
目次
ニキビ跡のクレーターを自力で消したい人に向けて、注意点をまとめました。
ニキビ跡のクレーターはなぜできるの?
赤みや色素沈着といったニキビ跡よりも自力で治すことが難しいとされるクレーターですが、皮膚の奥まで炎症によるダメージが進むことで、なかなか消せない凹凸として残ってしまうケースがあります。
ニキビ跡のクレーターができる理由
クレーターはニキビを治療せずに放置したり、同じ場所へニキビを繰り返すことで炎症が毛穴内の真皮層にまで達し、肌組織を破壊してしまうことが原因で発生します。
ニキビの炎症によるダメージを受けた真皮層は、萎縮したり瘢痕化することで肌へぼこぼことした凹凸を残し、クレーター状のニキビ跡となるのです。
ニキビ跡がクレーターになる原因の例
- 自分でニキビを潰してしまった
- 肌に合わない市販品でのセルフケア
- ニキビの治療開始が遅く、炎症が長引いた
- 皮膚のコラーゲン生成力が高く、傷跡がケロイドになりやすい体質の方
ニキビ跡のクレーターを自力で消すことはできる?
比較的肌の浅い層にあるニキビ跡であれば、市販品やホームケアでも、ある程度改善できる場合があります。
しかし、真皮層まで強い炎症が及んで肌組織が破壊されたクレーターの場合は、自力で治すことが難しいでしょう。
真皮層は表皮層と異なり、肌のターンオーバーがほとんど行われません。
このため、真皮層の組織が複雑に破壊されている状態のクレーターはセルフケアではなく、皮膚の深層部までアプローチができる美容クリニックの治療を検討するのがおすすめです。
ニキビ跡のクレーターを治すのにおすすめの治療
クレーターは、どのような方法でも1回治療しただけで跡が完全に消えるわけではありません。
何度か繰り返し治療が必要になることが多いため、自分の予算や求める効果に合わせて治療を選ぶとよいでしょう。
また、ニキビ跡の状態によっても適した治療が異なるので、治療経験が豊富な医師の診察を受け、自分に合った方法を提案してもらうのが最善策とも言えます。
次からはニキビ跡のクレーターを治すのにおすすめの治療をご紹介します。
ニキビ跡のクレーター治療方法①フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーは歴史が長く、ニキビ跡やクレーターの代表的な治療ともいえます。
小さな点状のレーザーで皮膚の真皮層までエネルギーを届け、皮膚の組織に穴を開ける方法です。
傷ついた皮膚には創傷治癒力が働き、コラーゲンやエラスチンが生成され、凹んでクレーターになったニキビ跡の改善が期待できます。
また、シワや肌質改善にも効果があるので、全体的になめらかな印象の肌にしたい方にも適した治療です。
1回の照射で肌の約20%が入れ替わるほど強い熱エネルギーを加える治療のため、施術後はダウンタイムがあり、1週間ほどかさぶたができます。
治療頻度と費用の目安
治療頻度:3〜5回以上
費用の目安:10,000円〜50,000円
ニキビ跡のクレーター治療方法②ダーマペン
髪の毛よりさらに細い超極細針をスタンプのように押して、肌表面に小さな穴を開けていく施術です。
ダーマペンの針が真皮層にまで届き穴が開くと、壊された組織はそれを修復させるため、創傷治癒の力を働かせます。
これにより、コラーゲンやエラスチンが生成され、肌再生を促進させクレーターの凹みを改善することができます。
色素沈着によるニキビ跡や毛穴の開き・たるみ、小ジワといったお悩み改善や、肌のハリ・弾力の低下を防ぐ効果もあります。
針で開けた微細な穴に、肌悩みに合わせた美容成分を注入すると成分がダイレクトに届き、さらなる美肌効果も期待できます。
レーザー治療と違って熱刺激がないため、ダウンタイムは3日程度と比較的短めです。
治療頻度と費用の目安
治療頻度:3〜5回以上
費用の目安:20,000円〜50,000円(製剤を導入する場合はその料金が加算されます)
ニキビ跡のクレーターを悪化させないために自力でできること
ニキビ跡のクレーターは美容クリニックでの治療がベストですが、悪化させないために、日頃から自力でケアできるポイントがあります。
紫外線対策を徹底する
紫外線は色素沈着の元となるメラニン色素の生成を促すだけでなく、ニキビ跡が残りやすくなるリスクも高めます。
ニキビやニキビ跡の悪化を防ぐためには、季節や外出の有無を問わず、日焼け止めをしっかり塗ることが大切です。
特に夏場は日傘や帽子なども併用して、紫外線から徹底的に肌を守るよう心がけましょう。
日焼け止めやスキンケアはニキビを悪化させないよう、なるべく肌への負担が少ないアイテムを選ぶと◎
今できているニキビがあるなら絶対に潰さない
「ニキビを早く治したい」と、爪などで潰してしまう人もいるかと思いますが、自分でニキビを潰すのはNGです。
ニキビを潰すことで細菌が侵入し、新たなニキビが発生したり、炎症が大きくなることで治りにくいニキビ跡が残ってしまう可能性も。
万が一ニキビが潰れてしまった場合は手で触らず、正しい洗顔やスキンケアを行って清潔な状態を保つことが大切です。
不安な場合は早めに皮膚科や美容クリニックに相談してみましょう。

2021.10.27
市販のダーマローラーなどでクレーターを自力でケアするのはキケン
クリニックでも使用しているようなダーマペン・ダーマローラーなどの類似品が通販で購入できるようです。
しかし、これらは医療機器ではないため、針の長さが不揃いだったり衛生管理が徹底されていないなどのリスクが伴います。
また、自分で施術する際は痛みなどで手元が狂ってしまう危険性もあり、かえって肌を痛めてしまう可能性も。
しっかりとクレーターを治したい人は自力のダーマケアを避け、クリニックでの治療を検討した方がよいでしょう。
入念な保湿ケアで肌の乾燥を防ぐ
肌が乾燥しているとターンオーバーが乱れやすくなります。
また肌のバリア機能が低下し、紫外線など外部からの刺激を受けやすい状態に。
ニキビの炎症でダメージを受けているところに、乾燥の影響によるダメージも加わると肌の回復が遅れたり、赤みや痛みなどの症状が悪化する原因となります。
日頃から、スキンケアでしっかりと保湿を行っていきましょう。
特に乾燥するこれからの季節はしっかりと保湿ケアを行うことが大切です。
まとめ
自分で治すのが難しいニキビ跡のクレーターですが、美容クリニックの治療を続けることで改善が期待できます。
またクレーターだけでなく、シワや毛穴悩みに同時にアプローチできる治療もあるため、肌全体の改善を求める方にもぴったりです。
日頃自分でできるケアと並行して美容治療を上手に取り入れ、美しい素肌を手に入れましょう!