市販品のピーリングとは?
同じピーリングでも、手軽に購入できる市販品と皮膚科や美容クリニックで受けられるピーリングでは、有効成分の濃度や効果が大きく異なります。
市販のピーリングは「化粧品」に分類されるため治療効果はなく、肌へおだやかに作用するものがほとんどです。
一方、クリニックのピーリング施術は「医療行為」に該当し、市販品と比べるとピーリング効果はとても強力。
ニキビやニキビ跡、毛穴詰まりなどの肌悩みを根本から治療したい場合、ドラッグストアや通販で購入できるアイテムよりも、クリニックでのピーリング治療がおすすめです。
市販のピーリングを使用するならば、肌のごわつき・くすみなどのケアのほか、クリニックで受けた治療効果を持続させる目的での使用が向いています。
市販のピーリング製品の思わぬ注意点
ピーリングはグリコール酸やサリチル酸、乳酸といった「酸」を有効成分としています。
酸の作用で肌のターンオーバーや古い角質などの剥離を促すため、角栓や古い角質による肌のざらつき、ニキビ・ニキビ跡が気になる肌に効果的です。
しかし、市販品の中には有効成分である酸が含まれていないのに、スクラブやポロポロと固まるタイプのジェルで角質ケア効果を謳い、ピーリング効果があると表記している製品もあるのです。
スクラブや摩擦でジェルが固まるタイプの製品などは肌への刺激が強くなり、かえってニキビやニキビ跡といった肌悩みが悪化することもあります。
市販のピーリングを選ぶときは、グリコール酸やサリチル酸・乳液など、ピーリングに有効な酸が配合されている製品を選ぶことが大切です。
さらに高いセルフケア効果を求めるのなら、市販品よりも有効成分を多く含んでいる「医療機関専売スキンケア」からピーリングを選ぶことをおすすめします。
医師に肌状態を診断してもらってからアイテムを選べるので、市販品よりも自分の肌質にあったものを使用できることで、効果を感じやすいでしょう。
目的別! ヒフコおすすめピーリング4選
クレンジング・洗顔・ピーリングをまとめて済ませたい方は「クレンジングソープ泡ピールケア」
参照：https://cosme.jmec.co.jp/lineup/soap_whip_peel/
ブランド名：プラスリストア
価格：3,960円
内容量：200ml
ポンプを押すだけモコモコの泡が出てくる、泡立て不要の洗顔料。
クレンジング・洗顔・ピーリングが1つで叶うので、疲れている時や手早く角質ケアを済ませたい時にぴったり!
顔全体へ馴染ませたあと、30秒ほど泡を肌にのせておくと角質ケア効果がUPし、よりつるっとした肌になるのだそう。
ザラつきやくすみ、ニキビ・ニキビ跡が気になる肌を自宅で簡単にピーリングしたい人におすすめです。
使い方や注意点
- 毎日朝晩の使用OK。メイクをしていない時も洗顔料として使用可能
- 乾燥や刺激が気になる場合は使用回数を調整するとよい
- ウォータープルーフのマスカラなどは落ちにくい可能性あり。アイメイク専用リムーバーを併用すると◎
角質ケア成分
- グリコール酸
- 乳酸
- サリチル酸
- リンゴ酸
- 酒石酸
全身のピーリングをしたい方は「スキンピールバー」
参照：https://www.sunsorit.co.jp/shop/lineup/spb-peeling/
ブランド名：サンソリット
価格：2,200円／2,750円／5,500円（各税込・タイプにより価格が異なります）
内容量：各135g
固形石鹸タイプのピーリング。
洗顔はもちろん、かさつきが気になるひじやひざ、かかと、背中のニキビ・ニキビ跡ケアなどボディにも使用できるので、入浴しながらかんたんにピーリングができます。
週に1～2回、顔に泡を乗せたまま2～3分放置する「泡パック」で、さらにつるつるの美肌を目指せますよ。
ピーリングビギナーや敏感肌・乾燥肌の人向け、普通肌・脂性肌の人向け、ニキビケア用、くすみケア用の4種類があり、肌タイプに合わせて選べます。
使い方や注意点
- 毎日朝晩の使用OK
- 「泡パック」は週1～2回、放置2～3分の頻度と時間を守り、肌に合わせて回数や放置時間を調整がするとよい
- 肌の乾燥や刺激が気になるときは「泡パック」はしない
- 解けやすいので使用後はよく水を切り、風通しのよい場所で保管する
角質ケア成分
- グリコール酸
- サリチル酸（スキンピールバー ハイドロキノールのみ）
気になるパーツを集中ケアしたい方は「LACマスク1セット」
参照：https://environ.jp/product/focus_clearskin/lacmaskset/
ブランド名：エンビロン
価格：5,610円（税込）
内容量：25ml
クリニックでのケミカルピーリングのように、クリーム状の薬剤を専用筆で顔に塗って使うタイプ。
有効成分は作用がおだやかな乳酸で、肌の負担が少ない角質ケアができます。
特にベタつきなど皮脂トラブル、角栓ケアをしたい人に人気で、普通肌から脂性肌の人に向いています。
顔全体だけでなく、気になるところだけ集中的にピーリングをしたいときにもおすすめです。
使い方や注意点
- 週1～7回（肌状態に合わせて調整）夜に使用
- クレンジング、洗顔、トーナー（エンビロンのローションのこと・使用していない場合は省略）のあと、薬剤を小皿などにとって筆に含ませ肌に均一に塗布したら、10分放置してから洗顔料でやさしく洗い流す
- 使用した筆は中性洗剤などで洗ってからしっかり乾燥させ、清潔を保つ
- ほかの製品を混ぜない
角質ケア成分
- 乳酸
保湿やエイジングケアもしたい方は「ラクトペプローション」
参照：https://lekarka.co.jp/product/detail/24
ブランド名：レカルカ
価格：8,800円（税込）
内容量：100ml
トナー（化粧水）タイプのピーリング。
手でなじませる使い方のほかに、ピンポイントでコットンパックする方法でも使えます。
ピーリング成分のほか保湿やエイジングケアに欠かせないペプチド、肌の糖化による「黄くすみ」予防が期待できるセンチフォリアバラ花水、肌荒れ防止のグリチルリチン酸2Kなど、ピーリング効果による乾燥・肌荒れを防ぐ成分も配合されているのが特徴。
毛穴詰まりやニキビケアと同時に、保湿・美白・エイジングケアも期待できるアイテムです。
使い方や注意点
- 毎日朝晩の使用OK
- 洗顔後、すぐの肌に使用
- 500円玉程度の適量を手に取り、目のキワや唇など敏感な部分を避けてやさしくなじませる
- 強い刺激を感じた場合は、肌が慣れるまで精製水などで薄めて使用す
- 赤みのない毛穴詰まり、小鼻の黒ずみなどにはローションをひたしたコットンで5～10分のパックもおすすめ
角質ケア成分
- 乳酸
- サリチル酸（ヒメコウジ葉エキス）
市販品や医療機関専売ピーリング製品を使う際に気をつけたいこと
規定の回数・頻度を守ること
より高い効果を目指し、規定の回数よりもピーリング製品の使用頻度や使用量を増やす人もいますが、かえって肌に刺激を与えて逆効果になってしまいます。
クリニックで受けるピーリングと比べると、市販品や医療機関専売品は薬剤の濃度が低く設定されています。
それでも規定量や回数を超えての使用は、肌トラブルを引き起こすリスクがあると覚えておきましょう。
赤みやかゆみ、湿疹、強い刺激など肌の異常が生じた場合は、自己判断したり我慢したりせず、早めに美容クリニックや皮膚科へ相談してください。
皮膚科で治療中の症状がある場合はピーリングを避けたほうがよいことも
肌の強い乾燥や重度のニキビ、湿疹、アトピー性皮膚炎など、皮膚科で治療を受けている症状がある場合、市販品を使用したピーリングはしないことをおすすめします。
特にアトピー性皮膚炎の場合、皮膚炎が悪化しているときにセルフピーリングをおこなうと、皮膚の色素沈着が起こりやすいので注意が必要です。
皮膚科でなんらかの治療をしているときはピーリングをおやすみし、医師としっかり相談して症状が落ち着いてからピーリングを取り入れましょう。
皮膚疾患にも対応できるような、皮膚科と美容皮膚科が併設されている医療機関を選ぶのもおすすめです。
紫外線・乾燥・摩擦刺激を避ける
ピーリングをしているときは一時的に肌が乾燥しやすくなり、また外部からの刺激にも弱くなります。
そのため、ピーリングと同時に「紫外線対策・保湿・保護」を意識することが大切です。
紫外線対策は日焼け止めや日傘、帽子などを利用して1年を通しておこなうようにし、保湿効果の高いスキンケアを取り入れ乾燥を防ぎましょう。
さらに摩擦刺激を受けやすいため、洗顔後などはタオルでゴシゴシと拭かないようにします。
また、ボディピーリングをしたあとは締め付けが弱く、蒸れや摩擦刺激を避けられるような下着を選ぶのもよいですね。
市販品や医療機関専売ピーリングの効果に満足できない時はクリニックへ相談を
市販のピーリング剤は手軽な分アイテム選びが難しく、効果を感じないばかりか肌トラブルを引き起こしてしまうこともあります。
医療機関専売ピーリングは市販品と比べると有効成分が豊富ですが、やはりクリニックでの施術には劣ります。
自宅ケアのピーリングで満足のいく結果が得られないときは、皮膚の状態や肌悩みにあわせた施術ができる美容クリニックでのピーリングがおすすめです。
クリニックでのピーリングとセルフケアを組み合わせることで、より効果的ニキビやニキビ跡・毛穴悩み改善を目指せますよ。
