについて知識が少ない方も多いかもしれません。アートメイクは、一度入れると2〜3年は消えないため、やる前にきちんと情報を知っておくのは重要なこととなります。
アートメイクは医療行為
まず、最初に知っていてほしいのは、アートメイクは医療行為であり、医療機関以外での施術は違法だということです。厚生労働省は2001年にアートメイクは医療行為であるという見解を示しており、近年、無資格でアートメイクを行っていたエステサロンや個人経営のサロンなどが多く摘発されています。
では、なぜアートメイクは医療行為なのでしょうか?その一番の理由は、アートメイクによる健康被害の報告が相次いだことでしょう。それまで規制がなかったことで、皮膚の炎症や腫れだけでなく、肝炎や角膜の損傷といった深刻なものまで相談が相次いだための措置だと考えられます。
アートメイクが医療行為とされた当初は、アートメイクを実施している医療機関も少なく、施術できる術者も少なかったのですが、近年では医療アートメイクとしてサービスを提供する医療機関が増えてきています。
医療機関で行われることで、麻酔薬などの医療現場で用いられる薬剤の使用が可能となる、事前のイメージと異なった場合、レーザーや専用の薬液での除去が可能となる、アレルギー反応や感染症への対応が十分にできるといったメリットも多くあります。
手軽なイメージがあるサロンでのアートメイクですが、安さや簡便さで選ぶのではなく、安全性と技術を兼ね備えた医療機関で行うことをおすすめします。
刺青とは違うの?
アートメイクは、針を通して皮膚に色素を入れていく行為という面では刺青、タトゥーと類似しています。色素沈着のため、水で洗っても落ちないのが特徴です。しかし、アートメイクと刺青は色素を入れる深さにおいて異なってきます。
刺青は、皮膚の真皮と呼ばれる比較的深い層にまで色素を沈着させるため基本的に一生落ちることはありません。一方、アートメイクは真皮より浅い表皮までの色素沈着となるため、皮膚のターンオーバーを繰り返すうちに薄くなり、2〜3年(個人差があります)で色が落ちる、薄くなるという特徴があります。
アートメイクは、主に眉毛やアイライン、リップなどに用いられますが、中でも眉毛が1番の人気。毛の1本1本まで再現できるナチュラルな仕上がりは、アートメイクだとバレないほどです。
眉毛のアートメイクには、「手彫り」か「マシン彫り」が使われます。どちらか選ぶようなクリニックや、どちらも使って施術をするクリニックもあるので、それぞれの特徴もご紹介します。
手彫り(毛並みアートメイク)
眉毛のアートメイクで使われる手彫りという方法は、その名の通り、マシンを使わずに手で1本ずつ毛を描いていく手法です。使うのは、ペン型の器具の先に針がついたもので、1本1本眉毛を描くように色素を入れていくため、アートメイクとは気づかれないほど、自然に毛が生えているような状態になります。自眉と見間違えるほどナチュラルなので、メイクをした際には眉のメイクも必要になることがあります。アートメイクをしている感がない方がよいという方におすすめです。
ストローク、3D、4Dなどと呼称されるメニューは基本的には手彫り(毛並みアートメイク)の一種です。
肌質によっては毛並みがあわない方もおられますので、施術者に相談することをお勧めします。
マシン彫り(パウダーブロウ)
マシン彫りは、専用のアートメイクマシンを使用し、ペン型の器具の先についた針を高速で振動させることで皮膚に色素を入れていく手法です。手彫りよりも早い時間で施術が終わることや、痛みが少ないことがメリットです。
仕上がりは、メイクをしたようなふんわりとした印象の眉になります。メイクをした眉という印象になるため、朝のメイク時間は短縮されます。昔のアートメイクに比べると技術が上がりより立体感のある眉に仕上げる事が可能です(濃さも調整可能)
手彫りとマシンの組み合わせ(オーダーメイド眉)
最近では、手彫りとマシン(パウダーブロウ)の両方を使ったハイブリッドな仕上げ方もあります。手彫りのメリットである眉の自然さ・立体感と、パウダーブロウの特徴である、ふんわりとしたメイク感を合わせることで、立体感のある自然な仕上がりになります。2つの長所を兼ね備えることで、満足度の高い仕上がりが得られると人気の手法です。両方の手法を取り入れるため、手彫りのみ、マシンのみよりも施術時間が長めになることと、一般的には単独手法よりもお値段はやや高めになります。
眉毛のアートメイクの施術の流れを解説
ここからは、実際に眉毛のアートメイクをするときの施術工程を解説します。初めてのアートメイクは、緊張するもの、施術の流れを知っていれば、イメージが湧きやすいです。
クリニックによっても多少変わりますが、ぜひ参考にしてください。
カウンセリング
まずはカウンセリングから始まります。アートメイクについての説明や、症例などの話をしっかりとしてくれるかを確認してください。
もし、カウンセリングが十分ではないと感じたら、その日は施術を受けずに一度持ち帰ることも検討してください。眉毛のアートメイクを成功させるには、クリニック選びが1番大切だといえます。カウンセリングが丁寧ではないクリニックは、アフターケアがおざなりになったりと後々のトラブルに繋がる可能性もあるため、十分確認しましょう。
どんな眉毛にするかを決める
カウンセリングに納得ができたら、どんな眉毛に仕上げていくかを決めます。希望も聞いてくれますが、プロの目であなたの顔の形やバランスを見て、おすすめの眉毛も提案してくれますよ。眉毛の下書きを見て、気に入るまで妥協せずに形を決めましょう。
また、眉毛の色も決められます。髪色などに合わせて決めてください。
▼眉アートメイクのデザインについて、詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。
2021.11.09
麻酔をする
施術前に麻酔をします。麻酔クリームを眉毛に塗って、しばらく時間を置くという麻酔手法を用いているクリニックが多いようです。
過去に歯医者さんなどで麻酔のアレルギーや副作用が生じたことがある方は、施術前にしっかりと伝えるようにしましょう。
施術開始
いよいよ施術開始です。施術時間は、麻酔の時間もあわせて約2時間をみましょう。マシン彫りなら、もっと短時間ですむことがほとんどです。
確認や修正
一通りの施術が終了したら、確認をします。消すことはできませんが、もう少し長さを足してほしいなどの修正もできます。納得のいく眉毛を手に入れるためにも、要望は遠慮せずに伝えましょう。
クーリング
最後に、腫れや赤みを抑えるためにクーリングをして終了です。
眉毛のアートメイクのよくある失敗例
アートメイクで心配なのが失敗です。実際に眉毛のアートメイクでの失敗例もあり、なぜ失敗したのか理解することが重要になります。
ここからは、よくあるアートメイクでの失敗例をご紹介しますので、参考にしてください。
眉毛が濃すぎる・太すぎる
1番多いアートメイクの失敗は、眉毛が太すぎたり、濃すぎたりすることです。まさにふざけて描いたような眉毛になってしまい、外にも出たくないとアートメイクの除去に駆け込む方が多くいます。
素顔に自信を持ちたかったのに、悩みになってしまうのは全てが無駄ですね。眉毛が太すぎたり濃すぎたりする失敗は、ちゃんとしたクリニックで施術することでリスクを少なくすることができます。
色が変わってしまった
眉毛のアートメイクは、時間がたつにつれて、脱色に伴い変色することがあります。具体的にはブラック系が濃いブルーに見えてきたり、ブラウン系が濃いレッドに見えてきたりすることがあります。
また、クリニックで再施術するまではメイクで隠すことも可能です。メイクで隠す場合は、色が目立つようであれば先にコンシーラーでアートメイクの色を隠し、その上からアイブロウペンシルなどで眉毛を描くと良いでしょう。
眉毛の形が理想と違った
カウンセリング時にクリニック側と十分なコミュニケーションをとることが大切になってきます。
アートメイクが自分に似合わなかった
そもそも、普段ほんのりとしかメイクをしない方は、アートメイク後の眉毛に違和感を覚えたり、元に戻したいと思われたりする可能性もあります。
勿論、見慣れてくると馴染んでくることもあります。一方、アートメイク施術から時間が短ければ短いほど、レーザーやリムーブによる修復の成功率が高くなりますので、一度施術を受けたクリニックに相談しましょう。
眉毛のアートメイクをする前に6つの注意点を確認
眉毛のアートメイクには、注意点もあるため、事前に確認をしておきましょう。
施術当日は飲酒や激しい運動は禁止
施術当日(もしくは施術日前後も含める)は、飲酒や激しい運動、サウナなどを控えるようにしましょう。それぞれ血管が拡張するため、出血したり、腫れが強くなったりするリスクが高まるからです。
施術数日後にかさぶたができることがある
施術から数日後には、眉毛にかさぶたができます。これは普通のことなので、驚いたり、自分でかさぶたを剥がしたりせず、自然に剥がれてくるまで触らないようにしましょう。
まれに腫れや赤みが出ることがある
施術後にクーリングをして、腫れや赤みが消えたと思っても、後からまた腫れや赤みが出ることがあります。これには体質が影響していたり、傷口から化膿してしまったりといった原因が考えられます。施術部位に違和感を感じたら、我慢せず医師に相談しましょう。
MRI検査ができなくなる色素がある
「アートメイクをするとMRI検査ができなくなる」とよく言われますが、これはアートメイク自体の問題ではなく、アートメイクで使用される色素の中に鉱物を含むものがあるために言われていることです。昔は、刺青に使用されていた色素には鉱物が含まれており、MRI検査で発生する磁場がその鉱物に反応してしまうため、MRI検査を受けることができないとされていました。ただ、現在のアートメイクで使用する色素にはMRIに反応するような鉱物が含まれていないため実際にMRIで問題となることはありません。ただ、刺青、アートメイク行為後はMRIを一律禁止している病院もありとのことですので、MRIを受ける可能性のある方は、カウンセリング時に確認しておくことをお勧めします。
アートメイクを除去すると眉毛脱毛の可能性がある
アートメイクを除去する方法は大きく分けて、レーザー治療と専用の薬液を用いたリムーブ治療になります。従来YAGレーザーが用いられてきましたが、最近ではピコレーザーの使用例が増えてきています。ピコレーザーの特徴として、黒以外のカラフルな色素にも反応することや、除去回数が少なくすんだり、疼痛が軽減されたりすることから最近では主流になりつつあります。
違法で施術をしているところもある
アートメイクは、医療機関でのみ施術が可能となっています。そのためエステなどの安価なアートメイクを見つけても違法行為であるため決して施術を受けないようにしましょう。
まとめ
眉毛のアートメイクについてご紹介させていただきました。眉毛のアートメイクは、手彫りだととても自然で毛並みまで再現できる仕上がりです。アートメイクをしているとばれることすら無く、とても満足できます。
しかし、アートメイクには失敗例や注意点もあることをご紹介しました。信用のできるクリニックを選び十分なカウンセリングを受ければ、失敗の可能性も少なくなります。まずはカウンセリングを受けて、信用のできるクリニックを見つけてくださいね。眉毛のアートメイクで、素顔に自信をつけましょう!
2023.12.11
2021.11.10
2021.11.10
2021.11.11
この記事を監修している岡本先生のクリニック・Artmake Galleryでは、以下のような特長のあるメニューを多数展開しております。
①手彫り:欧州やアジアの技術の良い面を取り入れ、4Dストロークをさらに洗練させた“AMGストローク”
②マシン彫り: お客様の肌質によって針の細さを選択し、ナノサイズのドットを集合させることで立体感のある眉へと仕上げる“AMGパウダー”
③手彫りとマシンの組み合わせ:高いデザイン力と高度な組み合わせテクニックを駆使してお好みの眉に仕上げる “AMGオーダーメイド”
記事監修
- 岡本宗史 先生
- ARTMAKE GALLERY
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アートメイクギャラリーは日本で唯一のアートメイクに特化した専門クリニックです。当院では、世界各国で指導を受け各種certificateを取得したアーティストが所属しています。累計4000例以上の症例に裏打ちされた高い技術力、そしてきめ細かいサービスをご提供します。