敏感肌と一言で言っても、かゆみやかさつき、ピリピリ、チクチク感など、その症状は様々です。敏感肌にも種類があるため、症状から自分の肌タイプを知り、それぞれに合ったスキンケアや対処が必要になります。

敏感肌の原因と症状

わずかな刺激に反応して様々な肌トラブルを引き起こしてしまう敏感肌。
まずは、敏感肌の原因と症状について紹介します。

敏感肌の原因

敏感肌は健康的な肌と比べて、皮膚のバリア機能が低下している状態にあります。
皮膚のバリア機能とは、外部からの様々な刺激や異物が体内に侵入しないように防ぐ役割の他、体内から水分が蒸発するのを防ぐための機能で、バリア機能の低下を引き起こす要因としては、以下のようなことが考えられます。

【内的要因】

  • 睡眠不足
  • 食生活の乱れ
  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 更年期障害

など

【外的要因】

  • 紫外線
  • 花粉やホコリ、ダニなどアレルゲンとなる物質
  • 肌への過剰な刺激、摩擦

など

敏感肌の症状

敏感肌と一言で言っても、かゆみやかさつき、ピリピリ、チクチク感など、その症状は様々です。
敏感肌にも種類があるため、症状から自分の肌タイプを知り、それぞれに合ったスキンケアや対処が必要になります。

【乾燥性敏感肌タイプ】

肌がかさつく、いつもの化粧品がしみるという方は、乾燥性敏感肌タイプの可能性があります。
乾燥が原因で皮膚の皮がむけたり炎症したりすることによって、肌が敏感になっている状態です。

乾燥性敏感肌は皮膚のバリア機能を保つために必要な「セラミド」などの細胞間脂質不足していることが多いと言われています。
バリア機能を回復するためにも、セラミドやアミノ酸など保湿力の高い化粧品を使用すると良いでしょう。

【脂性敏感肌タイプ】

常にベタつく、テカる、ニキビが絶えないなどで悩んでいる方は、脂性敏感肌タイプの可能性があります。

肌から分泌される皮脂の量と質に問題があることでニキビや吹き出物ができやすくなる脂性肌と肌荒れによる敏感肌の混合タイプです。オイリー肌ということで、保湿を簡略化したり、クリームなど油分のあるスキンケアを避けたりすると、更に肌内部の乾燥が進み皮脂の分泌量が増えてしまうことになるので、きちんと保湿をすることが大切です。

【ホルモンバランスの乱れによる敏感肌】

月経前になるといつも使っている化粧品が合わなくなる、ニキビや吹き出物ができるなどで悩んでいる方は、ホルモンバランスの乱れによる敏感肌である可能性があります。
女性ホルモンの黄体ホルモン(プロゲステロン)が増えることや、相対的にエストロゲンが減少すること、もしくは、ホルモンの分泌量そのものが低下することによって起こります。
皮脂の分泌が活発になり肌の状態が安定しない時期なので、洗顔で肌を清潔に保ち、刺激の少ない化粧品で優しくスキンケアしてあげることが大切です。洗顔は、ごしごしと過剰な洗顔をすると逆効果なので、あくまで優しいケアを心掛けましょう。

 

自分でできる敏感肌へのスキンケアは?

では、自分でできる敏感肌のスキンケアは、具体的にどのようなものなのでしょうか。
大きく4つご紹介します。

洗顔

敏感肌の場合、洗顔するとさらに悪化してしまいそうな気がするのが普通だと思います。ですが、朝夕問わず分泌された皮脂や汗、ほこり、ゴミなどが肌に付着することや、顔の表面のメイクの落とし残しなどが空気に触れて酸化し、雑菌が繁殖し肌トラブルにつながる可能性があるので、敏感肌でも洗顔は必要です。

敏感肌の方が洗顔する場合、刺激をなるべく与えないようにするのが大事。
洗顔料は洗浄力がマイルドなものを選び、たっぷりとした泡でゴシゴシ擦らないように洗うのがおすすめです。洗い流す時は38℃前後のぬるま湯で行い、すすぎ残しのないように髪の毛の生え際や小鼻まで丁寧に流しましょう。洗い終わったあとは、清潔なタオルでこすらずに軽く押し当てるように拭き取ることがポイントです。

化粧品

敏感肌のスキンケアには、使う化粧品も大事です。特に洗顔後は肌が乾燥してしまうので、できるだけはやめに化粧水や保湿美容液、乳液、クリームなどで保湿しましょう。

先ほどご紹介したように、敏感肌の中でも一人ひとりの肌タイプによって合う化粧品が異なりますので、自分の肌タイプを確認してから選ぶことをおすすめします。また、化粧水や美容液など化粧品によって役割が違うので、それぞれの役割を理解したうえで併用することが大事です。

  • 化粧水…水分を補う
  • 保湿美容液…保湿成分を補う
  • 乳液…水分・保湿成分を維持する
  • クリーム…水分を閉じ込める

紫外線対策

紫外線対策と言えば日焼け止めですが、日焼け止めにも種類があるので注意が必要です。

紫外線吸収剤を使った日焼け止め

受けた紫外線を吸収してから放出するタイプの日焼け止め。化学変化が起きるために肌への負担が大きく、アレルギー反応が起きてしまうこともある。

紫外線散乱材を使った日焼け止め

受けた紫外線を散乱・反射することでダメージを防ぐタイプの日焼け止め。紫外線吸収剤を使った日焼け止めより肌への負担が少ない。

以上からも分かるように、敏感肌には肌への負担が少ない紫外線散乱材を使った日焼け止めがおすすめです。「ノンケミカル」という表示があるものも該当するので、日焼け止めを購入する際には確認しておきましょう。

生活習慣の改善

敏感肌に大きく影響している肌のバリア機能を高めるためには、生活習慣の改善も必要です。1日3食、タンパク質やビタミン、ミネラルをバランス良く摂取すること、睡眠をしっかりとる、適度な運動をするなど、規則正しい生活が大事です。洗顔や化粧品、紫外線対策ともあわせて取り組めると良いでしょう。

敏感肌におすすめの治療とは

自宅でのスキンケアは気軽にできる一方、間違ったスキンケアをしてしまうと敏感肌が悪化してしまう可能性もあるので注意が必要です。そこで考えてみたいのが、専門のクリニックでの治療。
最後に、クリニックで敏感肌治療をするメリットや治療の内容を紹介します。

クリニックで敏感肌治療をするメリット

クリニックで敏感肌治療をするメリットは、正しい診断をもとに適切な治療が受けられることです。最初に説明したように、敏感肌と言っても症状や原因は人それぞれなので、素人が正しく判断し、自分に合ったスキンケアを選択するのはなかなか難しいと言えます。様々なスキンケアを試してみるという方法もありますが、肌ダメージへのリスクが大きすぎます。ですが、クリニックであれば肌タイプに合った治療を受けることができるので、自分でのスキンケアより効率的に改善していけるでしょう。

治療の紹介

クリニックで受けられる治療を紹介します。

点滴・注射

敏感肌を改善する方法として、点滴・注射という治療法があります。肌が敏感な状態で直接肌への施術ができないときなどは、ビタミンやアミノ酸、ビオチン、プラセンタなど、肌質の改善に効果があると言われている成分の点滴や注射がおすすめです。

点滴や注射は、血管や筋肉に直接有効成分を注入することで、身体の内側から細胞に働きかけることができるため、即時的な効果が期待できます。。受診するクリニックや点滴・注射の種類によっても異なりますが、自費診療となるため、相場は3,000~20,000円くらいで受けることが可能です。

サプリメント・外用薬

敏感肌の症状によっては、サプリメントや外用薬を処方されることもあります。特に、敏感肌によって痛みや痒み、ニキビ・吹き出物という症状が出ている方が該当するでしょう。

例えばニキビや吹き出物ができやすい脂性敏感肌タイプの場合、一般的に肌の炎症を抑えたり肌の代謝を高めるビタミンが配合されたサプリメントや、抗生物質の外用薬、漢方などが処方されます。

クリニックで処方されるサプリメントはメディカルグレードと言われているものなので、市販のサプリメントよりも有効成分の配合量が多く、効果が期待できるという点がメリットです。

イオン導入やエレクトロポレーション

乾燥やニキビなどの症状に効果的なのが、イオン導入やエレクトロポレーションなどの導入治療です。普通に塗布するだけでは浸透しづらい有効成分を、電気の力を利用して肌の奥まで浸透させる施術で、症状によって成分を選択することで、効果的な治療を行うことができます。

ニキビにはビタミンCが、乾燥にはヒアルロン酸やEGFなどの成長因子がおすすめです。費用相場は、導入する成分によっても変わりますが3,000円〜15,000円程度となります。

まとめ

ひとまとめにされてしまいがちな敏感肌ですが、敏感肌の中でも肌タイプや症状、原因が異なることが分かったと思います。敏感肌を改善するには、一人ひとりに合ったスキンケアが大事ですが、自分でのスキンケアには限界があることも事実です。敏感肌でお困りの方は、医療の力を借りることを検討してみるのも良いでしょう。

 

記事監修


山下真理子先生

京都府立医科大学を卒業して、医師に。 大阪市内で美容医療に携わりながら、医療教育にも従事。 コラムの執筆やモデル業の傍ら、17公式ライバーとしてライブ配信も行っている。

※マッサージや化粧品などの情報が記載されている場合は監修範囲に含まれません。

※執筆・掲載日時点の情報を参考に医師監修しております。

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