フォトフェイシャルで失敗しないために大事なこと
一般的に、フォトフェイシャルは失敗のリスクが低い治療法といわれています。
しかし、思ったような結果が出ないだけでなく、やけど跡が残るなど肌トラブルが起きてしまった「失敗」というケースも報告されています。
ここからは、具体的なフォトフェイシャルによる失敗例と対策をご紹介します。
フォトフェイシャルの失敗①期待していたほどシミが薄くならなかった
「フォトフェイシャルはシミへの効果に期待ができる!」と聞き治療を受けたけれども、ほとんど変化がなかったというケース。
フォトフェイシャルによる治療は、1回でシミを完全になくすことは難しいといわれています。
このため、1度の照射でほとんど変化がなかったとしても心配はいらないでしょう。
フォトフェイシャルのシミ治療は、シミの濃さや肌質にもよりますが、カメラのフラッシュのような光の照射を1ヶ月に1回、合計5回〜10回繰り返すことでシミを徐々に薄くしていくという特徴があります。
1回の治療効果がマイルドな代わりに、ダウンタイムがほとんどないというメリットがあるため、顔に絆創膏を貼ったりかさぶたができることを避けたい人にはおすすめの治療法となります。
フォトフェイシャルよりもスピーディに治療を完了したい方や、ピンポイントのシミを一気に治療したい方は、シミ取りレーザーとも呼ばれる「Qスイッチレーザー」や「ピコレーザー」などが適しているかもしれません。
フォトフェイシャルの失敗②照射前よりもシミが濃くなった
シミだと思っていたものが実は肝斑(かんぱん)だった場合、フォトフェイシャルの刺激によってかえって濃くなってしまうケースがあります。
肝斑はシミの中でもとくにデリケートといわれているため、失敗対策としては治療開始前にシミか肝斑かをしっかり見極め、適切な治療法を選ぶことが重要です。
フォトフェイシャルのマシンによっては「肝斑専用モード」を搭載したものもありますが、使用する場合は症状にあわせて細かく出力などを調整する必要も。
これには高い技術力が不可欠です。
「もしかしたら肝斑かも…」と思う方は、経験豊富な医師に診察してもらった上で治療をスタートするとよいでしょう。
フォトフェイシャルの失敗③火傷してしまった
非常に稀ですが、顔にやけどをしてしまったというケースも。
やけどのリスクが高まる原因は、誤った出力設定が行われたり、日焼け後など肌内部のメラニンが多い状態で照射をしてしまうことといわれています。
対策としては、日焼けをする前後はフォトフェイシャルの照射を避け、肌に合わせた正しい出力設定ができる経験豊富なスタッフが在籍しているクリニックを選ぶことがあげられます。
また、万が一やけどしてしまった場合は、しっかりと対応してくれるクリニックであるかどうかもチェックしておきましょう。
フォトフェイシャルで失敗しにくいクリニック選びのポイント
- 施術後の経過観察をしてくれるか
- アフターケアがしっかりしているか
- カウンセリングが丁寧か
- 無理に契約させようとしない
などの点から見極めることがおすすめです。
フォトフェイシャルの失敗④全くシミに変化がなかった
「何度もフォトフェイシャルを照射したけれど、シミに変化がなかった」という方は、もしかするとシミではない可能性も。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とよばれる肌の深部にあるアザの一種であれば、フォトフェイシャルで薄くするのはほぼ不可能といわれています。
ただ、ADMはシミや肝斑とよく似ているため、間違って診断されてしまうケースも少なくありません。
何度もフォトフェイシャルによるしみ治療を受けたにもかかわらず変化がないという方は、費用をむだにしないためにも、皮膚科専門医が在籍しているクリニックなどに一度相談してみるのがよいでしょう。
フォトフェイシャルの失敗まとめ
フォトフェイシャルは、正しく使用することでシミやくすみ・毛穴・ニキビ跡などさまざまな肌悩みの改善に期待できます。
失敗を避けてキレイな肌を手に入れるためには、治療の実績が豊富でシミの種類をしっかりと見極められる医師がいるクリニックを選ぶことが重要です。
肌状態にあわせた治療法の提案をしてもらえるか、細かな調整ができる技術力があるか、アフターケアはどのような内容があるかなどをカウンセリング時に確認し、納得いくクリニックで治療を受けてくださいね。