ピコトーニングをやめるとシミや肝斑は悪化するの?
インターネットやSNSで、ピコトーニングをやめると「一度消えたシミや肝斑が戻ってしまった」、「肌状態が悪化した」という口コミを見かけますが、実はこんなトラブルには共通した理由があります。
ピコトーニングで肌悩みが改善しても、UVケアや毎日のホームケアが不十分だった場合、シミや肝斑が再発しやすくなるのです。
なぜかというと、ピコレーザーは肌表面でシミ・肝斑となっているメラニン色素は分解できますが、シミの元を作り出すメラノサイトという細胞の破壊まではできないから。
ピコトーニングの治療後は、アフターケアが肌状態を左右するといえるでしょう。
ピコトーニングの治療回数が不十分なうちにやめてしまうと効果を感じにくい
ピコレーザーを使ったシミ治療は、1回の施術でシミの状態が改善すると誤解されがちですが、ピコトーニングはレーザーの出力を穏やかに設定した照射モードです。
このため、シミ治療で効果を実感するまでに5~10回程度の施術を繰り返す必要があります。
ピコトーニングの照射回数が不十分なうちに治療をやめると効果を感じにくく、治療途中の肌深層にあったシミが表面に浮き出ることで「シミが濃くなった」と感じることも。
ピコトーニング治療では、肌状態に合った回数や頻度で定期的に施術を受け続けることが重要です。
少ない回数でのシミ治療を希望する場合は、同じピコレーザーを使った「ピコスポットモード」が向いていることもあります。
ただし、肌やシミの状態によって向き不向きがあるので、美容クリニックで医師とよく相談して決めるようにしてください。
ピコトーニングをやめたら治療前の肌状態に戻るって本当?
最初に紹介したとおり、ピコトーニングがシミの元を作り出すメラノサイトそのものを破壊するわけではないため、必要な回数の施術を受けて治療を終えたあとでも、紫外線や加齢によって新しいシミができてしまいます。
とはいえ、定期的に受けていたピコトーニングをやめたからといって、急に肌の状態が元に戻ることはありません。
個人差はありますが、必要な治療が終わったあとも2〜3カ月に1回程度のペースでピコトーニングを継続すると、キレイな肌状態をキープしやすくなります。
また、自宅でビタミンCやトラネキサム酸などの内服薬を服用したり、スキンケアアイテムを使ったりするとより効果的です。
ピコトーニングをやめたあとに心がけたいポイント
ピコトーニングの治療を終えて肌悩みが改善されてから、シミを再発させないために気をつけたいポイントは次の4つです。
- 1年を通した紫外線対策
- 肌の摩擦刺激を避ける
- ターンオーバーを正常に保つ
- ビタミンCやトラネキサム酸といった美白成分配合スキンケア
特に紫外線はシミを作り出すメラノサイトを強く刺激するため、紫外線が強い春夏だけでなく冬場でもUVケアを怠らないことが大切です。
また、美白有効成分であるビタミンCやトラネキサム酸などが配合されたスキンケアを使用することによりシミの元であるメラニンが過剰に生成されにくくなるため、シミが現れにくくなります。
外部からの刺激をできるだけ避けてターンオーバーが乱れないよう、紫外線対策とスキンケア、そしてストレスをためない規則正しい生活を取り入れましょう。
ピコトーニングやめるとどうなるのかまとめ
この記事では、ピコトーニングのシミ治療をやめるとシミが戻る・悪化したと感じる原因と対処法を紹介しました。
ピコトーニングを途中でやめるとシミが戻ったり悪化したりするのは、十分な回数の施術を受けていないか、アフターケアが不十分である可能性があります。
ピコトーニングはシミを作るメラノサイトの破壊はできないため、5~10回程度の治療が必要です。肌悩みが再発しないようにするには、定期的なピコトーニングの治療やシミ予防に効果的な服薬、スキンケアを取り入れながら、紫外線対策を徹底しましょう。